ラクラク登山シリーズ – 番外編「セルフツアーで行くダイヤモンドヘッド」

ラクラク登山シリーズの番外編として「ダイヤモンドヘッド登頂ガイド」をお届けします。日本人の心のふるさとが富士山であるように、ワイキキの人々、またそこを訪れる人々のまなざしの先には、いつものこの山の稜線があります。登山口からは30分あまりで誰にでもかんたんに登れる、おススメのハイキングコースです。

訪れた日はKCCのファーマーズ・マーケットで朝食を採っていましたので、そのままダイヤモンドヘッドに向かいます。そう、KCC(カピオラニ・コミュニティ大学)はダイヤモンドヘッド登山への拠点でもあるのです。

ワイキキからは、ダイヤモンドヘッド登頂のオプショナルツアーなども多数催されていると思いますが、時間の制約があるツアーを使う必要はあまりないと思います。気ままにTheBusに乗ってKCCまで行き、そこから登山口まで歩いて20分です。

たくさんの人が歩いていますし、こんな標識もありますから、迷うことはないでしょう。KCCから10分ほど歩くと、カハラトンネルという長いトンネルがあります(内部は照明があります)。

このトンネルを抜けるとダイヤモンドヘッド外輪山が目の前にそびえ立っています。高さ200メートルあまりとはいえ、かなりの迫力です。

運動不足の人はつらいかもしれませんので、この画像から判断してみてください。望遠カメラをもってきましたので、山頂をズームしてみましょう。たくさんの人々の行列が見えてワクワクしますね。

トンネルを抜けて5分ほど行くと駐車場の入口です。ここで入場料を支払います。1人1ドルです。ツアーを利用すると、ここまで連れてきてもらえるわけですが、この後は自分で歩いて登るのですから、言ってみればそれだけの違いです。

入場したらトイレをすませましょう。いよいよ登山の開始です。

トレイルは全行程に渡って歩きやすく整っていますし、舗装してある部分も多くあるので、特別な靴は不要です(サンダルで来ている人も多いです)。また、途中に展望台がいくつかありますので、眺めを楽しみながら、自分のペースで行きましょう。

今回はツアーではありませんから、ガイドはいませんので、セルフガイドのためにうんちくを傾けながら登りたいところですね。ポイントとなる部分は、この記事にまとめておきましたので、どうぞご活用ください。

まずは名称に関してです。ハワイ語でこの山は「レアヒ(leahi)」といいます。これはマグロを意味するahiと、額を意味するlaeの組み合わせだと言われています。つまり、マグロの頭のような形だから、というわけです。

これはカピオラニ公園の一番奥から写したダイヤモンドヘッドですが、そう言われてみると、お魚のお頭のようにも見えますね。

またダイヤモンドヘッドと言う名前は、1700年代後半に西欧の探検家がここにたどり着いた際に、噴火口の岩石に方解石の結晶を見つけ、それをダイヤモンドだと見誤った、ということから付いたのだそうです。

そんな話をしながら、山道も中盤です。このつづら折れの山道は、最初はラバと人足のために作られたものです。ここは以前、米軍の軍事基地だったのですが、建設のための資材はラバが運んだのです。

そんな話をしていると、先の方にはトンネルが見えてきます。

かつての軍事基地の中にいるのだ、ということを認識する瞬間です。トンネルが見えたら、この地の歴史の話をしてあげましょう。

オアフ島の沿岸を一望できるこの地は、1904年に連邦政府が買い上げて軍用地にし、1908年に要塞化されました。全部で5箇所の砲台が、当時としては最高レベルの技術を用いて作られたのです。さらに、この観測所から射撃目標を測量して、ヒルトン村のお隣、フォート・デルッシーの砲台に指示を出す役割もありました。しかし、実際に戦時中にここから砲撃が行われたことはないそうです。

基地の建物の中へと入って行きます。トンネルはまっくらで、ヘッドライトをつけている人もいます。僕らもトーチライトを持って気分を盛り上げましたが、まぁなくてもOKです。

トンネルに続いては、長い階段です。ここは傾斜もあって、ちょっとキツいです(階段は99段あります)。横木が渡してあるのは、カムフラージュの覆いを支えるためです。

階段の頂上からは、当時の攻撃統制所の入口につながっています。螺旋階段を登って行きましょう。

螺旋階段はその統制所の各階につながっていました。建物の外側、海に面した場所は、戦闘指揮官がいた場所です。昔は鎧戸でふさがれていた小窓から火口の外に出るとそこはワイキキ一望の絶景!

景色に感動するとともに、足下や背後にも目を向けましょう。建物の外部は砕いた石を埋め込んだコンクリートでカムフラージュされており、今もその名残を十分に感じることができます。

さて、ここはまだ山頂ではありませんので、いったん裏側に回って金属製の階段(1970年代に建設)を上って山頂を目指します。

というわけで、標高232メートルのピークに到着しました。

ハイキングは、登山口から山頂までは1.3キロ、高低差は170メートル。実測で登頂時間は35分でした。

ワイキキ・ビーチに立ち並ぶ名だたるホテルたち。

反対から見るとこうなるわけです。

無事に下山したら、登山口にある黄色いバスでシェイブアイスを買って食べましょう。いい汗を書いた後、最高のひとときですよ。

記念撮影は登山口にあるこちらのモニュメントで。混雑していますから、流れが切れたタイミングを見計らって、素早くいきましょう。お疲れさまでした。

3 comments

  1. Resort boyさん

    こんにちは。
    数えきれないほどハワイには行っていますが、実はダイヤモンドヘッドに登ったことがないんですよね~。
    KCCの帰りに麓までは立ち寄るのですが、上を見て断念(恥)。
    でも、登れるうちに登っておこうかなぁという気になりました。

    教えていただきたいのですが、the busのトランスファーは1wayだと思っていましたが、往復も使用できるのでしょうか?
    だとしたら激安ですよね。
    私はいつもタクシーを使ってしまいますが、ワイキキアンから20ドルほどかかったような・・・
    (回り道されたのかしら。。。?)

    土曜のKCCは年々混む気がします。
    日本人率も増加しているのではないでしょうか?
    火曜の夕方もマーケットが開かれるようになりましたが、こちらは店舗も少なく閑散としていて、ちょっとテンションが下がります。
    コストコンシャスでない方でしたら、ここのバジルたっぷりのカリカリピザもおすすめです♪

  2. Shieraさん、ゆっくり登れば大丈夫ですよ。シルバー夫婦でも問題ありませんでした。
    Resortboyさん、緑のダイヤモンドヘッドだったんですね。

  3. 以前は、同一方向へのバスに乗り換える場合に限って、このトランスファーチケットが使えるというルールでしたが、この制約はなくなり、どの方向行きのバスに乗り換えてもOKになりました。
    乗り換えは2時間以内。
    縦長の乗換えチケットの上部分は、有効期限(時刻)のところでちぎってあります。

    http://www.3yokai.net/traffic/thebus_02.html

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