リゾート会員権のいちばん得する使い方 – スペシャル対談 舟橋栄二さん(6)

funasanことトラベルライターの舟橋栄二さんをお迎えしてのスペシャル対談の第6回目をお届けします。今回は、購入当初の熱が冷めて会員権を使わなくなってしまう「損するユーザー」と、投資以上の効果を引き出す「得するユーザー」はどこが違うのか、また、いちばん得な会員権は何なのかをズバリ聞きます。

(初回の記事はこちら)インパクトがあったエクシブとの出会い
(第2回の記事はこちら)エクシブの魅力は「安さ」だった
(第3回の記事はこちら)「世代交代」でエクシブを活かす
(第4回の記事はこちら)リゾート会員権の破綻がもたらしたユーザー志向
(第5回の記事はこちら)高級化とサービスカットのはざまで

funasan(以下F):もっと大きいことに戻りますけど、エクシブのオーナーの方に一度質問したいんですけども、毎年権利を全部使ってますか?、と。

resortboy(以下R):使い切っている人っていうのは本当に少ないんじゃないですか。僕も、買った当初は権利が足りなくて買い増しをしたぐらいですから、当然使い切っていましたけれども、ここ数年は余らせています。

それがほとんどの方で、舟橋さんみたいにRTCCも活用して、全部使い切るというのが基本という方は、ほとんどいらっしゃらないんじゃないですかね。

F:私は海外旅行にいっぱい行きますので、RCIの時も今のRTCCの時も、基本は年間2回ぐらい。したがって14泊は海外で消化をして、あと残りを夫婦で行ったり子どもたちと行ったり、また友人で行ったりして、ノーマル(26泊)を完全消化していると。

それでまあ、「別荘代わりに使う」ということを、日本・世界でやってるわけです。

別荘を買う代わりにリゾートクラブの会員権を買うわけなので、そのぐらいの頻度で使わないと、はっきり言って年間数回行くために、これだけの金額の会員権を買って、年会費を払う意味があるのかと。

R:「意味があるのか」というところは、この10年で変わってきたように思うんです。例えば、10年前に非常に安いプランがあったような時代と、施設の高級化を推し進めた今とでは、またちょっと違うので。

さっき二極化って話がありましたけれど、リゾートトラストの問題として思うのは、二極化をして、古い施設はサービスのカット、それから高級施設はどんどんグレードの高い施設を作って値段を上げるっていうことが、同時進行で起こりながらも、レストランやお部屋の値段は基本統一されているということです。

エクシブの場合は、どこの施設に行っても、だいたい同じような値段で、同じようなクオリティ、ということに(名目上)なっていて、施設のグレードはまるで違うのに同じ価格という、「ねじ曲がった状況」にあるような気がしているんですね。

だから、今から(リゾート会員権を)新しく買われる方っていうのも、この舟橋さんの御本(下記参照)などは非常に参考にされるところだと思うんですけど、「こういう人のこういうパターンはいい」けれど「こういう方はダメ」っていうのがね、結構あるんじゃないかと思うんですよ。

(2006年の書籍に2018年の対談をベースに増補改訂した電子書籍)熟年世代に送る 安くて豪華に旅する方法: リゾートクラブは宝の山 (22世紀アート)

例えば舟橋さんのように、「使い切るぞ」というパターンの方は、まぁかなり得をするんじゃないかと思うんですよね。逆に僕は、もう損をするパターンにはまりきっていると思うんですけど、それはなぜかというと、使う頻度が少なくなったっていう単純なことですね。これは、確実に割が合わないパターンですよね。

割が合うパターンとしては、舟橋さんのように権利を使いきると。それにはどういうところが必要なんですかね。その「得をするパターン」いうことについて、ちょっと話していただけませんか。

F:これはもう、断然有利なところがあります。それは、「サンメンバーズワールドホリデークラブ」です。

R:それは、RTCCが使えて、年会費が安くて、(共有制であるエクシブとは違って)固定資産税などの税金もかからない、ということですよね。

(参考:公式)海外リゾート利用方法|海外リゾート|RTCC

(注:リゾートトラストのRTCC付帯の会員権においては、3万円(税別)の手数料だけで海外のリゾートホテルを7泊まで交換利用できます。誤解のないように書くと、3万円で7泊で、別途のホテル費用がいらないため、例えば、1泊3万円程度が当たり前のハワイなどで利用すると、めちゃくちゃにコストパフォーマンスがよい、ということになります)

F:「徹底的にRTCCを使う」。もうそこに尽きますよね。つまり海外ステイを考えている人であれば、もうあれを使いまくればいいんじゃないですか。(国内での利用というよりもむしろ)もう「そのために買う」という。

R:(サンメンならエクシブと違って)年会費の負担も少ないですからね。

たださっきね、一番最初に舟橋さんがエクシブを利用されたときに、オーナーとサンメンの差を見せつけられてオーナーに心が傾いたっておっしゃってましたし、僕もまさにそういう経験をして、サンメンだったのが(買い増しで)エクシブを買いました。

その「オーナーである」っていうことに対してのこだわりということを、舟橋さんは今、どう考えていらっしゃいますか?

F:なくなりました。

R:あ~そうですか。それは、リゾートラストがかつてのようなオーナー優遇(の運営)ではなくなってしまったって、そういうことなんでしょうか。

F:そうそう。リゾートトラストが私の心から離れていったんです。

R:あぁ、それは「飽きた」というのとは違うんですね。

F:違うんです。

(続き:エクシブ変化の裏でホテル国際競争が起きた – スペシャル対談 舟橋栄二さん(7) | resortboy's blog – ホテルの会員制度を楽しむサイト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

😂 😍 🤣 😊 🙏 💕 😭 😘 👍 😅 👏 😁 🔥 💔 💖 😢 🤔 😆 🙄 💪 😉 👌 😔 😎 😇 🎉 😱 🌸 😋 💯 🙈 😒 🤭 👊 😊