エクシブというリゾート会員権ならびにホテルチェーンは、ワールドワイドのホテルのようにダイナミックな動きで仕組み自体が日々アップデートされているわけではなく、その一方で仕組み自体は長年の事情もあって相当複雑化しているので、その在りようをしばしば立ち止まって確認する必要を感じます。そんな風に思ったのは、昨日配信された、とあるメルマガでした。

このブログでは特定のリゾート会員権仲介業の会社を紹介するのは意図的に避けているのですが、ニックネーム「とも」さんのアスレ社は例外です。resortboyはともさんの情報発信に助けられて生まれたキャラであって、彼がいなければこのサイトもなかったことでしょう。

そのともさんのメルマガで、このほど廃止が決まったエクシブオーナー向けの「エクシブ特別ご招待券」並びにサンメンバーズ会員向けの「特別ご宿泊無料券」の話題が取り上げられていました。その中で、このご招待券の廃止によって、契約施設の重要性が低くなることへの懸念が示されていて、自分ははっと思ったのです。

この廃止によってある意味、契約施設に行く理由付けが失われたという面があります。しかも、ともさんの報道によれば、今月からオーナー事務局スタッフは本支社へ異動となって、ホテルには在籍しなくなると言います。

エクシブは区分所有権をベースとした占有日を軸に組み立てられたリゾート会員権ですが、交換利用が当たり前となっています。さらに現在行われているサンクスフェスティバルという制度を利用すれば、その占有日の枠を超えて日程が許せばいくらでも宿泊が可能となりました。

こうしたトレンドの下で、ともさんのメルマガでは、相場の高い離宮シリーズの値下がりがありうると指摘しています。非公開のメルマガで自分がフェアユースとして書けるのはこれくらいなので、後はその気づきをベースに、自分なりに今のエクシブ会員権のトレンドを徒然なるままにつぶやいてみたいと思います。

1)サンクスフェスティバル
リゾートトラストは会員制の仕組みや枠組みを守りつつも、より稼働率をアップさせる施策、具体的にはサンクスフェスティバルを大々的に導入しています。これは現在のところ期限付きとされていますが、半恒久的なものとして継続するのではないでしょうか。会社と会員双方にメリットのある施策のように感じます。

2)ホテル側から見た上客とは
これはどういうことかというと、「大きな部屋を持っている人がエラい」という従来の概念が崩れていくことだという気がします。代わって台頭するのが「たくさん利用してくれる人がエラい」というコンセプトです。

3)それってFSP
このコンセプトは要するに、僕がここ数年、ワールドワイド系のホテルで研究・経験してきたFSP(フリークエントステイヤープログラム)の考え方にほかなりません。リゾートトラストがポイント制度を改革して来春から導入するとしているのも、この流れに沿ったものでしょう。

4)「オーナー様」vs「常連様」
今後のエクシブ利用においては、「オーナー様」というこれまでのお得意様像と並行して、「常連様」という別のお得意様像がパラレルで存在する価値観が強力に出現してくるように思われます。

5)会員ヒエラルキーのフラット化
つまり、僕がなんとなく感じていることは、サンメンだろうが、スイート持ちだろうが、スタンダード持ちだろうが、「リゾートトラストの会員」という単一の枠組みでフラット化が進んでいるような感じがしているということです。ホテルにとっては、「常連様」の方が大切だからです。

6)全体のグレードが上がった結果…
以前のオールドエクシブはグレードで居住空間に大きな差異があり、ファミリーで快適に過ごしたければスイートを持つのが当たり前な感じでした。しかしいまや、スタンダードは中2階的なグレード設定で旧ラージグレードの居住性を持っています。自分はスイート持ちですが、例えば箱根離宮だったらCBの和モダンで十分です。

7)コンパクトな会員権
エクシブが十分に増え、予約も取りやすくなった今、エクシブ会員権をお得に利用するには、できるだけコンパクトな会員権を持つ、ということではないでしょうか。もちろん、計画的な利用には、いくつのレッドがあるのか、というのは問題です。ですが、そうした計画的な利用が必要なのは、リゾートライフを長期間に捉えるのであれば、ほんの数年、大した割合ではないケースが多いように思います。

8)コンパクトな会員権とは
コンパクトな会員権とは何でしょうか? それは、利用したい施設や人数によって人それぞれでしょう。僕のように「オールドエクシブのスイートのバージョン(サンメン付き)」が最高だと考える人もいるでしょうし、振り切ってサンメンだけに絞る方もいるでしょう。想定ユーザー別に、比較表みたいなものを作ってみても面白いかもしれない。でも、以前に僕が推奨していたラージのノーマル、というのは、今となってはちょっとないかな、と思われますし、また、以前の僕のようにエクシブを3口、サンメン1口みたいな持ち方をする時代ではなくなりました。

9)流通価格レンジの圧縮
上で書いた「フラット化」というのが大きなトレンドのように思われます。つまり、リゾート会員権の価格もフラット化の圧力を避けられない。その結果、年会費の高い物件は流通市場においては敬遠されることになるでしょう。安く会員になって「常連様」になった方が、会員側にとっても、リゾートトラストにとってもよい話だからです。

10)カギとなるのは新ポイント制度
今後のカギとなるのは、来年に導入される新ポイント制度です。これがいわゆるFSPの要素を色濃く打ち出すのであれば、さらに会員権の価値というものが問われることとなるでしょう。

11)FSPのお得感醸成要素
FSPのキモとなるコンセプトは「お得感」であり、それを実現しているのは主に3つの要素です。1つは空間的お得感(お部屋のアップグレード)、2番めに時間的お得感(アーリーチェックイン、レイトチェックアウト)、3番目に金銭的お得感(ポイントによる還元、付帯サービスの無料化)です。

さて、最後はさらなる妄想ですので、ご注意ください。

12)グレードが溶ける
エクシブでは、会員権の仕組み上、アップグレードが困難です。しかしこれがFSPの最も重要な要素であり、「エクシブの現場」ではいつかはこれをやらねばならないときが来るでしょう。だって、広いお部屋で高いお金を落としてもらったほうがお互いにいいのだもの。また、2と3は問題なく実施できるから必ずやるでしょう。

妄想は尽きないのでこの辺にしますが、まぁ皆さん、面白くなってきた面もあるので、この場で意味もなく知恵を出して楽しみましょう。

8 コメント

  1. resortboyさんこんにちは。
    久しぶりに書きこみます。
    自分はここ最近のエクシブの変化に疲れてしまい、会員権の売却を業者に依頼中です。
    娯楽なのに不快な思いをすることが増え、なんだかなあと思います。
    一方で、SPGマリオットのリワードで色々と泊まっていますが、新鮮というか、ワクワクが止まらない感じです。
    かつてはエクシブが楽しくてしょうがなかったはずなのに、何かが失われてしまったのでしょうね。

  2. resortboyさん、こんにちは。
    よくまとまった記事を書いていただきましてありがとうございます。

    私が長く書くとレスが止まってしまうかもしれませんので、最近行ったことを一つだけ。
    今後どう転んでも持っておいたほうが良いだろうと、家族カードも含め、サンメン会員用のクレジットカードをリゾトラに注文しました。
    http://resort.boy.jp/wordpress/misc/insurance/
    http://resort.boy.jp/wordpress/tips/goldcard/

    送られてきた申込用紙にはTS3のものしかなかったので、少なくともサンメン会員にはMUFGのカードは新規発行はされないのかもしれません。

  3. resortboyさん、こんにちは。とてもタイムリーかつ興味深い記事、ありがとうございます。いろいろ考えさせられる話だと思います。

    実は先日、契約施設へ行った際に施設担当さんがご挨拶に来られ、今回の組織変更に関するご報告を頂きました。特別ご招待券の廃止やオーナー事務局異動の通知は、現場にも少なからず戸惑いもあったようで、当のご本人はこれを機に転職を決めたそうですが、スタッフさん各自の選択に幸多かれと祈るばかりです。

    その折りに私が「オーナーと契約施設との細い糸をも、完全に断ち切るような措置ですね」と伝えましたら、苦笑しつつも深く頷いておられました。もともと希薄だった契約施設との繋がりですが、それでも行くたびに施設担当さんと談笑し交流を深めていたことで、いざという時にも互いに協力し合えたのでした。

    それが今後は益々ネット予約主体になり、何かあっても電話だけの関係になるはずから、人と人との信頼関係で施設を利用するという機会もなくなるでしょう。しかも私など同一施設2権利ですから、招待券廃止は金銭的メリット(S持ちなら1枚4万円近く)もさることながら、敢えて契約施設へ出向く動機すらも減ってしまいます。

    すでに契約施設利用促進に向けたオーナーズプランなども出ていますが、占有日などの日にち限定プランや連泊プランなど、どれも我が家では全く使えないものばかりで、招待券に代わるメリットがある施策など、おそらく今後も期待できそうにありません。せめてもの救いはTF継続による権利消化無し復活ぐらいです (^^;

  4. ポイントをどれだけ気軽に貯めやすくするかも鍵だと思っています
    私などは知らない間にもポイントが貯まっていたら利用したくなるタイプですw
    いっそのこと年会費にもポイントがつくようにしてしまえば位に思ってます
    またオーナーが所有施設利用時にはボーナスポイントが付くとかもよいかもしれません
    と色々やり方は有ると思うのですがポイント性にするのならとにかくケチらないことが重要だと思います

  5. resortboyさん、皆さんこんにちは。
     記事に記されているように、エクシブの施設オーナー事務局がなくなりました。事務局や営業課への電話は、本社や支社へ転送されてしまいます。当面は、担当は変わらないと聞きますが、本支社へ異動してどう担当するのか、流動的な感じがしてよくわかりません。
     ネット予約している方は、予約については大きく変化はないと思いますが、我が家のように、営業担当さんと付き合いのあった者は、かなりの驚きです。営業担当さんとは、お互いに多少の無理を聞き、また無理を言い、そういう人間臭い関係をエクシブらしく感じていました。ただ、私も以前ほどには、繁忙期に泊まる必要はなくなり、もうネット予約にする潮時なのかなあとも思います。
     オーナーズパーティなど施設のイベントに参加すると、相当な人数の営業さんがいらしゃいます。各施設にこれだけの人数がいたら、予約システムとしては、非効率ではないかという思いは、確かにありました。しかし各施設の事務局がなくなり、本支社に統合されたら、システムはサンメンバーズと同じで、契約施設は形式上、お部屋の所有があるだけということになりそうです。
     

  6. 皆さんこんにちは。

    エクシブはもう角を曲がってしまった旅行商品なので、なかなか今後のワクワクってのも難しいのかな、なんて思います。

    考えてみれば、旅とは日常にないワクワクを求めるという部分が本質にあるのでしょうから、一番大事にしなければならないのはその感覚の部分なのでしょうね。

    ポイントについては、担当者に頑張ってもらって、他社ポイントとの相互交換とか、世の中や競合で当たり前になっている機能を備えてほしいですね。リゾートトラストの中だけの閉じたポイントなら、まぁあまりワクワクしないよね。

    ともあれ、全オーナーのひんしゅくを買うという大きな代償を払って招待券をやめるのだから、ぜひ魅力的なポイント制度をデザインしてほしいと思っています。自分はそういうのでワクワクする変態なのでww

  7. オールドエクシブのノーマルオーナーの私としては最近のシステム変更の数々に淋しい思いを募らせています。オーナーになった当初こそ立派なお部屋とホテルスタッフの丁重なもてなしに感動したものですが、年数を重ねるにつれ、それがマニュアルに従っただけの「ホスピタリティ」であることがわかってくるとともに、何かトラブルが生じたときの、言葉づかいは丁寧だけど心がこもっていない対応の数々の方が気になってきました。

    3年前からグランリゾートのオーナーにもなったのですが、今はそちらに足が向くことが多くなりました。時間ができたときに一人でふらっと出かけ、間近に海を眺めながら湯上がりの生ビールをいただく、というのが最近の至福の過ごし方です。敷地も部屋も狭く、全然豪華でもないですが、私にはけっこう心地よいです。

    以前はほとんどすべて消化していた26泊の権利も、今では昨年の権利も半分以上残ったままで持て余し、平日利用の金券や特別招待券も使用期限を過ぎて流してしまうことが続いています。とはいえ、年末年始はエクシブで過ごしていますし、親戚や友人と過ごすときもエクシブが多いので、それだけでもエクシブを保有している価値はあるかなと考えています。私の場合、結果的にリゾートの幅が拡がったかなと。

    私が住む関西の場合、展開しているリゾートクラブは限られていますが、関東周辺には多くのクラブがホテルを展開していて、流通物件も手ごろな価格で出ているようなので、例えばエクシブのスイートを選ぶ変わりにラージにしておいて、プラスワンという楽しみ方もありかもしれませんね。

  8. 久々に那須白河に行きましたが、火曜日泊まりでもあり、静かでした。豪華さにやっぱりエクシブは良いなあと思いました。インスタはしていませんが、どこを撮ってもインスタ映えと言えるでしょうね。
    二人でしたからスタンダードで十分だし、あの部屋と食事なら、一般リゾートホテルだと一人30000円近くかかると思います。私も最近は権利を気にしないで、捨てていますが、持ってて良いと思っています。
    持ってしまったら年会費を払えるならそのままという方が多いんでしょうね。会員で無い方がーーーエクシブ持ちたいなーーーと、羨ましがります。箱根良いな、湯河原良いな、初島良いな、と。

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