お正月にエクシブに滞在して、初詣に行く人はそう多くないかもしれないが、エクシブ蓼科からの諏訪大社(信濃国一宮)参りなどは、メジャーどころだけあってホテルからの送迎バスも出ている。エクシブ軽井沢の場合、そういったサービスは行われていないので、近場のお寺でそこそこのスポットを探してお参りしてみることにした。
向かったのは御代田の「真楽寺」(しんらくじ)である。このお寺は587年、用明天皇(聖徳太子の父)の勅願によって浅間山の鎮火を祈願して建立されたと伝えられている。その後、1145年に真言宗の寺として現在地に移ったと記録されている。
エクシブからは浅間サンラインを経由してクルマで10~15分、7キロ程度と近い。観光バスも来るような大きなお寺だから、パーキングは心配ない。奥の駐車場まで行ってしまうと、最初に本堂(冒頭の写真)の横に出ることになるが、初詣の場合にはいったん坂を下りて、仁王門から入り直すとよいと思う。
室町時代(1395年)の作とされる仁王像が安置された仁王門をくぐると、杉の木立に囲まれた参道が現れる。この右手には「大沼の池」があり、ここに伝わる「甲賀三郎伝説」は、御代田の夏を代表する一大イベント「信州御代田 龍神まつり」(7月の最終土曜日)のモチーフとなっている。
長い石段を登ると観音堂。ここで一年の安康をお祈りした。
さらに奥には、松尾芭蕉の句碑や樹齢千余年の神代杉、三重塔、鐘楼、本堂、さらには、源頼朝ゆかりの逆さ梅や弁慶の腰掛松などがある。多くの見どころが集まった名刹であり、エクシブ滞在中のちょっとした時間で行ける穴場スポットだと思う。
真楽寺(しんらくじ)
長野県北佐久郡御代田町塩野142