ここ数年、都市型リゾートホテルの研究を自分なりにしてきたわけですが、それが高じて実際にそんなロケーションの中に住むようになってしまったので、その過程で得た研究成果について記事にしてみたいと思います。言いたいことはタイトルで書いてしまいましたが、トーキョーベイの景観を楽しむなら、ヒルトン東京お台場が優勝です。
冒頭は8階の814号からの景色で、カテゴリーとしては「スーペリアデラックスルーム」になります。お台場のヒルトンはカテゴリー分けが複雑で、値段の高いお部屋が景色がよいと一概に言えないんですが、ポイントだけ説明すると、20番のお部屋が一番景色がよいと言われています。
このホテルは海に向かって円形に配置されているので、お部屋によってかなりビューが異なりますが、レインボーブリッジの見え方や距離感はこのホテルがベストだと感じます。
ヒルトン東京お台場の後ろには、グランドニッコー東京台場があり、場合によってはこちらのホテルを利用することもありますが、一般に、海沿いの立地でバルコニーにも出られるヒルトンお台場に軍配が上がるのは必然でしょう。
続いて、反対側の汐留サイドのホテルをチェックします。コンラッド東京からの眺めは過去記事を見てください。このホテルからのベイビューは、まぁ一般によい景色と思いますが、もっと海に近い場所にもホテルがあるので、ベストとは言い難い。
というわけで、汐留側でより海に近いホテルをチェック、というわけで、やってきました「インターコンチネンタルホテル東京ベイ」。
アクセスは、ゆりかもめの竹芝駅から直結です。自分は一時、IHGにシフトして行こうかと考えていましたが、このホテルに行ってみてやめることにしました。何というか、共有スペースにゆとりがなくて、コスパの悪いホテルのように思えてしまったんですね。
ホテル前広場からのトーキョーベイの景色はこんな感じ。
ちょっとレインボーブリッジまで距離があって、海っ端で街の要素もないので景色としては物足りないです。
最後におまけですが、竹芝には竹芝桟橋に隣接して「アジュール竹芝」という、ビジネスホテル(と言って差し支えないと思います)があります。ここの10階からの景色がこちらです。
まぁやっぱり、ちょっと迫力には欠けますね。
まとめると、竹芝のホテル群からは、リゾート感よりも、むしろすぐ向かいの月島埠頭の「倉庫感」みたいなものが感じられてしまって、今ひとつな印象でした。むしろ汐留まで下がって、都会に身を置いてベイビューを眺めるコンラッド東京の方が景観に魅力があるかな、という感じで。
後は有明の東京ベイコート倶楽部ですか。こちらのホテルについてはよくわからないので(汗)コメントは差し控えます。
所変わって、トウキョーベイへ回帰妄想。
ここで優勝が決まった(笑)、景観アワードの結果については変わらないと思います(個人的予測)が、
「アジュール竹芝」の横に大規模開発中だった、JR東日本の敷地建物に入居するホテルが、
マリオットに決まったとの記事を見ました。
国際ブランドと書いてあったから楽しみに妄想していたのですが、マリオットグループはいいとして、
ブランドが、オートグラフコレクションとは、自分的に意外(はずれ、笑)でした。
http://cityup.jp/waters/news-release/pdf/press1905270001.pdf
このブランドは、日本では現時点で「ザ・プリンスさくらタワー」のみで、ここがマリオットの
オートグラフコレクションだといってもピンとこなくて、昔ながらのプリンスの高級バージョンの
イメージであります。同時に、この竹芝新規ホテルもインパクト弱い、立ち位置未知数(個人的感想)と
思ったりしますが、どうなんでしょう?
なお、「さくらタワー」は、ボンヴォイ・リワードカテゴリー6のラグジュアリーです。
マリオット関係です。
森トラストグループがラフォーレをマリオットとしてリブランドして以来、驚くようなスピードでマリオットの日本進出が加速してますね。数年前にマリオットがSPGを買収して世界最大のホテルチェーンになったので、「寄らば大樹の陰?」とばかりに世界中のホテルでマリオット傘下希望が増えているのかもしれませんね。
森トラストグループは日本の各地でホテル運営をしていますが、それらが「マリオット系」になるかもしれない、という情報を得ました。(公式発表ではありません)
たとえば「札幌市 大通公園、金沢市 金沢駅前(広岡地区)、箱根中強羅、熱海市 来宮地区、飛騨高山、白馬 八方尾根 、長崎市 南山手地区グラバー園付近 等」です。
マリオットファンとしては大いに期待できそうなニュースですが、ヒルトンの対抗策は?
何だか、私の結論はいつも「エクシブ・ヒルトン連合」になってしまいます。
ここで公表するのもなんですが、先日の琵琶湖マリオット宿泊で、私のマリオットのライフタイム宿泊は400泊になりました。名古屋マリオット誕生以来、もう20年もマリオットリワードに加入して、せっせと宿泊してきたので、実績十分です。また、ライフタイム・プラチナも7年になっています。
以下、極めて個人的な話で恐縮ですが、今、私は明確にマリオットの「ライフタイム・プラチナ」を狙っています。
基準は、「ライフタイム宿泊600泊+ライフタイム・プラチナ10年」です。
今年から4年以内に達成予定です。
ライフタイム・プラチナになればホテル修行から解放され、お墓に入るまでプラチナです。
世界最大のホテルチェーンとなったマリオットのライフタイム・プラチナの威力は凄いですね。
という訳で、完全にマリオットの術中にはまっています。
琵琶湖マリオットの周辺散歩の旅行記をアップしました。
バブル絶頂の時に造られた「琵琶湖アーバンリゾート」や、リーマンショックの直前にオープンした巨大ショッピングモールのその後の展開はドラマのように面白いです。
https://4travel.jp/travelogue/11497370
funasanさん、こんばんは。
いつも貴重なご体験のお話、ありがとうございます。resoetboyさんとのご対談も、大変興味深く拝読させて頂きました。
エクシブの将来についても大いに気になるところですが、もしヒルトンがタッグを組むとすれば、エクシブより東急じゃないかなぁと私は思っています。すでに旧軽井沢ホテル再生で東急不動産との協業が実現してますね。それが今後どう展開するかは興味深いところです。
benさん、貴重な情報ありがとうございました。
うっかりしてましたね。気が付きませんでした。
もう既にヒルトンと東急がタッグを組んで軽井沢に開業していましたね。
https://www.tokyu-land.co.jp/news/2018/000796.html
世界のヒルトンにしてみれば会員権の束縛のあるエクシブなど眼中になく、
日本のホテル・リゾート業界で実績のある東急不動産と組むのがベストですね。
これでエクシブ・ヒルトン連合の(私の)妄想は終わりました。
ありがとうございました。
ヒルトンと東急の連携の歴史は長いですね。
史実をひもときますと、1956年(昭和31年)に、ヒルトンと東急電鉄が赤坂に東京ヒルトンホテルを建設します(現キャピトル東急ホテル)。東急側はホテル経営はヒルトンに委託したいと当初判断していたのですが、ヒルトン側に用地が狭すぎると却下された場所に銀座東急ホテルを開業してうまくいったので(1960年)、自分でやるようになったという流れみたいです。
時は高度成長期で、この時期に日本式の旅館的ホテル運営が確立して外資の入る余地がなくなります。1967年になると東急とヒルトンは契約について争うようになり、1984年に開業後20年の初期契約を更新しないことになって、キャピトル東急ホテルとなり、新宿にヒルトン東京ができると。
それが電鉄ではなくて不動産の方と再度連携するようになり、時代は流れて旅館的ホテルは消え、国際化の波に洗われている。2回の東京オリンピックを舞台に、ドラマでもできそうですね。
話をzukisansuさんご提供の竹芝の話に移しますが、現在の冴えない竹芝がどれだけ垢抜けるか、地元民としては楽しみにしています。現在は、対岸の月島の倉庫がキャラが立ちすぎているので、その辺も変わっていくのかな。