9月以降の学習のメインとなるのは過去問です。過去問に関してはいろいろな考え方があり、宗教戦争のようなもので正解はありませんが、リゾート学院の考え方は「9月以降の学習はすべて過去問」というかなり割り切ったシンプルなものです。
おそらく多くの方が3校程度、行ってもよいと思う学校を受験することになると思いますが、そうなると10回分の過去問をやるとしても、3校×10回×4教科で120科目分のテストをやらなければなりません(これには復習のための解き直しを含みませんから、実際にはもっとやらなければなりません)。毎日1教科やっつけていくとしても、120日ですから4カ月もかかります。
リゾート学院の場合は、もっと徹底していて、上位2校に関してはおよそ20年分を履修する予定です。20年分というとえらく古い感じがしますが、イマドキは難関校でも1年に3回試験をするところはめずらしくなく、6年分で18回分になります。6年前は2009年でリーマン・ショックより後ですから、データが古くなる社会科だとしても、まぁそんなに古くはないのです。
さて、20年分というと80科目、2校で160科目ですから、これらを管理するツールが必要です。それにはGoogleスプレッドシートを使います。具体的な画像で説明できればいいのですが、あまりにも生々しいので現時点では勘弁してください(笑)。
1枚目のシートは予定表です。いつどの過去問をやるのかを、日時で適当に決めていきます。模試の予定、特に学校別の冠模試はいい目標になりますから、それも記入します。12月末までにすべてが終わるようにして、1月はできなかったところの調整と解き直しにするとよいと思います。
2枚目以降は学校別のシートです。実施日、得点、平均点などを記入して、もうその回はおしまいでいいのか、解き直すのかを明らかにします。平均点は、得意科目は合格者平均点を、不得意科目は受験者平均点を記載しておき、それを上回ることを目標とします(もちろん、その組み合わせで合格最低点をクリアできることを事前に確認してください)。
そして表の末尾には合格者最低点を記入して、そこに何点足りないのか、何点上回っているかがわかるようにセルに計算式を仕込みます。
最難関校においては、こうした得点データが開示されていないことがありますが、複数回受験が設定されているような難関校ならほとんどデータは出ているのではないでしょうか。学校ホームページに出ていることもありますし、お手軽な方法としては声の教育社の赤本(実際にはオレンジですが)の別冊解答用紙の表紙に一覧データがあります。
あとは解答用紙のコピーを原寸大で取って(赤本には拡大率が書かれていますので、それにそってコピーすると原寸大になります)、淡々とやらせるだけです。できなかったところはテキストに戻って振り返り、弱点にパッチを当てる。あと5カ月は延々とそういった作業をしていくことになります。
このように過去問中心で2学期以降を過ごす場合、書店で販売されている最新のものよりも古い過去問が必要になることがありますが、イマドキは古本がカンタンにAmazonで手に入りますから、必要に応じてそれを利用します。
具体的な例で言うと、A校は声の教育社の赤本に1年3回分の試験が3年分、合計9回分掲載されています。しかし、3次試験の分は解説がなく問題だけで自習しづらいので、実質6回分です。そのため、Amazonマーケットプレイスで古い過去問を2冊買って、2006年から2014年までの9年分を揃えました。ま、実際にそんなにできるかは、別問題だったりしますが(爆)。
我が家も昨年古い赤本にはお世話になり意外なメリットがありました。
1回試験の学校の為、最新版と7年前のものを購入したところ
かぶっていた数年分の中に、最新版には国語本文不掲載(著作権の為)で古本版には掲載されている年度がありました。
おかげで問題文の書籍を探さずに済みました(笑)
そうなんですよ。
声の教育社は、平成21年以降に発売された過去問において、以下の訴訟の影響で問題文を掲載していないケースが数多くあります。というわけで、平成21年度用までは、たぶんそういったことはないんだと思います。
(参考)勇気ある反論? – 企業法務戦士の雑感
なるほど、そんな経緯があったんですね。
さすがresortboyさん、いろいろご存知ですね‼︎