RTCCにワイキキのホテル交換を申し込んでみた

リゾートトラストが長年に渡るRCIとの提携を解消して2014年にはじめた「RTCC交換プログラム」。2015年の最新パンフレットを見ると、オアフ島(ワイキキ)には14のホテルがラインナップされている。実際にこのプログラムでホテル予約を行ってみたので、予約成立までの流れをレポートしてみたい。

申し込み
RCI時代はWebフォームからも申込を行うことができ、その場合、成立前の提案(オファーレター)もメールだった。しかしRTCCではすべてが書面で行われる。申込みは会員に配布されているパンフレットにあるものをコピーして使うか、または以下のURLからダウンロードして記入する。

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オファー
オファーレターは郵送で届く。オファーレターというのはRCI時代からの呼び名で、実際には「RTCC交換宿泊プランのご案内」という名の文書で、開封すると施設名と日程が記載されている(ホテルについての具体的な案内はないので自分で調べる必要がある)。

この文書にしたがって、締切日までに1交換あたり手数料32,400円(税込)を締切日までにRTCCに振り込むことで交換が成立する。

僕の場合には、人数が5人で2交換を同時に申込むという事情もあり(後述)、実際にはオファーレターが届く前にRTCCから電話で提案内容の案内があった。

ところで、手配のやりとりは個人情報を記載した契約書類なのだから「信書」にあたるが、この後の連絡もすべてヤマト運輸の「クロネコメール便」が使われていた。この会社(この場合はリゾートトラストのグループ企業であるRTCC株式会社)の「意識の低さ」を物語っている1つの事例だ。

交換の成立
費用を振り込むと「RTCC交換成立のご案内」「ご予約確認書」「受注型企画旅行企画書面」が届く。RCIと明らかに異なっているのは、「企画書面」なるスケジュール表が同封されていることだ。

さらに予約確認書には、航空便の情報を記載してRTCC事務局までファクスせよとされている。また、ホテル予約をしただけなのに、毎日の予定が空欄の旅行の日程表が入っていて、XXXXホテル泊とだけ書かれている。

RTCCのパンフレットの最終面には約款として「受注型企画旅行契約」とあるが、要するにこれは「ツアー」なのである。

最終案内
これで終わりかと思いきや、出発の2週間ほど前になると、カラーの用紙にスケジュールが印刷されたツアー日程表が届いた。この日程表がバウチャー代わりということらしい。ご丁寧に「留守宅用」のスタンプの押されたものまで同封されていた。個人的には昔懐かしいパッケージツアーのそれ、そのものである。

そしてこの日程表がRTCCの正体をよく表現していた。タイトルにはこうある。

「リゾートトラスト会員様 ホノルル7泊9日 XXXXホテル眺望指定なし」

そして「販売店」として「RTCC㈱」が記載されており、実際の手配は「近鉄インターナショナルハワイカンパニー」が行っていた。

ハワイオプショナルツアー ホリデイアロハ – 近鉄インターナショナルハワイ

どうやらこれが、僕が「交換」の名のもとに「受注型企画旅行」として依頼して手配したもの、ということらしい。言うまでもなく、「眺望指定なし」とは「格安ツアー」のパラフレーズである。エクシブと交換したものの実態は、近畿日本ツーリストの「ホリデイ」の格安ツアーから、ホテル部分を取り出したものであった。

したがって、滞在中はシェラトン・ワイキキにあるホリデイのツアーデスクでサポートが受けられることになっている。いや、別に僕はいらないけど…。

コネクティング・ルーム
実はこうした実態は、最初のオファーを電話で受けたときからうすうす気がついていた。RTCCで交換できるワイキキのホテルは全室が2名定員となっている。我が家は5人なので、エキストラベッドの利用とコネクティング・ルームを希望していたため、オファー前に事務局と電話で話をしたのだ。

RTCCのパンフレットには、ワイキキでコネクティング・ルームが利用できるホテルが6つ掲載されている。今回オファーを受けたホテルはその中の1つだったので、当然のようにコネクティングでの手配を依頼した。しかし電話口の向こうでは、それは受けられないと当然のように言うのである。

RTCCのパンフレットには「コネクティングルーム手配可」と明記されているのに、それが受けられないと堂々と説明するとはどういうことなのだろう。さらに、それに続いて発せられた言葉には目が点になってしまった。

「ツアーのお客さんと一緒の手配なので、お部屋のリクエストについては一切お約束できないんですよ」。

そしてその言葉は、日程表に書かれた「眺望指定なし」という表記で最終的に裏付けられたのだった。

まぁいいか。安かろう悪かろうでも、RTCCは十分に安いからね! でもやっぱりこれはRCIとはまったく別物だよ。

9 comments

  1. RTCC交換で成立したバリ島の「Hotel Confirmation(予約確認書)」のサインは、
    「JTA JAPAN CO.,LTD. NAGOYA OFFICE」とありました。
    http://www.jta-japan.com/index.htm
    上記ホームページには以下の説明があります。
    「アジア・オセアニアの現地手配の専門家です。JTAグループは、個人旅行から超大型グループまで皆様のご要望にキメ細かく、迅速にお応えする総合ランドオペレーターです。」
    昨年の夏にRTCC交換成立したフランス・パリのホテル手配は「ミキ・ツーリスト」でした。
    昨年宿泊したパリのホテル「マンサール」は今年の「World Resort Selectin 2015」から消えていました。
    ホテルの入れ替えが結構進んでいます。

    RTCCは恐らく現地手配会社に丸投げしているのでしょう。よって、現地の需要と供給の関係でRTCC交換の成立・不成立が決まるような気がします。時期をずらしたり、宿泊日数を減らしての提案もあります。
    昨年の秋に「ニューヨーク、ボストン、トロント」の交換申込みを何度もしたのですが、全くダメでした。秋のハイシーズンの人気都市のホテル代金は急騰してホテル側も強気です。そんな時期に1週間(7泊)3万円で宿泊できるはずがありませんね。期待する方が無理?代案として冬に近い時期のニューヨーク3泊の提案がありました。問題外だったので「No thank you」で答えました。

  2. こんにちは。いつも大変参考にさせていただいています。
    昨年夏にケアンズヒルトンとのRTCC交換が成立した時の現地手配は近鉄インターナショナルエキスプレスでした。
    ヒルトンは第3希望でした。
    申込書は第2希望までしか書く欄がありませんが、二つとも人気のホテルで無理かな?と思ったので、欄外に記入しておいたのです。電話がかかってきて「ヒルトンならとれます」との事でした。
    ベッドが二つあるタイプのお部屋を強く希望する旨も記入したのですが、リクエストは出すが約束はできない、とのことでした(これは想定内)。結局リクエストは通っていて、大変満足のステイになりました。
    resortboyさんの場合はHPにコネクティングルームの手配可と明記してあるのですから、最低でもリクエストは出してほしいですよね。
    でも本当にお安いと思います。7泊で32400円と聞いてケアンズに住む従姉妹も非常に驚き、サンメンの購入を一時本気で検討していました。

  3. お部屋のリクエストについては、ちょっとRTCCの対応が信じられな~いという感じだったので(「リクエストを伝えることはできますが、お約束はできません」という回答)、自分でレターを書いてホテルにファクスしてもらいました。というわけで、それでダメだったら仕方ないです。「交換」とは名ばかりで、実際には「手数料だけでお安くご手配」ってな感じのシステムなので。

    しかしまぁ、かなりの円安なので、日本のものがなんでも激安に思えてきました。すき家の牛丼270円は今なら2.25ドルですよ。9ドルのプレートランチを買うことを思えば、牛丼弁当が4つも買えちゃう…。円安ということでホテル代も高騰ですから、RTCCのメリットも上がっているというわけですね。

    そう考えると、安くもないのに変なフライトになってしまった航空券手配のミスが大きいなぁ。ご利用は計画的に…。

  4. RTCC交換で取れたホテルであっても、事前に直接ホテルにeメールを出して、
    部屋やベッドタイプの希望を伝えておくと効果ありですね。
    1週間ほど前、レイトチェックイン、空港ピックアップ(深夜到着のため)を含めて、今回のバリ島のホテルに色々要望をメールしておきました。すぐ返事がきて、プール・ビュー、2ベッドは確約で高層階についてはリクエストになっています。
    ダメ押しで、こちらは日本人シニア夫婦で観光旅行には出かけず、もっぱら部屋のバルコニーで読書してリラックスする。よって、眺めの良い高層階の部屋を是非、お願いします。と付け加えておきました。
    別に嘘ではないので(嘘でもOK)恐らくそれなりに配慮してくれると思います。
    要は言ったもの勝ちでね。

  5. funasan、その通りですよ! 言ったもの勝ち! やったもの勝ちですね!
    旅の恥はかき捨てでまいりましょう!

  6. 私の息子(現32才)はアマチュア・サーファーでバリ島をこよなく愛しています。
    「そんな息子の愛するバリ島に一度行ってみよう!」
    妻と話し合い、3月下旬、実行しました。

    お泊りのホテルは『プルマン・バリ・レギャン・ニルワナ』。
    4星の高級ホテルで、ここに1週間(7泊)滞在して、ビーチリゾートを堪能しました。
    このホテルは海岸道路(ジャラン・パンタイ・クタ)を挟んでレギャン・ビーチに面しており、いつでもビーチに出れます。
    また、ホテルの敷地は広く施設も充実しています。
    屋上にある「インフィニティ・プール」(写真)は特筆ものです。

    宿泊代金は通常のネット予約で1泊15000円程度(2名ツインルーム)なので、7泊すると10万円以上になります。
    今回はRTCCを利用したので7泊で32400円でした。2名の朝食付きなので、1泊1名2300円程度となり格安です。
    バリ島の高級ホテルは価格上昇中なので、これは安い!

    詳細は以下4トラベルに載せましたのでご覧下さい。
    http://4travel.jp/travelogue/11001279

  7. funasan、ご夫妻でサーフィンに挑戦されたんですね。それはスゴい!!! 続きを楽しみにしています(^^)

  8. 「シニア夫婦、遂にバリ島の波に乗る」
    バリ島滞在中に半日のサーフィンスクールに入って波と格闘してきました。
    そして、遂に波をとらえ、ボードに乗り、立ち上がりました。
    詳しくはバリ島旅行記2(ビーチ編)をご覧ください。
    http://4travel.jp/travelogue/11002760

  9. 私が聞いた話ですと、リゾートトラストは近ツリに業務委託しているみたいですよ。
    我が家もRTCCに変わってからプーケットに行っていますが、予約確認書にはタイの旅行会社(たしかバンコクにオフィスがある会社)の名前が書かれていました。各地の予約は、近ツリと契約されている現地ツアー会社さんなのかと推測しています。

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