中学受験戦記2013

2013年2月、長女の中学受験が終了しました。他所ではおよそ2年間に渡ってリアルタイムで状況をお知らせしてきましたから、お気にかけていただいた方もいらっしゃるかと思います。詳細はご覧いただいてきた通りですが、こちらでも一度、前回にならって総括した記事をまとめておきたいと思います。

長男の受験が済んだのがちょうど3年前。落ち着いたら新4年生である長女の受験準備をスタートさせよう、と考えていましたが、その矢先の3月に父親である僕が大病を患ってしまい、気がついたらもう4年生の秋になっていました。

その時の逡巡を綴った記事が残っています。これを書いたのが4年生の12月ですから、9月からこの頃までは、塾に行かせようかどうかを悩んでいたというわけです。

要するに出遅れたんですね。今は中学受験準備も3年生からやるのがポピュラーになっていますから、新5年生など完全に刈り取られた後です。体験授業などに入れてみましたが、残念ながらついていくことができず、自宅でやると腹を決めて書いたのがこちらの記事だったわけです。

それから2年あまり、ほぼ毎日、親子で勉強してきました。はじめのうちは本当に悩みました。長男は最初は塾に行っていましたから「自宅ちゃん」になった段階で学習のベースは既にできていましたが、長女はまっさらな状態からスタートしましたから「こんなこともわからないのか」「どこかおかしいのではないだろうか」と暗中模索の日々が続きました。

その結果、都度お知らせしてきたように、受験用でもなんでもない「陰山メソッド」などの補習用教材で基礎工事を続けて、後はひたすら公開模試を受け、足りないところを市販の教材で学習する、というスタイルで2年間を過ごしました。お兄ちゃんの四谷大塚の教材は3年分全部揃っていましたが、それらが教材の主役となることは、結局一度もありませんでした。

それでも5年生のころは、「予習シリーズ」の進度を意識して進め、四谷大塚の公開組分けテストをペースメーカーとして受けていたのですが、6年に入ると他社の模試が重なったりして四谷の模試を受ける機会もなくなり、だんだんペースが乱れてきて、初夏にはもう完全に独自カリキュラムにせざるを得なくなりました。

親が付き合える時間は限られており、自習中心の学習ですから、通塾生のようにたくさんの課題をこなすことはできません。毎日ドリル的な基礎演習を続けるほかは、ただただ公開模試を受けて、できなかったところにパッチを当てる、ということの繰り返しです。

特に6年の9月以降は、志望校の過去問と、後に述べるNNの教材しかやっていません。煎じ詰めれば、受験する学校の過去問を取れるように努力を重ねる。それこそが自宅ちゃんが模索し続けた受験勉強の姿だったと言えます。こう書くと当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、塾に行っていては時間が取れずにその当たり前のこと(過去問演習)が十分にできないのが現実なのだと思います。

習いごとですが、英会話は9月いっぱい、ピアノは10月いっぱいまで続け、最後の3カ月は勉強に集中させました。また、6年生の9月まで塾にはいっさい行っていませんでしたが、9月から早稲田アカデミーのNN(志望校別対策コース)に、土曜日の午前中だけ通いました。長女の志望校は、NNが対象とする学校ではありませんでしたが、週末のリゾート活動をやめるわけにはいかなかったので、土曜日の午前中だけ通える塾として、NNを使わせてもらいました。

おかげで土曜日の午後からエクシブでリフレッシュ、ということも、毎月無理なく行うことができました。長男のときの経験から、志望校対策は他人に任せるわけにはいかない、ということを強く意識していましたので、普通と発想が逆ですが、併願校対策としてNNを利用したというわけです。

戦い済んで振り返れば、別に行かなくてもよかったじゃん、という話もありますが、他所で書いてきたように、親子ともにこれは非常に楽しかったです。早稲アカさんには一般生なのに親身にご指導いただき、大変感謝しています。

そして年が明け、1月。いわゆるおためし受験はせず、四谷大塚のホームページに掲出された浦和明の星女子などの「ホヤホヤの過去問」を活用して、相対的な学力位置のチェックに役立てました。今年、浦明の入試日は大雪だったので、結果的には回避して正解でした。直前のインフルエンザ羅患を経て、2月の本番は最大で6回の入試を準備していましたが、結果的には初日で決まり、あっけないほどの省エネ受験となりました。

写真は山中湖にある図書館の自習席です。エクシブ山中湖からの帰りに、ここでよく勉強をしてから自宅に戻りました。時には、同じように中学受験の教材を広げる小学生に出会ったりして、僕らのような世界のスミッコで受験にチャレンジしている仲間が他にもいるのかな、なんて心強く思ったりしたものです。

ともあれ、塾に頼らずに自宅中心でやるスタイルで2人の受験を乗り切りましたから、もう「リゾート学院メソッド」は盤石です。我が家にはまだ下がいるので、まだまだリゾート学院の活動は続きます。スイヨーくんとカリンちゃんと、いっしょにエクシブでお勉強しましょう。

11 comments

  1. 合格、お祝い申し上げます。
    わたしは学生時代に予備校でも教えていましたので、受験には今でも関心があります。

    次は大学受験ですね。
    あせらず、充実した学生生活をお過ごしください。
    まずはおめでとうございます。

  2. resortboyさん、こんにちは。
    まずは、第一志望校合格おめでとうございます。

    resortboyさんは、つくづく凄いお父さんだなぁ…と思います( ←お世辞抜きで )
    たとえ中学受験であっても、子供に教えられる学力を備えている父親ばかりではありませんよね?
    ましてや受験 ( 要テクニック? )は一種独特の世界ですから、
    ただ闇雲に 『 勉強すれば良い 』 と言う類いの物でもありませんし。

    お坊ちゃんもお嬢ちゃんも幸せですね。

    ぜひ、 『 リゾート学院メソッド 』 の出版を、心よりお待ち申し上げております ( 笑 )

  3. ご無沙汰してます。
    当家はど田舎ですので、高校まではのんびりしたもの。
    ・・で、大学受験で苦労する…というのが通例ですw

    我が家も、一番上が大学受験生になり、とりあえず滑り止めは合格通知が来たので
    浪人回避だけは確定ですが、第一志望の合格発表はこれから。(受験は済んでます)
    子供に合わせるとリゾートに行けないので、どこかで無理やりねじ込む…またそんな1年になりそうです。

  4. 合格、おめでとうございます。いつ聞いても嬉しいお話です。
    我が家は私が40の時に授かりましたので、年長の利点を生かそうと、娘が3年の頃から中学受験の傾向と対策をかなり勉強して活用した記憶があります。上記をみると、resortboyさんのmind settingは素晴らしいと思います。

    その娘も今年の4月からは社会人になります。最近、一緒にエクシブに行くと、これからしばらくはこの幸せ感はお預けかな、とやや寂しい感じがしています。

  5. 皆さんこんにちは。メッセージありがとうございました。まぁなかなかに楽しい受験生活だったと思います。学校見学や模擬試験にからめて、出かけたついでに買い物をしたり食事をしたりと、いい経験をたくさんしました。そんな風に親子でなかよしの時間を過ごせたのが、いちばんの収穫だったかもしれません。

  6. 合格おめでとうございます。

    小学校、中学校受験はつくづく親子二人三脚(3人4脚?)なのですね。 
    私も夫も地方都市出身なので 大学受験までは比較的のんびりした環境で育ちましたので、首都圏ではこういう世界が
    あるのだなぁと驚きと感心&関心を持ちながら楽しくブログを拝読させていただきました。

    我が家は現在アメリカ駐在なので、こちらの学校の合理的なシステムに アメリカへの焦りを感じております。子供時代にしか体験できない遊びを通じた学びやスポーツより とにかく学習知識を優先したところで やっぱりアメリカには勝てないよなぁと思います。キンダーの頃から 7 Habits を学び 人格形成に力を注ぎ エレメンタリーで 株式を勉強し、自分の考えを発表する授業が多く、プレゼン力をどんどん身につけていく… (私の住んでいる場所は中間層からやや富裕層が住んでいる地区ですので アメリカすべてを語っているわけではないのですが) キンダーのときから各教科(ミュージック、アート、マスなど)に専門の先生が居るのも驚きです。

    帰国後は子供を 日本の貧しく、ガラパコスのような文科省の教育システムに預けなくてはならないと思うと不安です。そうすると私立というのは 公立よりはやはり アリ なんでしょうか?高額な授業料を払ってまで 義務教育の段階から私立を選択する理由を教えていただけたら嬉しいです。今の日本の学校がどのような状態なのか見当も付かないので。

    親の敷いたレールの上を走り、知識を詰め込み 一流大学を卒業できたとして、その先は?と日本の今の現状を考えるとどんな風に子供を教育していったらよいのか 悩ましいところです。 常に一歩も二歩も現状の先を見ていらっしゃる(勝手にブログから推測させていただき申し訳ありません)resortboy 様に 一度ご教授いただけたら と思います。

  7. 悩めるmonさま、孫が米国のキンダーガーデンから、日本の保育園に移ってまもなくの一言が忘れられません。「つまんない。みんなで同じことやるんだよ。」 キンダーガーデンでは各自それぞれ好きなことをやっていたのに、一斉に同じことをやらされることに孫は違和感を抱いたのでした。この差が成人するまで続く、いや成人した後も続く日本と、個性を伸ばす米国の差は大きいだろうと思います。海外と接する必要のない人生を送って済むのならそれでも大した支障はないでしょうが。

  8. 悩めるmomさん、いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

    私学はそれぞれに特色があり、表面的には同じように見えて、かつ塾を通じてだと偏差値による難易度という単一の切り口しか見えてこないものですが、実際に足を運んで見学したり、話を聞いたりすると、実にそれぞれの学校に特徴があることがわかります。

    学校ですから、勉強する場所というのがいちばんに来るわけですけれど、「学び」をどのようにとらえて、どのように実践しているかは、学校によって解釈が相当に違います。僕は在米経験がないので、日本とアメリカという二元論で考えることはできませんが、自分の子どもを通わせるという視点でいくつも学校を見る中で、「ああ、こういうところで自分も学びたかったな」という思いを何度か持ちました。

    (自分も中学受験をしたクチですが、共学である母校は子どもには受けさせていません)

    僕は、これからの日本は衰退の一途で、全体として貧しくなり、その結果、家族が肩を寄せあって生きるような、そんな将来イメージを持っています(かなり悲観的です)。ですから、親として考える価値観に近いような学習・生活環境を与えてくれる学校を選択しているつもりです。学校選びは家庭運営の延長線上にあることだと思っていますし、その結果として、塾システムの中に子どもを投じることを避けようと、家庭の中であれこれ試行錯誤しているというわけです。

  9. 私はresortboyさんの”日本衰退”の意見に賛成です。
    私見ですが、まず、文系と理系に分けて考えるべきです。
    駐在と出張で約200回海外に行ってきましたが、日本人の文系ははっきり言って”ダメ”です。
    私も文系ですが・・・
    理由は言わずとも皆様お分かりになると思います。
    日本は無駄なホワイトカラーを減らすことから復活できるのではないでしょうか?・・・・

  10. 理系文系といった単純な分け方だけでは見えないものがあるのでは?

    私はいわゆる理系の学校を出ましたが、理系でも文科系的な視点が必要になること(人間的洞察とか)、
    文系でも理科系的な理解が必要な場合(経済学など)は実は多々あり、一歩進んだ人間はそういうところにも
    目配りは欠かしていませんよ。

    年末年始にマレーシアに行ってきたのですが、当地では日本に対する印象というか信頼感みたいなものは健在で、
    テレビは日本のメーカー品だし、車はまず日本車(海外現地生産車だったりしますが)です。
    世界の武装ゲリラがトヨタを愛する理由というのもありますが、自動車の品質もさることながら、最初にそこに
    売り込むのには文科系的な能力は不可欠だったりします。
    http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/11/post-1817.php?page=2

    特に、マレーシアを含めたイスラム圏には宗教上の理由などで欧米諸国が入って行きにくい環境であることを考えると、
    これからの日本はそういった国との交流こそが生きる道であると考えます。アルジェリアでの不幸な事件もありましたが、
    これからはイスラム圏かつアラビア語が一番重視されるかも。

  11. 先日会った際、知人の旧帝大の総長(医学系)は「医者では(社会で)つぶしが利かない」と言っていました。
    隣の芝生は何とやら、ですね。なお、アメリカでは、文系、理系で分けたりはしないはずです。いずれにせよ、文系は役に立たない、理系は役に立つといった議論は無意味ですね。大切なのは、後悔しない人生を送るために、学生時代に何を学ぶかでしょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です