僕が所属する会社では、緊急事態宣言下ではリモートワークが基本になっていて、今年になってからはずっと自宅での執務が続いています。そんな中で僕が最近、延々と悩み続けている「キーボード」の話をしてみたいと思います。
(最初にお断りしておきますが、以下の話はとてもレアケースですので、一般の方には参考にならないかもしれません)
僕はもう十数年に渡って、HPの「EliteBook」という、ビジネス向けノートブックを使っています(かれこれもう5台も持っています)。EliteBookにはいろいろな種類がありますが、12.5インチのモバイルタイプで、フルハイビジョンのタッチパネル液晶、という特殊なものを好んで使っています(実はこのタイプは数年前に絶滅していて困っています)。
EliteBookは値段は少し高いのですけれど、修理の長期サポートが標準であったり、専用の電話窓口があったりと、クレジットカードで言えばゴールドカードのような位置付けのパソコンです。
Elite/EliteBook(エリート/エリートブック)ノートパソコンシリーズ(法人/ビジネス) – ノートパソコン | 日本HP
ある時から、スタンドにそのノートPCを載せ、外付けのキーボードを使って仕事をするようになったんですね。使っているのはZenloという謎ブランドの以下の製品です。
これを使うと、ノートPCを目線の高さまで上げることができて姿勢がよくなりますし、PCに付いているカメラの位置もちょうど正対する位置になるので、Zoom会議の映像もいい感じになります。
当初は自宅にあったUSBキーボードをなんの気になしに接続して使っていたのですが、ミスタッチが多発してしまったため、別のキーボードを買うことにしました。この段階では、ノートPCと比較するとキーボードが大ぶりである、という雑な理解でしたので、コンパクトなものを買うことに。
ノートPCの外付けですから、トラックパッドが内蔵されているものがいいなと思って、以下の製品を買ってみました。
これはなかなかいい製品だとは思いますが、結果的に自分には合いませんでした。どうしてもミスタッチが治らないので、原因を追求していて、遅ればせながら「キーピッチ」という概念を認識しました。
キーピッチとは、キーボードにおけるキーの間隔(あるキーの中央から隣のキーの中央までの距離)を表す言葉です。世界的に普通のキーボードのピッチはほとんど19mmに統一されていていて、モバイル向けを除けば、それ以外のピッチは非常にマイナーな存在です。上記のEwin社のキーボードもピッチは19mmでした。
しかし、僕の使っているEliteBook(12.5インチ液晶)のキーピッチは18mmなのでした。たかた1mm、されど1mm。パソコンのキーボードは横向きに十数個のキーが並んでいますから、たとえ1mmのピッチの違いでも、キーボード全体としてはセンチ単位の違いとなってしまいます。
それで、Ewinのキーボードを使うのはあきらめて、キーピッチが18mmである外付けキーボードを買ってみました。現在、キーピッチ18mmのキーボードを販売しているのは、国内ではサンワサプライとロジクールの2ブランドしかありません。個々の商品は紹介しませんが、価格.comではキーピッチで商品検索ができるので、興味のある方は調べてみてください。
キーピッチ18mmのキーボードが絶滅危惧種であることが理解できたので、まずはベーシックなものを在庫確保ということで、以下のキーボードを買いました。長く使いたいので、不安定要素がないUSB接続のフルキーボードを選択しました(同じピッチでテンキーのないものや無線接続のものもあります)。
サンワサプライ USBスリムキーボード SKB-SL31BK
しかしこれもダメでした。キーピッチはよいのですが、今度はキーボード幅が問題となりました。
テレワーク以前の僕は、ノートPCに別途マウスを接続して使っていましたから、テンキーがない状態が標準でした。つまり、ノートPCのすぐ右横でマウスを握るわけです。
しかし買ってしまったのはテンキー付きのキーボードでしたので、マウスを握るには従来比で数センチ、テンキーの幅の分だけ右に手を伸ばさなければなりません。これがかなり苦痛で、結局このキーボードもお蔵入りすることとなりました。
冒頭の写真は、現在トライしている3枚目(自宅にあったものを入れると4枚目)のキーボードです。Amazonで買ったんですが、現在は販売されていないようです(在庫が復活したら掲載します)。サンワサプライ(サンワダイレクト)がこれとほぼ同じハードウェアを使ったiOS専用版を販売しているので、参考として掲載しておきます。
サンワダイレクト Bluetoothキーボード タッチパッド iPhone・iPad専用 充電式 3台マルチペアリング スタンド付 パンタグラフ 英語配列 400-SKB071
(2021-03-15追記)Amazonの在庫が復活したので、実際に使っている商品の情報を以下に掲載します。
Bluetooth キーボード 10-12インチ 無線 キーボード 新型タッチパッド式 USB充電 薄型 IOS/Android/Windows に対応(スタンド付)
これはキーピッチがカタログスペックとしては17mmで、タッチパッドが付いています。僕が使っているEliteBookのキーボードと比較してわずかにピッチが狭いですが、かなり近い幅なのでピッチに問題はありません。英語キーボードなので、以下のキーマップ変換ユーティリティを使って、JIS配列であるPC本体と使い分けるようにしています。
冒頭の写真にはキーボードにヘンな棒が付いていますが、これが現在の悩みのタネです。キーピッチの問題は解消したのですが、このキーボードでの問題は、タッチパッドに触れてしまうために、カーソルが不意に飛んでしまうことです。
せっかく付いているタッチパッドなので利用したいし、レジストリを書き換えて2本指スクロールの方向も好みに調整できたので(僕はスマホと同じ向きにしたいタイプです)かなり理想に近づいて来てはいるのですが、どうしても手のひらでパッドを触ってしまいます。
それを避けるために竹定規を貼り付けて防いでいるのですが、これもあまりうまくいっていません。結局、キーボードの機能でパッドをオフにして使っています(オンオフのキーがあるので切り替えは瞬時に可能です)。
それと、安物のキーボードなのでキータッチがよくありません。EliteBook本体のしっとりとしたなめらかなタッチとは雲泥の差で、ペタペタとした安っぽい感じで…。
というわけで、これからもキーボードを何枚も買ってしまいそうです。早くこの沼から脱したい…。
Amazonでの商品在庫が復活して、ページにリンクが張れるようになったので、実際に使っている商品の情報を記事本文に掲載しました。
このキーボードはペナペナで剛性に欠け、仰角もゼロなので、この週末に少し改良してみました。まず、Amazonからゴム板を取り寄せて、よくテレビの下などに引くゲル状の耐震マットでキーボードに貼り付け、振動を吸収するようにしました。さらに、ダイソーで小さいカード立て(わかりますかね?)を買ってきて、ひっくり返してやはり耐震マットで貼り付けて、キーボード自体に仰角が付くようにしました。
タッチパッドを使うのは断念して、記事の写真にある竹定規は外しました。おかげで見た目は普通に(苦笑)。そんなわけで、かなり使いやすくなってきましたが、まぁ、誰も聞いていないような話ですかね。失礼しました。
日本人も外国人も、世界中で同じ19mmのキーピッチのキーボードを使っているというのは、どう考えてもおかしいので、キーピッチ18mm保存会を脳内組織して活動していこうと思っています(謎)。
光 ゴム板 100角×5mm KGR-5100
もうかれこれ、1カ月ほども延々とキーボードについてああでもない、こうでもないと、試行錯誤を繰り返しています。記事に書いた後もキーボードを買いました。Amazonで1位のやつだったのですが、あまりに品質がひどかった…。
ともあれ、試行錯誤の結果、一応の終着点というか、成果を得たので報告します。別の記事にしようと思って写真を撮ってみたのですが、黒いキーボードって撮影が難しくて、きれいに撮れなかったので、コメント欄にて失礼。
僕はノートPCのキーボード+タッチパッドという組み合わせに慣れきっていて、単独の外付けキーボードというのはいろいろ試しても体に合いませんでした。それで記事にあるタッチパッド付きのキーボードを使うに至ったのですが、やはりキーピッチ17mmは少し狭すぎました。
それで、ノートPCのキーボードのような外付けキーボードを「自作」することにしました。
パーツは3つを組み合わせました。
1)キーピッチ18mmのサンワサプライのキーボード
サンワサプライ USBスリムキーボード SKB-SL32BK
最初に買ったのはテンキー付きのものでしたので、同モデルでテンキーレスのものを書い直しました。
2)外付けのタッチパッド
ペリックス PERIPAD-501 II 有線 トラックパッド タッチパッド USB接続 小型 Windows対応 マルチジェスチャー タッチ 業務用 86x75x11mm 【正規保証品】(ブラック)
3)パームレスト(100均で買ったプラ製の角皿をひっくり返したものを左右1つずつ)
これらを「戸当りテープ」を使って高さを調整して合体させて、「12.5インチのEliteBookと同じサイズの外付けキーボード」を作りました。
非常に調子がいいです。あまり情報ニーズがなさそうですが…(汗)
私はキーボードは、eBayで20年位前に20セット買ったLogitech(日本ではLogicool)
の英語メカニカルキーボードを使用しています。キーピッチは20ですね。
一時はPS/2ポートが無くなって苦労しましたが、変換アダプタでなんとか。
今はPS/2ポートの付いたマザーボードが復活しているので万歳です。
FOXの24 -TWENTY FOUR-で同じキーボードマウスのセットが使用されており
喜んだものです。
最初に買ったパソコンが、アメリカにFAXで注文してと言うルートで買ったので
未だに英語キーボードです。まぁローマ字入力なのでシンプルの方がいいかと。
ノートはほとんど入力をしないので、拘った事ないです。英語があればそちらを
選びますが。まず文章を打つ事が無い。
一応2泊以上の時は、エクシブにも持って行きますが、タブレットを使用する事の
方が多いですね。
そうそう、リゾートトラスト社の株主優待券の有効期限が2021年9月30日までに
延長されています。
makunoutibentouさん、コメントありがとうございます。マイナーな話題にご反応いただいて感謝です。
それにしても、同じキーボードを20セットというのはスゴいですね! おそらく、キーボードって、一般的に昔の方がいい品質だったのではないでしょうか? 洋服なんかもそうですが、古いものを大事にした方がよいものって結構ありそうです。