たとえばこんな無人ラウンジ

このところ僕のブログでは「無人ラウンジ」ということばが何度か登場しています。このことばは、エクシブ淡路島やエクシブ伊豆でラウンジ営業が放棄された結果として出現した、割とネガティブなワードとしてとらえられがちだと思いますが、僕はちょっと違った見方を持っています。これはエクシブのみならず、多くのホテルにおいてよいサービスのキーワードになる重要アイテムだと考えているんです。

まぁ冗談半分みたいなものですが、東京都内のとあるホテルのラウンジを紹介しながら、ちょっと考えてみたいと思います。具体的なホテル名は後半で紹介しますので、わかった方はニヤニヤしながらお読みください(まぁここを見ている方でわかる方も少ないと思うけど)。

冒頭の写真が今回の舞台となる、とある無人ラウンジの様子です。ここは1人客がメインなので、手前に2人席が見えますけれど、主に1人利用を目的として作られています。

すべての席には電源が用意されていて、無料Wi-Fiはもちろん、奥に見えるプリンターで印刷も無料でできます。左の奥にはマガジンラックがあって、新刊の雑誌を読めるようになっています。

内装はカジュアルなカフェのような作りで、豪華さはありませんが、まぁそこそこのオシャレ感はキープしているといったところでしょうか。では、サービス面に入っていきます。

まず、無料ラウンジですから、ソフトドリンクは無料で飲み放題です。このホテルの場合には、ドリンクバーではなく自販機が設置してあって、豊富なドリンク類が提供されていました。

お酒も飲めます。自販機で各種ビールやチューハイが、有料ですがいつでも購入できます。ジョッキは冷蔵庫に冷えていて、セルフで取り出して缶から注げば、そこそこいい感じに仕上がります。

また、このホテルの場合、夜には赤と白のワインが無料で飲み放題で提供されています(なんと6時間も!)。銘柄はカルロロッシ(日本ではサントリーが販売しているメジャーなカリフォルニアワイン)ですから、うるさいことを言わなければ十分いけると思います。

さらにこのラウンジは食べ物の持ち込みが自由です。近所のコンビニでサラダチキンとチーズを買ってきて合わせてみました。もう少しマシなものを持ち込めばよかったかもしれませんが、このように自己流にカクテルタイムが過ごせるようになっています。

朝には無料でおにぎりや調理パンが提供されます。味噌汁サーバーもあるので、こんな感じで軽い朝食が無料で取れます。朝から飲んでんじゃねーよ。

といった感じで、やや現実味がにじみ出てきてしまったので、この辺で種明かしをします。

これは東京は新橋にあるカプセルホテル「安心お宿プレミア 新橋汐留店」の最上階にあるラウンジの様子です。

(公式)新橋汐留店|【公式】豪華カプセルホテル 安心お宿プレミア

利用客はいつでもこのラウンジを利用でき、仕事をしたり、食事をしたり、雑誌を読んだり、またマンガを読んだりと、館内着を着て温泉に入って、この空間で思い思いにリラックスして過ごします。

お腹が空けば、高速道路のパーキングにあるような、冷凍食品ベースのホットフードの販売機がありますから、小腹は満たせます。また、マンガ喫茶とまでは行きませんが、マンガも結構あります。

言ってみれば、コワーキングスペースと日帰り温泉の休憩スペースとカフェが融合したような場所なのですが、要するにラウンジってそういうものだよね、ということを改めて認識させられます。

時には仕事スペースであり、湯上り後に一休みする場所であり、またお酒を楽しみながら語らう場所でもある。

カプセルホテルの無人ラウンジですら、こんな風にできるのですから、このブログで取り上げているようなもっとマシなホテルにおいては、無人ラウンジの可能性はかなり広かっている気がします。ただ、一つポイントは、入場者をちゃんとコントロールすることで快適さをキープする、ということでしょうか。

別の記事で紹介したグランドニッコー東京台場の無人ラウンジは、クラブフロアやスイートのゲストと上級会員に利用が限られていました。またこの記事のラウンジは、そもそも1人利用中心の男性客オンリーのカプセルホテルのものです。いずれも利用者にふるいがかかっていて、それが空間の快適さに一役買っているという印象があります。

というわけで、エクシブの無料ラウンジ化を嘆くのはやめました。人手をかけずとも、提供できるサービスはいくらでも工夫できるということで、ぜひとも頑張っていただければと。

4 comments

  1. エクシブ(伊豆)の無料ラウンジも、ここまで徹底してくれるといいですよね。
    なにせ、現在は20時でサービスが終了してしまいます。
    これでは、夕食後にラウンジで、と思っても、利用ができません。

  2. ロングステイ・エクシブ( 伊豆・初島・淡路島等々)には、このセルフラウンジの導入が必要不可欠ですね❣️

    あと、ここに電子レンジコーナーの設置があれば、ロングステイ系のエクシブで、のんびり別荘ライフが楽しめますね💖💖💖

  3. もう、閉館してしまったけれども、昨年トラスティ金沢に宿泊した際、17時〜21時まで、一階のレストランが宿泊者のラウンジになり、ソフトドリンク、ワイン、日本酒、サラダ、チーズ、スナック菓子が無料で提供されていて、重宝しました。
    今春宿泊したトラスティ東京ベイでも、宿泊者には紙コップですが、コーヒー、紅茶は、一階レストランで無料で提供されてました。(+ポイントクラブブロンズ以上の朝食提供。)

    これらは、コロナの影響で集客目的でされている対策なのかな?

    (『トラスティ金沢』閉館、本当に残念。
    便利な立地で超お得に泊まれ、絶対又行きたかった。近江市場、金沢城、兼六園、みんな徒歩圏内。)

  4. mickeyさん

    トラスティ金沢では、
    「17時〜21時まで、一階のレストランが宿泊者のラウンジになり、ソフトドリンク、ワイン、日本酒、サラダ、チーズ、スナック菓子が無料で提供」 されていたんですね❣️

    とてもステキなサービスですね❣️

    セルフ式のラウンジだったのですか?

    エクシブ(特にロングステイ・エクシブでは)でも、こういう無料ラウンジを作って欲しいです💖

    無料ラウンジは、セルフ式で人手は削減し、でも、宿泊者は自分のペースで楽しめるので、ホテル側と宿泊者側で両方にとって嬉しいサービスになると思います。

    セルフ式無料ラウンジは、経費はあまりかからず、それでいて、顧客の満足度の高い、重要なサービスだと思います。

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