ホームグラウンドの選択が重要

東急ハーヴェストクラブは、エクシブと違って、どこの施設を購入するかが非常に重要だ。エクシブと東急ハーヴェストクラブの予約の取り方について、簡単に比較してみよう。写真はハーヴェストで最も人気の高い施設の1つ、東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園のエントランスである。

常に1年前からの交換予約が可能なエクシブと違って、ハーヴェストクラブの予約は通常は2カ月前からとなる。またエクシブの場合、1カ月前から「フローティング」となって権利日の種別(ゴールド、レッドなど)に関わりなく予約できるようになる。対するハーヴェストクラブには、これと似た概念として「ホームグラウンド券」(購入施設の利用券)と「相互利用券」(契約以外の施設の利用券)の違いがあり、この券面の違いに関わりなく予約できるようになるのは10日前からである(10日前を「枠開放日」と呼ぶ)。

またハーヴェストクラブの場合、特定期間(年末年始・スキーシーズン・ゴールデンウィーク・夏季)には、ホームグラウンド施設で優先的に予約抽選が行われ、相互利用についてはホームグラウンドの受付終了後となる。

ハーヴェストクラブには1室10口の会員権と、1室12口のものがあるが、1室10口の場合、年間36枚発行される利用券(1泊に1枚利用)のうち、21枚がホームグランド券で、相互利用券は15枚である。このようにホームグラウンド、すなわち購入施設の利用に重点が置かれているから、購入施設の選択にはエクシブよりずっと慎重さが必要だ。

このため、人気の高いハーヴェストクラブの施設には、リゾート会員権としては珍しく、販売価格よりも流通価格が高くなる現象が見られることがある。実際に取引が成立したかどうかは知らないが、東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢でそのような値付けがされているのをとある業者のサイトで見たことがある。ハーヴェスト旧軽井沢の夏の人気は非常に高く、完売物件でめったに流通物件が出ないという事情があり、言い値だったのかもしれないが、半値が当たり前のエクシブの仲介会員権と比較して、その違いに驚いたものだ。

なお、ホームグランド券も、休前日と特定期間を除けば、相互利用券として使うことができるから、平日利用に関してはこの限りではない。

(関連記事)遠くのエクシブを買ってよいものか?

7 comments

  1. こんにちは、今年6月にハーベスト蓼科を購入しました。相互利用の件ですが、相互利用は枠が少ないですが、2ヶ月前から予約でき、真夏の伊東についても2週間前の予約でも相互利用で真夏に2度予約できましたので、ピーク時期の週末以外は相互でもホームでも大きい差は無いと思います。

    値落ちの件ですが、購入時に様々な会員権を検討しましたが、ハーベストは会員権の値落ちが少ないのが安心でした。半額どころか3分の1、4分の1になる他会員権に比べ、当初10年間は減価償却での差額で東急が買取る制度があるので、減価償却以下に下がらないシステムです。
    エクシブもかなりの頻度で私のところにセールスに来ますが、あれだけの訪問販売にかける営業マンの経費が、新規会員権価格にかなり上乗せされている気がします。RT社直に買えば予約に便宜をと言う営業マンですが、中途退社が頻繁なようで期待はできない気がします。
    ハーベストは、母体の大きさからか、ハーベスト側からセールスかけることがほとんどありません。黙っていてあれだけの売れ行きですから恐れ入ります。
    とは言え、エクシブも気になります。いい物件があれば来年にでも購入しようか検討中です。

  2. NAくん、はじめまして。コメントありがとうございます。ハーヴェストの会員さんでいらっしゃるのですね。

    価格下落については、その通りですよね。リゾート会員権は、家庭の事情などで意外と短期間で使わなくなったり、利用ニーズが変わったりしてしまうので、ハーヴェストの買取制度は高い安心感があると思います。逆にエクシブは値落ちが激しいので、流通物件、仲介物件に買い得感があるわけですが。

    会員権は買ってから利用するのがもちろん楽しいですが、買うまでのワクワク感も大きな楽しみですね。エクシブ購入のために、このブログが少しでも役に立てば、うれしく思います。

  3. resortboyさん
    東急ハーヴェスト京都鷹峰のスレが無いので
    ハーヴェストの話題ということでこちらに書き込みします。
    京都鷹峯&VIALA京都鷹峯は地元民のオアシス
    しょうざんリゾート内にあります。
    全体が庭園のような敷地内には複数のレストランがあり
    既存の施設とは違う雰囲気が気に入りホームに選びました。
    近くのお寺は某大陸系の人達で騒がしい時も静かでした。

    先日「ヒルトンが出来る」と知り合いから聞き
    まさかと調べてみたら、載ってました京都新聞に。
    昨年プールとボーリング場が閉鎖された跡地に
    ヒルトン系のLXRホテルズ&リゾーツが出来るそうです。
    このホテル、めちゃ高級らしく1泊10万以上するとのこと。
    そんな料金、日本人向けではないですね。

    敷地内のレストランは地元の人が結構来ているので
    ヒルトンが出来て騒がしくなってしまったら
    みんな足が遠のいてしまうのかなあと心配です。
    エクシブでも会員以外の団体が沢山来ていて
    何の為の会員制?と話題になることがありますね。
    会員制の定義って何なのでしょう。
    しょうざんはハーヴェストの敷地では無いので仕方ない…
    他社との施設共有は無理があるのかなと思いました。

  4. リラックマ 大好きさん、情報をありがとうございます。以下に、公式の報道発表資料へのリンクを掲載しました。

    https://www.tokyu-rs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/09/20200929ROKU-KYOTO-LXR.pdf

    立地、ラグジュアリーブランド、デザイン性、温泉プールと、かなりエッジの効いた建築計画で、人気を集めそうです。そのエッジの効いた感じがかえって不安定な世の中ではありますが…。来年の秋に開業ですから、もうすぐですね。

    > 会員制の定義って何なのでしょう。

    ここですよね。この定義が特にないままに、会員権販売業者が物件を販売し、また購入者もまちまちな理解で所有していますね。しょうざんリゾート京都のことはわかりませんが、お話を伺っていて、地元民の憩いの場所として都市計画されている場所に開業したばかりの、一般ホテルと相乗りした「完全」をうたう会員制ホテルのことを連想しました。

    過疎スレの脱線話題なので、ついでに書いてしまいますが、ホテルというものを金儲けの道具として使うと、結局みんな同じようなことをするようになるな、と思った事例をもう1つ紹介します。

    以前、以下のような記事を書いたことがあります。

    その一室をけずりだせ | resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究

    いささか旧聞ですが、以下のこととやっていることは同じですね。

    アパが「土地の形を選ばない」理由 話題の「コの字」ホテルはこうして生まれた: J-CAST ニュース

  5. そうですか、しょうざんの敷地に新しいホテルができるのですね。
    あの辺りはインバウンドの賑わい(さわがしさ?)とは一線を画していたので、私もお気に入りの一角です。

    鷹峯にアマンができても、超高級、部屋数も少なめということで、特にこの辺りの環境には影響はなかったと思いますが、今度のホテルの影響はどうなるでしょうね。

    このROKU HOTELの建物の外観、八瀬離宮にそっくりですね。
    八瀬離宮も、学生時代にときどき遊びに行っていた八瀬遊園の跡地だと知った時には、少しショックでしたが。
    それにしても、いちばん狭い部屋のデラックスルームで約50㎡のようですが、この部屋でも10万円以上するのですか?

  6. blueroseさん
    ROKU HOTEL、私も八瀬に似てると思いました。

    >今度のホテルの影響はどうなるでしょうね。
    同じ敷地内というのがクセモノです。
    紅葉真っ只中の庭園で私たちだけ…はもう無理でしょう。

    京都に次々と新オープンするホテル、異常な価格設定ですね。
    ホテル藤田跡のリッツカールトン京都や
    京都国際ホテル後のHOTEL THE MITSUI KYOTO
    どちらも50㎡そこそこで平日でも10万(税サ込)です。

    東急が関わった軽井沢ヒルトンは56㎡の部屋だと
    土曜素泊まりで12万とか平気でしてます。
    ROKU HOTELも同じような価格設定になりそう。
    エクシブに泊まり慣れてる人は、は??となりますね。
    (もちろんエクシブは会員権代が別にかかりますが)

  7. blueroseさん、リラックマ 大好きさん、コメントありがとうございます。

    室料の話になったので、「会員権とは何か」という話題についてひとこと、書いてみますね。

    なぜ人々は使いもしない会員権を買ってしまうのか、というのは、僕の研究テーマの主題の1つなのですが(いや、使っているよ、という方は幸せで、多くの人が使わないので、あのような低い価格で取引されているわけです)、コメントいただいたような高級ホテルの室料との比較、というのが大きな牽引力になっているように思います。

    今では「和モダン」みたいなことばは当たり前にありますが、そうした日本的な高級ホテル文化の中で、エクシブは独特の立ち位置で、ある意味で先頭を走ってきました。いま話題に出ているような高級ホテルは結果的にエクシブの後追いみたいなところもあって、その高い室料がエクシブの「お得さ」を引き立てているというのが、この10年ちょっとの間で起きたことです。

    それ以前から会員権を利用している古い人(例えば僕とか)には、そうではなくて、リゾートマンションとか別荘とか、休暇村、みたいなところとの比較でエクシブを見ている方が多くいます。別の記事で書きましたが、ベイコートメンバーはエクシブを使うのに、エクシブオーナーはベイコートを使わない、ということにも、こうした比較対象に何を見ているかの違いがあるでしょう。

    ちょっとこのテーマは深いので、またのんびりした時にでも書きます。

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