熱海駅建て替え完了、ラスカ熱海がオープン – 2

建て替えられた熱海駅の駅ビル「ラスカ熱海」の1F店舗を紹介した前回に続いて、今回はその他のフロアを紹介していこう。まずは1階から屋上へと登ってみる。

屋上は半分がオープンスペースの屋上広場、もう半分が季節営業のバーベキュー場「デジキューBBQテラス」となっている。

現在はプレオープンということで営業していたが(12月4日まで)、その後冬季休業に入り、2017年3月から正式にオープンする。

場所だけ借りて自分で食材を持ち込んでもいいし、飲み放題プランや食材セット(要予約)も用意されているので、手ぶらで訪れてバーベキューをすることもできる。ラスカ熱海の1Fにはお土産物として名産の干物や地物野菜なども売られているので、それをそのまま持ち込んで食べることもできそうだ。

続いて最上階の3階。この階は半分がレストランだ。

中華ファミレスの「五味八珍」、川名にある回転寿司で有名な海鮮・寿司の「伊豆太郎」、海鮮和食の「伊豆中 ばんばん食堂」、スパゲティ専門店の「パスタ屋一丁目」の4店だ。

五味八珍は浜松餃子が売りだが、熱海で食べてもなぁ、という感じがする。

ばんばん食堂と伊豆太郎はいずれも伊東マリンタウンに出店している有名店で、「熱海感」みたいなものは薄い。

パスタを食べてもなぁ、という感じで、3階のラインナップは個人的にはちょっとどうなんだろうという気がした。

3階でいちばん大きなスペースを占めているのは100円ショップの「Can★Do」である。

Can★Doはマックスバリュ熱海店にも出店しているので、どうしてセリアやダイソーじゃないんだという思いがするが、100円ショップが駅ビルにあるのは便利だ。旅先で傘を買ったり、ばんそうこうを買ったり、髪ゴムを買ったりするでしょう。

さて、3階でもっとも重要なのはここにコインロッカーがあることだ。9時から21時30分まで利用でき、1回400円~700円だ。熱海駅を拠点に観光をする場合に覚えておくと便利だろう。

続いて2階へ。2階でもっとも広い店舗はドラッグストアのウエルシア薬局である。

トラベラーにとってはCan★Doと役割がかぶっている部分も多いが、旅先で不調なときにここに駆け込めば一般薬が手に入るということで、押さえておきたいお店。

また、2階におけるメイン店舗と言えるのがベーカリー&カフェの「Bakery & Table」。元箱根港にある「Bakery & Table 箱根」の熱海店で、経営母体が赤倉観光ホテルと同じであるため、クラシックホテルのパンづくりの歴史が受け継がれている、という設定がされている。

3階までの吹き抜けで、この駅ビルでもっとも優遇された店舗だ。天井から吊られた照明は、熱海の花火をモチーフにしているという。

しかし、熱海に来て赤倉観光ホテルの伝統の味を楽しむ、というのもかなりヘンな気がする。脱線すると、大倉財閥の二代目である大倉喜七郎(当時の帝国ホテルの会長)が、上高地帝国ホテル、川奈ホテルに続いて開業したのが赤倉観光ホテルなので、帝国ホテルの流れを汲んでいるパン屋、というわけだ。

この他、2階には、伊豆の和菓子の名店「菓子舗間瀬」による「間瀬CAFE」がある。

最後に来てようやく熱海ネイティブの飲食店を紹介できたわけだが(間瀬は網代の店)、それほどこの駅ビルは熱海色が薄い。

前回、この駅ビルで一番いい場所は「成城石井」であることを書いたが、旅行者目線ではなく、住民目線、セカンドハウス目線で見れば、「熱海色」よりも「都会の延長」が便利だという話になるわけで、こうやってぐるっと回ってみて、ようやくなるほどと思わされるわけである。

熱海に住んでいる人や週末ごとに来ている人は、別に熱海のものを買ったり食べたりしなくてもいいものね。

かつての温泉宿がなくなり、リゾートマンションに建て替わっていることが、駅ビルのテナントにも色濃く現れているというわけだ。なるほどと、最後は納得してラスカを後にした僕は、駅前ロータリーの向こうに渡って熱海第一ビルで一杯飲ることにしたのだった。

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