初期のエクシブである鳥羽や伊豆には「コテージ棟」と呼ばれる別棟がある。伊豆の場合には、4号館から7号館がコテージ棟で、それぞれ4階建ての建物に14室~17室ずつが収容されている。エレベーターはなく、アクセスは外階段になる。鳥羽もそうだがここ伊豆も、スイートグレードは原則的にコテージ棟の最上階にしかない。その名の通り、別荘ライクで素敵に思えるが、今日はヒドい目に遭った体験談を紹介する。
寒いのである。最近のエクシブでは節電を錦の御旗として次々とサービスの削減を行っているが、なんと先日利用した際、真冬だというのにお部屋に入った時に暖房がついていなかったのだ。
日当たりのよい日なら建物全体が温まっていて寒さもあまり感じないかもしれないが、この日は数日に渡って寒波が来ており、しかもチェックインした日は冷たい雨が降っていた。そもそもエクシブ伊豆は東向きだから、午後は陽が当たらないし、前日にお客さんが入っていれば建物も暖まっていただろうが、残念ながらおそらくそうではなかった。
エアコンをつけるも、お部屋が温まるまでかなり長い時間を要した。それこそ数時間かかったのではないだろうか。コテージ棟は他の本館に比べて稼働率が低いだろうから、このようなシチュエーションは多そうだ。利用の際には注意してほしい。
この写真でよくわかると思うが、コテージ棟の最上階は天井が高く、空間が広いためになかなか足元まで温まらないのである。建物自体が冷えきっている印象で、お部屋の中で「さ~み~」と手をすりあわせたくなるような時間が長く続く。なかなか底冷え感が消えることはなかった。
話はこれでは終わらない。雨だし外階段で大浴場に行く気がしないし、暖を取ろうと寝床に入っても、シーツがキンキンに冷たい。そこでシャワーでも浴びようとバスルームへ向かうと、ここでさらなるガッカリ体験が待っていたのだ。
エクシブ伊豆のバスルームは中にトイレがあるタイプなのだが、シャワーを浴びている間に別の人がトイレを流すと、水がトイレの方に集中的に流れてしまう。そのため、お湯と水を混ぜて適温にしているシャワーの方には一時的に水が流れなくなり、結果としてシャワーには熱湯が出るのである。
「あち~!」
古い施設だから理解はできるが、さすがに2013年にこの仕様はアホすぎる。「さみ~…」「あち~!」とこれではまるでコントである。
僕はブログのネタにできるからまだいいが、普通に考えたらガマンできないほどのヒドイ話じゃないですかね。ここは貸し別荘ではなく、「会員制高級リゾートホテル」なのだから。
というわけで、節電もコストカットも結構だけれど、お願いだから、お客を迎える際にお部屋を温めるくらいのことはしてほしいと、切に願うのである。自衛手段として「暖房を入れておいてくださいね」と先回りして頼むのは、あまりにも悲しいではないか。
こんにちは、いつも楽しく読ませていただいております。
昨年10月に伊豆にとまりましたが、バスの送迎はほとんどなくなり(車持っていないので不便です)
フレンチのコースも寂しい限りでした。
RT社のなかでは伊豆はオワコンなのでしょう、、、
楽しく愛読させていただいています。
昨年のお正月は、関東から車で8時間、ちょっと寒かった鳴門サンクで過ごしました。(なんと雪まじりでした)
今年の大晦日は、近場で暖かで温泉がある所ということで、伊豆を押さえましたが・・。
老人がいて大浴場に便がいいお部屋がよいのですが・・スィートのお部屋なんですが・・遠いですね。
眺望がよく、おすすめのお部屋はどこでしょうか?
年寄りが寝る和室にテレビはありますか?テレビ2台も希望です。(事務局に聞いたら ない と言われました)
食事もイマイチですか?元旦の朝食は和食が人気ですと言われたので予約していますが・・バイキングの方が無難でしょうか?夜は他で食べてからいこうかと思案中です。
eGuyさん、残念ですさん、いらっしゃいませ。
エクシブ伊豆で起きていることは、言ってみれば「今ここにあるエクシブの未来」なので、ダメな話がどうしても多くなりますが、きっちりお伝えしていこうと思っています。
ところで、残念ですさんのご質問にお答えしますと、エクシブ伊豆には、コテージ棟でないスイートのお部屋が2室だけあります(オーナー事務局で聞けばわかります)。このお部屋は和室にもテレビがあります。ただし、ベッドルームは独立しておらず(他のエクシブのラージと同じ感じです)、また景色もよくありません。以下に、大昔に書いた記事があります。
resortboy's blog – リゾート会員権ブログ – 2室だけのニュールーム
お食事は他のエクシブに劣るとは思いませんが、バイキングは会場が狭いために窮屈なので注意してください。以下の記事に、昨年のお正月のバイキング会場の写真がありますのでご参考まで。
resortboy's blog – リゾート会員権ブログ – エクシブ伊豆のお正月2012
初めて参加します、Kyotonです。伊豆の寒い部屋に宿泊した経験があります。やはり、コテージ棟でした。
いつまでたっても エアコンが効かないので、フロントに電話して、灯油のストーブを入れてもらいました。
なかなか暖まらないというか、resortboy さんのご指摘のように空間の広さに対して 機械の能力が足りないと言う印象でした。寒い、というか 寂しいお話ですね。
10年ほど前、伊豆のように改装をしても、稼働率や資産価値が上がらないのは、大きな問題だと感じました。
そうなると既存建物はそのままで、軽井沢パセオや鳥羽の和風建物のように、新規の建物を併設して会員権を販売する形を取らざるをえないからです。どうやら、その危惧が現実のものとなりつつあるようですね。
Kyotonさん、いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。灯油ストーブなんて、伊豆に用意してあるとは知りませんでした。冬の寒い日には、それくらい必要な感じですよね。
エクシブ伊豆は2005年にエレベーターや通路などをリニューアルしていますが、他の初期型エクシブとは違って新規施設の追加がありませんので、やはり設備面で弱く、それが稼働率が上がらない主要因のように思います(鳥羽や白浜にはアネックスができ、軽井沢にはSVやパセオ/ムセオができました)。
ただ、エクシブ伊豆を利用して感じることですが、かなり突き抜けているというか、暖房も入れないほど徹底的にコストカットをしているのには、かえって潔い印象を持つ部分もあります。人員も少なく、ある意味で健全というか、これはこれでバランスを取っているようにも感じられます。
もちろん、ほめられた話ではなく、それがエクシブとしてどうなのか、という問題はありますけれど、冬場にものすごいエネルギーを使って巨大施設の暖房を行っている蓼科や山中湖よりも、サステナビリティという面では不安が少ないようにも感じられるのです。ドクターさんのご指摘のとおりに、リゾート会員権製造業者としてのリゾートトラストはちょっと行き詰まっているところでもありますし。