ウイズコロナ時代のエグゼクティブラウンジ

東京2020大会の開会に合わせて設定された2020年7月の4連休。レインボーブリッジと東京ベイという象徴的なシーナリーを持つお台場の街は、隣町の有明とともに各種競技の会場として華々しい夏を迎えるはずでした。そんなお台場と有明で過ごした2020年の夏。まずは「ウイズコロナ時代のエグゼクティブラウンジ」と題して、ヒルトン東京お台場のラウンジの今をお伝えしたいと思います。

このホテルの3階にあるエグゼクティブラウンジは、現在もまだクローズしたままです。上級会員向けのベネフィットはロビー階のレストランで提供されています。しかしこの4連休だけ、特別にオープンすることになりました。そうするのが適当なほどにホテルは混雑していて、都市型リゾートホテルの代名詞と言っていいこのホテルの底力を見た気がしました。

(比較しては悪いのですが、隣のグランドニッコー東京 台場はかなり空いていました)

さっそくエグゼクティブラウンジの変化について述べます。写真を見てわかるように、座席が半減しました。窓際にあった2人席はすべて窓に向いた1人席となり、ホール中央に並んでいた2人席もすべてが1人席となり、4人席はカップル席となりました。

Photo by resortboy

この半減ポリシーは徹底していて、テラス席においても同様です。

Photo by resortboy

奥にあるボックス席はそのままでしたが、それ以外の4人席は海に向かった2人席に変更されました。

Photo by resortboy

話を室内に戻しますが、2つある奥側のエリアにはまだ4人掛けのテーブルもあって、ファミリー利用ではそこに案内されます。しかし数は少なく、また以下に述べる理由から、これまで散見された「上級会員のベネフィットを利用したファミリー飲食会場」といったニュアンスはほぼ払拭されました。

こちらがカクテルタイムに1人1皿提供されるオードブルセットです。

Photo by resortboy

内容は、これはこれですばらしいと思います。しかしこの一皿で全部ですから、飲食目的で来ているファミリー層には間が持ちません。

ブッフェ台はこの通りで、手指を消毒してから「一方通行」で利用するお飲み物エリアとなっています。

Photo by resortboy

ブッフェ台に食べ物の提供はありません。一方で、ソフトドリンクやアルコール類はこれまで同様に提供されています。

Photo by resortboy

「カクテルタイム」ですから、これが正しい姿です。ディナーの前にちょっと立ち寄って、おつまみと食前酒をいただく。しかも提供されるオードブルはこれまでよりもずっとよいクオリティです。

しかし、夕食代わりにここを訪れていた客層は、不満を覚えることでしょう。かつてのお台場ヒルトンのエグゼクティブラウンジでは、それほどよい内容のフードが提供されていたわけではないと思いますが、それでも、フライドチキンや野菜チップスなどをつまみながら、時間いっぱいの「飲み会」をする楽しみはあったように思います。

結果、座席数は減りましたが、回転も早く、それほどの混雑は見られませんでした。これを改善と見る向きもあるでしょうし、かつてのなんとなくパサついたトリカラを懐かしむ方もいるでしょう。僕の中にはその両方の想いがあります。

最後に、アフタヌーンティーについて。これまでのヒルトン東京お台場のエグゼクティブラウンジでは、あまりスイーツが充実していないという弱点がありました。

Photo by resortboy

しかし現在は、アフタヌーンティーの時間にこのようなデザートプレートが提供されます。これは明らかな改善です。

2 comments

  1. resortboyさん、ヒルトン東京お台場のラウンジ最新レポートありがとうございました。
    ヒルトン名古屋との比較ができて面白いです。

    私は連休の前日ヒルトン名古屋に泊まりレイトチェックアウト(午後2時)したのですが、連休初日のチェックインに長い列ができていました。ヒルトン名古屋も4連休は混雑してきて、連休のみ26階のラウンジがオープンされました。まさにヒルトン(会員)の底力でしょうね。

    ヒルトン東京お台場とヒルトン名古屋のラウンジ食を比較すると、地域のカラーで出ていますね。
    さすが東京は日本の首都だけあって洗練されています。高品質の大人のラウンジに回帰です。一方で名古屋は食に貪欲で可能な限り大衆を満足させようと努力しています。ヒルトン名古屋のアフタヌーンティ―はビュッフェ再開です。カクテルタイムは「前菜・メイン・デザート」とプレートが3種類(お代わりなし)あります。しかし、品質は?がつきます。

    「Dance with Corona」 コロナ時代となった今、コストを考えればエグゼクティブラウンジは「本来の姿」に回帰していくでしょう。お代わりなしのセットプレートが標準となり、さらに(一部北米のマリオットのように)アルコールも1杯のみフリーで後はお金を出せ(有料)となる?夕食がわりにフリー飲食を楽しむ時代は終わったと思います。私はそれでいいと思います。

    ヒルトン東京お台場に早めにチェックインして素晴らしいセットメニューのアフタヌーンティ―を頂く。静かに歓談したり、パソコンを開いて仕事をする。夜は、カクテルタイムでちょっと一杯ひっかけて、後はホテルから出てアクアシティお台場の飲食店で夕食にする。いいですね~。resortboyさん、コロナが収束したら真っ先にヒルトン東京お台場に行きます。待っててください。

  2. ヒルトン名古屋はブッフェ復活ですか。それは驚きです。しかも、プレートが3皿とは!

    今回、ヒルトン東京お台場に、夏場に初めて泊まったのですが(いつもは夏休みはひどく高いので)、夏場は湿気が高くて、窓ガラスが結露してしまって(外気温と湿度が高いためです)、イマイチ景色が楽しめないということがわかりました。客室は調整できるので大丈夫ですが、ラウンジやレストランはダメですね。

    それと、残念なことに以下で紹介したヒルトン向かいのブッフェレストランは休業しっぱなしです。

    お台場のベストビューレストラン | resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究
    THE OVEN アクアシティお台場店 – アメリカンハウス

    それから、なんとなくfunasanと僕のやり取りがおっさんずラブみたいになっていますが、そういうことは一切なく、舟橋さんは熱烈な愛妻家ですし、僕はシングルでストレイトなので、ご心配は不要です。

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