自分でつくる自分のためのシステム

いわゆる「ステイホーム週間」が明けて、その後の週末も終えて、今日が本当の連休明け、という感じがします。

仕事はほぼフルにテレワークとなり、子どものオンライン授業も先週から本格開始となりました。COVID-19後の「ニューノーマル」に向けて急速に舵を切った生活が、いつの間にかはじまっています。

ステイホーム週間はその名の通り、基本的にはずっと自宅にいたのですが、多くの時間をPCに向かって過ごしていました。やっていたことは1つで、自分が生活するための基盤と言ってもいい「マイ情報システム」について考えて、いろいろと手を動かして、時には開発っぽいこともしながら、試行錯誤をしていました。

そう書くと、なんだか格好いいようにも聞こえますけれど、要するに延々とPCで遊んでいたわけです。いい時間を与えてもらったと思いました。コロナ禍がなければ、まとまった時間も取れなかったでしょうから。

実際の成果としては2つあります。1つはブログのシステム。僕は2005年からWordPressを使った自前のシステムで情報発信をしていますが、その体制に疑問符を付けてみたのです。

WordPressはオープンソースで非営利的な活動の産物ですから、ネット企業が提供するシステムを使うよりはずっと安心なシステムですが(サービス主体がつぶれたりしないし、データも運営主の手元にすべてあります)、もはや巨大プラットフォームになっていて、もう自分が隅々まで見通せるシステムではなくなっています。

最初は遊びで、自前のブログシステムを作っていたのですが(テキストファイルとシェルスクリプトなどを使った単純なものです)、だんだん面白くなってきてしまって、いつの間にか連休が終わっていました。HTMLの基本からはじまって、必要なJavaScriptやCSSの実装知識、PC上にUNIX環境を構築してシェルを動かす、などなど、まぁよく勉強した2週間でした。

成果のもう1つは、個人情報の管理、みたいなものです。長年Evernoteをはじめとするいろいろなクラウドサービスを使ってきましたが、仕事のやり方が変わったのをきっかけに、その部分にも疑問を感じてみようと思いました。

こちらはいわゆるWikiのシステムを、有りものですけれど採用して、それをAndroid上のhttpd(rubyのWEBrickです)で動かして、仕事に使うPCからアクセスして使っています。一番身近なパーソナルクラウドは、実はいつも持ち歩いているスマホではないか、という逆転の発想です。

自分は割とDIY志向ですし、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSはもともとやっていません。ただ、このニューノーマルの時代、SNSなどの「人格拡張装置」や、各種クラウドのような「情報蓄積装置」を利用することに対して、あまり無邪気ではいけないという、野生のカンみたいなものを覚えるのです。

個人の情報発信にしろ、情報管理にしろ、いろいろなネット企業に託して、他人まかせにして行ってしまうのがいつの間にか普通になりました。いつの間にか、自分の情報がどこでどう使われているかもわからなくなり、プライバシー性を持つデータが匿名性の名の下に政治的に使われることも、この騒ぎの中で一気に当たり前のことになりました。

コロナ禍の中、利用しているネット企業がつぶれたりすることもあるでしょう(例えば、旅行産業に付随するネットサービスは、これまでのように存続できるでしょうか?)。また逆に、その企業が巨大な力を持ったつぶれないようなモンスター企業であれば、逆に私たちのプライバシーを脅かす存在に、既になっているのでしょう。

そういうわけで、自分にとって毎日使うツール、ブログとメモやTODOについて(これまで以上に)他人に頼るのはやめて、自らの手にコントロールを取り戻そうと思ったんですね。

長くなってしまったので、今日は前振りだけなんですが、ブログシステムの刷新と、日々の情報管理システムの刷新のために、日々、自分なりに取り組んでいます。できるだけ単純なテキストファイルを使って、できるだけシンプルなプログラムを、できるだけシンプルな手法でつなぎ合わせて、できれば20年くらい使えるシステムにしたいなぁと考えているところです。

「添加物たっぷりの加工食品ではなく、できるだけ素材そのものから作ったものを食べて、健康を取り戻そう」みたいな話と同じですね。「自分の回りにある情報システムのブラックボックスを取り払って、できるだけ自分がわかるシステムだけを使って、シンプルな生活を取り戻そう」みたいな。

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