お部屋からの景色とグレードの関係

いま、夏休みの海外旅行のホテル選びをもう一度していて(一度予約したけれど、一カ月前なのでアドバンスパーチェスなどで取り直している次第)今さらながら気付いたのですが、リゾートホテルの室料って多くの場合、お部屋からの景色で値段が大きく違うんですよね。典型的な例としては、「オーシャンビュー」と「シティビュー」といったものです。

ところが普段、エクシブを使っていると、景色があろうがなかろうが、同じグレードなら室料は固定です。いや、固定でした、と言うべきかな。というのも、現在では、モヤっとするというか、ちょっとうっとうしいことになっているからなんです。今日はそんなことについて書いてみます。

エクシブはかつては「ルームシェア」の会員権でしたから、高層階などの景色のよいお部屋を選んで購入すれば「自分の持ち部屋でお願いします」といったリクエストが通りやすかったと思います。またグレードが高いから景色がよい、ということは特になかったのではないでしょうか。

冒頭の写真は、台風が近づいてとても不安定な空模様のエクシブ山中湖のお部屋からの1枚ですが、例えば1号館ならスタンダードとスイートは隣り合って位置していますから、景観についての差異はまったくありません。

それが12年ほど前に東京ベイコート倶楽部で「フロアシェア」が導入され、購入グレードでお部屋の位置、ベイコートの場合は低層階と高層階というように、明確に区別されるようになりました。表も裏もヌケがよく、高層ビルであるベイコートの立地が「フロアシェア」というアイデアを産んだのかもしれません。

このフロアシェアの考え方は箱根離宮や有馬離宮にも使われる一方で、小規模施設、エクシブ山中湖 サンクチュアリ・ヴィラ(SV)やエクシブ軽井沢SVムセオでは客室全体が共有されるようになりました。現在ではこれが通常のエクシブにも使われるようになり、直近の鳥羽別邸や湯河原離宮では「客室タイプ(グレード)全体でのシェア」となっています。

こうして発展的というかなし崩し的というか、自分の持ち部屋という概念がだんだん希薄になってきた一方で、ハッキリしてきたことがあるように思います。それは、お部屋からの景観がそのお部屋の価値を決める重要な要素であるなら、「低グレードでよい景観」という、かつては当たり前だった概念は今後は通用しない、ということです。

考えてみれば、ヒルトン・グランド・バケーション・クラブに代表されるタイムシェアリゾートは、ビューそのものがグレード(つまり値段)を示しています。エクシブも時間をかけてこうした一般的な概念に近づいたとも言えますが、振り返るとその変化には驚くほど大きな振れ幅があります。

かつてはジムにもっともよい立地を与え(エクシブ鳥羽など)、レストランは地下(エクシブ山中湖など)、といった作りだったエクシブは、いまやレストランに最もよい立地を与え、スポーツ施設を廃止したうえで購入グレードによる差別化がきつくなりました。

というわけで、別のところでも書きましたが、スイートを持っておこうよ、ということで締めておきます。おっと、本当はこの写真をネタに何か書こうとおもったのですが、全面的に脱線しました。HDR写真の撮り方についてはまた別の機会に…。

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