ズームレンズはどれくらい必要か

デジタルカメラを買うときに最も気になる要素の1つがズーム倍率だ。しかし最近は広角のカメラが多いので、5倍や10倍という単純な倍率だけでは比較できない。そこで今日は、エクシブ山中湖のお部屋から見た富士山を素材に、望遠レンズについて実例を見てみよう。

まず冒頭の写真の焦点は97mmだ(以下、レンズ焦点距離は35mmフィルム換算)。最近よくある広角24mmのカメラだと、およそ4倍になる。

僕が現行のデジタルカメラの中でお薦めしているのは、何か1つと言われればキヤノンのIXY 220Fだが(およそ1万円ちょっとで手に入る)、これは24mmで5倍ズームなので、あともう少し寄るとそれがテレ端ということになる。

Canon IXY 220F 光学5倍ズーム 広角24mm
Canon デジタルカメラ IXY 220F シルバー 光学5倍ズーム 広角24mm IXY220F(SL)

広角側が伸びていると、4~5倍ズームしたところでこの程度なので、たいして寄れないということに注意しておきたい。

次に広角側だが、この写真が36mmである。エクシブのベランダから見たイメージに一番近いのではないかと思う。

ちょっと脱線するが、最近の24mmのカメラは少し広角すぎて使いづらいと感じている。確かにお部屋や集合写真を撮ったりするときには便利なのだが、スナップにはやはり昔ながらの35mm前後が一番自然な写真が撮れる。この富士山の例にしても、ワイド端の24mmだと、かなり実際に見たイメージと違うものになってしまう。

もっとズームしてみよう。こちらの写真が252mmだ。

広角24mmや26mmスタートで10倍ズームだとテレ端はこんな感じになる。一般にはこれくらい寄れれば十分だと思うし、逆に、このくらいの写真は撮りたいな、と感じる。

さらに寄ってみて、僕がいま持っているカメラで一番望遠が効くのがこの432mmである。24mmはじまりだとちょうど18倍になる。

最近は、コンパクトカメラでも光学20倍なんていうのがあるから、この程度の写真もポケットに入るカメラで撮影できるということだ。しかしこの水準になると、手持ちではフレーミングもままならないから利用の場面は限られるし、撮影条件がよくないとロクな写真にならない。例えば晴天下の運動会とか、晴れた日に遠景で山脈を撮るとか、かなり特別な用途になると思う。

ちなみに、上記の写真はすべて以下のカメラで撮影したものそのままです(コントラストだけ調整)。もう6年前のカメラですが、いまだに現役で使えるバランスのよいカメラですね。

Panasonic LUMIX DMC-FZ7
Panasonic デジタルカメラ LUMIX DMC-FZ7-K ブラック

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