英語の生情報を旅や投資に活かす – 英語は世界を開く!(4)

7月に開催した名古屋オフ会のゲスト、funasanことトラベルライターの舟橋栄二さんに聞く「英語は世界を開く」の4回目をお送りします。今回は、日本のメディアは甘い、と看破する舟橋さんが、習得した英語力を実際の「現世利益」にどうつなげているのかというお話を伺います。

(第1回の記事はこちら)英語は世界を開く!- 舟橋栄二さん(1)
(第2回の記事はこちら)40代で自ら仕掛けた人生の転機 – 英語は世界を開く!(2)
(第3回の記事はこちら)文法訓練で話せる。だから聞ける – 英語は世界を開く!(3)

resortboy(以下R):「話す」「聞く」に続いて「読む」の話として伺いたいのは、舟橋さんの場合「資産運用」というテーマが英語学習のモチベーションとしてあったと伺っています。その資産運用の情報収集を、英文のメディアでされているということなので、その話を聞かせてください。

funasan(以下F):今日はお土産で雑誌を持ってきましたので、皆さんに差し上げます。廃棄処分にするんで(会場で雑誌を配る)。

R:定期購読されている「ブルームバーグビジネスウィーク」ですね。

(公式)Businessweek – Bloomberg

(写真は同誌2019年4月22日号の冒頭部分より。緊張する日韓関係についていち早く取り上げていた)

F:これ、毎週毎週送ってくるんですよね。だいたい1冊300円ぐらいです。

R:毎週だと、すごい勢いでたまってしまって、ある種、割り切ってやっていかないとストレスになってしまうと思うんですが。

F:一番最初に1週間の一番大事な論評があるんですよね。そういうところと、自分が興味があるところだけをしっかり見て。これを見てもらうと感じがわかると思います(記事をコピーしてノートに貼り、語意などを書き込んだ学習ノートを会場で回す。実際の学習ノートの様子については、「英語は世界を開く!」を参照)。

R:これはもう本当に「英文読解」ですね。分からない単語を調べて「精読」するということですね。

F:そう、精読です。これね、「金儲け」ですから。

R:金儲けだから真剣になれるって、そういう話ですね。

F:日本語だけの情報で投資をやっていると、日経新聞とか日経ビジネスとかいろいろありますけれど、どうしても日本人のフィルターがかかっているので、甘いんです、はっきり言って。

結局、私にとっては、株が上がるか下がるか、為替がどうなるのかを知りたいだけなんですね。一方でこのブルームバーグの記者たちは、自分の記者生命をかけてビシっと分析していますね。

R:英語を勉強されて何に使うかっていう実践的な話に入ってきました。1つはこういった経済情報を、日本のマスコミではない生の情報として知ることということですね。

F:リーマンショックの前に、それまで投資していた株や外債の利益を確定したんです。それは、こういう雑誌に「ちょっとバブっているぞ」という情報がいっぱい出ているので、これはやばいなとわかって、2006年くらいから売りはじめていました。

R:この勉強会は旅行に関心のある方が多いので、旅という切り口ではどうでしょう。英語を活かす一番オススメのシーンというのはどういうことですか。

F:私はアラスカ航空のマイレージ(通称「アラスカマイル」)を使って、JALのビジネスクラスに乗って、およそ6万円で「シンガポール発、日本経由・日本滞在、クアラルンプール行き」という使い方をよくしています。

(注:この使い方の詳細については、舟橋さんの著書「夢の国際線ファーストクラスの旅・ビジネスクラスの旅 欧米編 第2弾」に「終章 JALビジネス6万円の衝撃」として掲載されています)

夢の国際線ファーストクラスの旅・ビジネスクラスの旅:何とかして格安でビジネスクラスに乗ろう!欧米編 第2弾

R:こうした裏技的な発券では、英語を使う機会が多くありそうですね。その他にはどういうシーンがありますか?

F:ソウル発フランクフルト行きルフトハンザ航空のビジネスクラスなども私の定番です。

(注:この使い方の詳細については、舟橋さんの著書「夢の国際線ビジネスクラスの旅 欧米編 第1弾」に「第3章 ルフトハンザ航空ビジネスクラス」として掲載されています)

そして宿泊はRTCCで。RTCCは手配こそ日本語ですが、現地ではヨーロッパの都市でもすべて英語でやっています。

(公式)RTCC|リゾートトラスト株式会社

そうした各種の手配というのもありますが、もっと大事だと思うのは、現地での生の情報です。

例えば私は、インドネシアのジョグジャカルタ(Yogyakarta)という田舎に、ホテルステイタスを維持するために「エリートナイトの出稼ぎ」に行って、現地の英字新聞「ジャカルタポスト」を読みます。現地の新聞を読むことでものすごい情報が得られるんです。

例えば、現地の人たちの収入についての統計が詳しく載っている記事がありました。収入に応じて、現地でのホテルの相場が決まってくる。結果として、最高級のホテルでも日本と比べたら非常に安い。

それにインドネシアの高級ホテルでは、ジョグジャカルタのような田舎でも、ホテルのフロント、ラウンジ、レストランなどのお客と接するスタッフは、みんな上手な英語を話します。そうやってスタッフと読んだ記事について議論することで、いかにまだまだ日本が恵まれているのかが分かるし、お金の使い方ということに関して、いろいろなアイデアも湧いてくるんですよね。

(続き)アーリーリタイア後のライフスタイル – 英語は世界を開く!(5)

2 comments

  1. resortboyさん、さすがに情報早いですね。

    昨日から大ショックで色々その真偽を確かめていました。
    どうやらこの情報は確かのようです。
    私がここ2年間熱心にやってきた「驚きのJAL東南アジア・ビジネス往復6万円」の作戦が崩壊しました。
    残念ですが、「フリーランチは直ぐになくなる」の例え通りでした。

    そうは言っても、ストップオーバーがダメになっただけで、「片道2.5万マイルでJALビジネス」は生きています。
    よって、往復12万円程度のコストでJALビジネス東南アジア往復ができます。

    蛇足ですが、明日からJALビジネスでバンコク・クアラルンプール修行の旅に出かけます。
    マリオット・プラチナ、ヒルトン・ダイヤ、両方のステイタス維持は結構大変です。

    では、行ってきます。

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