メタボで心臓病だった私が体を作り直した話 – 4

8月に「ダイエット」をテーマに東京都港区で開催したオフ会の講演録、最初のパートの最終回をお届けします。今回は糖質制限を辞めた理由について、データを使って説明します。また、トレーニング方法についても簡単に触れ、最後にダイエット情報の選び方のヒントをお伝えします。

(第1回の記事)メタボで心臓病だった私が体を作り直した話 – 1
(第2回の記事)メタボで心臓病だった私が体を作り直した話 – 2
(第3回の記事)メタボで心臓病だった私が体を作り直した話 – 3

resortboy:さて、僕が今も糖質制限をしているのか、という話なんですが、意識はしていますが、制限はしていません。今朝もバナナなどをガンガン食べてきましたし、昨日は大福も食べました。チョコレートも下手すると1日1枚ぐらい食べています。

糖質制限という経験を経て、どうしてそういう風になったかと言うと、糖質制限に否定的な専門家というのもまた、たくさんいるということに気づいたからです。反対意見も参考にして、今では糖質は悪いものではないと思っています。ただ、糖質制限は減量という意味でのダイエットにはかなり効果的なので、短期的には有効だとお伝えしたいと思います。

では、どうして「糖質制限やばいかな?」と思ったのかということについて説明します。典型的にはこういう種類の調査です。

(参照記事へのリンク)糖質制限のやり過ぎはNG! 適度な飲酒はオススメ:不調を吹き飛ばせ! 男性ホルモンがあなたを変える:日経Gooday(グッデイ)

これは、炭水化物を制限した時に不調になることについて、どういうことがありますか?と尋ねたアンケート調査です。詳しくはリンク先を見ていただくとして、気になるのは「うつじゃないかと思うときがある」という回答が、炭水化物を制限している層に突出して多いことです。

それから「ED、朝立ちがない」とか「集中力が続かない」といった項目でも差が見られます。それはちょっとまずかろう、と感じたこともあって、糖質は選択的に採ることにして、「制限」するのはやめました。

上記の記事はホルモンに関する記事でしたし、今日、この後の話もホルモンに関するものが主なので、もう1つ、ホルモン関係の調査データを紹介します。こちらのグラフは、テストステロンというホルモンの量を、高タンパク食と高炭水化物食とで比較したものです。

(出典:Diet-Hormone interactions: Protein/Carbohydrate ratio alters reciprocally the plasma levels of testosterone and cortisol and their respective binding globulins in man (Life Sciences 40(18):1761-8 · June 1987))

テストステロンとはいわゆる男性ホルモンで、男性が生きていくための活力源と言ってもいいような大事なホルモンです。この調査によれば、炭水化物を多く採った方がテストステロンが多く分泌されるというデータが出ています。先ほどの日経の記事でも「糖質の摂取が少ないと男性ホルモンが減る」と書かれていましたので、これとも合致します。

それから同じ論文からのグラフですが、こちらはコルチゾールというホルモンに関するデータです。ヒトがストレスを感じた時にストレスから身を守るためにコルチゾールというホルモンが出るのですが、炭水化物が多い食事の方が、このストレスホルモンが抑制されています。

(出典:同上)

これも先ほどの日経の記事で、炭水化物を制限した層が「うつじゃないか」とか「集中力が続かない」と答えているのと、同じことを言っていると思います。そんなわけで僕は総合的に、こうした糖質制限の「弊害説」を信じています。

では、コルチゾールの値が高くなるとどうなるでしょうか。この図はそれを列挙したものなんですが、一番上にウェイトゲインって書いてありますよね。

(画像出典:Dr. Axe

糖質制限をしてもやせないとか、むしろ太ったという話を聞くことがありましたが、僕は糖質制限でよりやせたので、そこがピンと来ませんでした。ですが、こうしてレビューしてみて、コルチゾールのレベルとの関係もありそうだと考えています。

そんなわけで、厳密な意味での糖質制限については、短期的なダイエットとして、体重を減らすことを目的に利用すべきだろう、というふうに思っています。

そろそろこのパートを終わりにしたいので、最後に「運動はどうしたんですか」って聞かれると思ったので少しだけ話します。

裏ブログにはちょっと書いたんですが、美木良介さんという俳優の方が考案した「ロングブレス」というものがあります。

DVDで完璧にわかる! 美木良介のロングブレスダイエット 必やせ最強ブレスプログラム

これ、皆さん知っていますよね。7~8年くらい前に流行って、最近はあまり聞かなくなりましたが、自分は大変素晴らしいメソッドだと思って実践しています。正直、皆さんバカにしていると思うんですが、本当にロングブレスはいいですよ。

それからですね、ホテルに行ったらジムでトレーニングしますが、自宅で筋トレするのにこんなものを使っています。皆さん、手元のスマホでAmazonか何かで検索していただくと「バキバキマシーン」で出てきますので、見てください。

(商品へのリンク)トリプルエス アームバー 筋トレ マッスルモンスター 大胸筋 30kg 40㎏ 50㎏ 60kg 調整可能

それで今は、BMIは20くらい、体脂肪率は10%台前半、うちにあるオムロンの体組成計によれば32歳というふうに言われております。エクシブにあるタニタのやつだと22歳とか出たりします。

まとめとして言いたいことは、ダイエットというものに関しては、「自分で調べて、自分で納得して」やっていただくのがいいかな、ということです。ひとつひとつ試していって、自分が「調子がよい」と感じるものを、自分の選択として選び取ればよいのではないかと思います。

そのためのヒントを1つ紹介します。世の中にダイエット情報は氾濫していますね。同じ視点で同じようにそれらを整理分類しているものは、日本にはないと思うんですが、アメリカのUS Newsという新聞のサイトに「ベストダイエット」というコーナーがあります。そこでは41個のダイエット方法について評価していて、いろいろな角度でランキングになっているんですね。

How Can I Lose Weight? Best Diets: Improve Your Health | US News

それを見ると、端的にどういうダイエットかというのが、淡々と書いてあります。もちろんそれは英語ですが、Google翻訳でもして読めばいいと思います。それによると1位は地中海式ダイエットで、皆さんもよく聞くものだと思いますが、オリーブオイルをたくさん採るものですよね。

ここにあるいろいろなダイエットの中には、糖質制限の元祖のアトキンスも含まれています。アトキンスというのは、糖質制限を有名にしたお医者さんの名前なんですが、そのアトキンスの流れを組むメソッドにも「アトキンス100」と言って、糖質を1日トータルで100グラムにしましょうっていうコースもあります。

(画像出典:Atkins 100: The Easy & Effective 100 Carb Diet Plan | Atkins

先ほどから何回も出てきていますが、いろんな人が「1日に糖質は100グラム」と言っていて、僕自身も健康的な食事の1つの目安なのかな、というふうに思っています。けれども、普通に食べたら300グラムになっちゃうんですよね。ですから、そういう意味でのゆるい糖質制限というのは、誰にでも必要なのかなというふうに考えています。

(この項終わり)

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