お盆の蓼科で愛用のカメラを壊してしまったこともあって、最近カメラばかり買っています(裏ブログをお読みの方はよくご存知かと)。僕は常時、3台のカメラを併用するというスタイルに決めていて(ここ2年ほどは、望遠ズーム1台、チョイ撮り1台、室内用高感度1台、という感じでした)、今回全部買い換えたので、既存のカメラをどうするかが気になりはじめました。
これまでの僕のチョイ撮り用は、パナソニックのDMC-FX150という2008年に発売された機種なのですが(当時、パナソニックのデジカメで一番画素数の多いモデルでした)、このカメラも壊れてはいないものの、カメラ内部にホコリが入ってしまって、明るい被写体を写すとぼんやり影が出るようになってしまっていました。
例えば、先日の「ザ・ビッグ」の記事で紹介した写真は、オリジナルは以下のようなものでした。画面右側の看板の左手に、ぼやっと黒い雲のようなものがあるでしょう。これは雨雲とかそういうものではなくて、カメラ内部に入り込んだゴミが写り込んでいるのです。先日の記事では、仕方がないのでレタッチしてこの影を消したのでした。
こんなに大きな影が出るということは、銀塩カメラのフィルムに当たるイメージセンサー(この機種はCCD。最近はほとんどCMOSに変わりました)にホコリが付いているということで原因確定です。普通に考えると、CCDはカメラの一番後ろに位置しているはずですから、裏ぶたが外れればアクセスできるんじゃないかと、日曜日の昼下がりにビールを飲んでいて気づきました。APSじゃない昔の35mmフィルムカメラだったら、裏ブタをガバっと開けてフィルム交換するわけですからね。
カメラを見れば、特殊なネジではなく普通のネジなので、手持ちの精密ドライバーで開けられそうです(もう1つの分解候補、富士フイルムのカメラはY字ネジでした)。気が向いたので分解してみることにしました。
ワシワシとネジをはずして、裏ぶたを取ったところが冒頭の写真です。真ん中にあるのがCCDっぽいのでさらにネジをはずしてみると、思った通り、虹色に光るイメージセンサーの上に大きなホコリが乗っていました。とりあえずブロワーでひと吹き。それにしても、真ん中にレンズ、その後ろにイメージセンサー(フィルム)という基本構造はデジタル時代にも変わらないのだなぁ、と、ちょっと感動でした。
ブロワーだけだと、肉眼でもまだゴミが付いているのがわかりましたが、ヘンに触ってカビでも生えるとやっかいなので、吹き飛ばせるホコリだけ取って再度組み立てました。願わくば、ペンタックスのクリーニングキット(通称「ペッタン棒」)を注文して待つだけのココロの余裕があればよかったのですが。なにせ勢いで分解しているので(^_^;)
ちなみにペッタン棒というのは以下のようなもので、特殊なウレタンゴムの付いた棒なのですが、プロも使う専用ツールを外販しているだけあって、実にうまく受光素子のゴミ取りができるのだそうです。
さて、さっそく外に出てテスト撮影です。見事にホコリの影は消えました。今のところ小さなゴミの影響は見た目にはわかりません。このFX150は他に不具合はないので、普通に使えるようになっちゃいました。
修理に出してCCD清掃すると、多分1万円くらいかかるでしょう。でも、1万円も出せば新しいデジカメが買えてしまうのも事実。悲しいかなこのままタンスの肥やしに、と思っていましたが、愛着のあるものを修理してまた使い続けられるというのは、実にいい気分です。
おーい、今日の夜は外食にしよう!、ということで、家族全員でとんかつ屋さんに行きましたよ(って、そういう行動パターンが多いな~(^_^;)