変わらないことの価値

明治11年開業の富士屋ホテル(箱根 宮ノ下)と並んで、明治27年(1894年)開業の万平ホテルは、日本のリゾートホテル、いや日本におけるホテルの原点といえるホンモノのクラッシックホテルである。

写真の本館(アルプス館)は昭和11年(1936年)の建築と、実に80年の歴史がある。万平ホテルの歴史は軽井沢の歴史そのものであり、軽井沢の伝統をものがたる生ける伝説である。

先日、テレビに出ていた星野リゾートの社長、星野佳路氏がこんなことを話していた。

軽井沢にしかないもの、それはリゾート地としての伝統。伝統とは、つきつめればひとりひとりの思い出である、と。

万平ホテルには、そんな軽井沢の伝統、ここを訪れた人々や家族のたくさんの思い出が詰まっている。もちろん、僕のいくつかの思い出も。

軽井沢の思い出をたどることができる、ここにしかない空気がここにはある。変わらない、ということはものすごく大きな財産なのだ。

そしてそれは、ハーヴェスト棟に泊まれば1人3,200円で存分に味わうことができる。この場所に思い入れのある人にとって、会員制で万平ホテルを利用できるということは、他のリゾート会員権とは別格の大きな価値があるはずである。(2006 Autumn)

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