前回に引き続き、名古屋にあるメジャーな国際チェーン傘下のホテルをチェックしていきます。前回、マリオットとヒルトン、IHGについて触れました。今回はアコー(とハイアット)について見ていきます。
実は、ハイアット(Hyatt Hotels and Resorts)系のホテルは現在、名古屋にはありません。1992年から2000年までは小田急が「ホテルセンチュリーハイアット名古屋」を開業していましたが、同ホテルは今はリブランドしています。
そのリブランド先がアコー(Accor Hotels)でした。このホテルに関する歴史の変遷は、以下の記事の後半部分で触れているのでよかったらご覧ください。本記事後半では改めてその「ザ・サイプレス メルキュールホテル名古屋」について紹介します。冒頭の写真はそのメルキュールのロビーです。
リゾート会員権論 11「会員制ホテルの構造的弱点」|KASA Community – resortboy’s blog
そのアコー系のホテルは名古屋にもう1軒あります。2020年にオープンしたばかりの「イビススタイルズ名古屋」がそれです。メルキュールもイビススタイルズも、名古屋駅から徒歩圏にあり、国際チェーンのアコー系のホテルで、室料は非常に安く(一般のビジネスホテルと同等)、客室は広め、ということで、検討する価値があるように思います。
ザ・サイプレス メルキュールホテル名古屋
JR名古屋駅から徒歩4~5分と便利な場所にあるホテルです。アコー系の中級ホテル「メルキュール」を名乗っていますが、かつてはアコーの高級ライン「ソフィテル」であり、さらにその前は小田急のホテルセンチュリーハイアットだった、というホテルです。
11階建てで115室という中規模のホテルで、もともと高級ホテルを名乗っていただけあって、一番狭いスタンダードダブルでも22平米、ツインルームのデラックスルームだと34平米と、ビジネスホテル並みの価格で好立地ながら客室が広めなのが特徴です。
1階にはラウンジレストラン「THE LOUNGE」があります。
ここでコース料理をいただいたことがありますが、とてもリーズナブルで満足しました。
(参考)ザ・ラウンジ (THE LOUNGE) – ザ サイプレス メルキュールホテル 名古屋 [一休.comレストラン]
駅近だけあって外来のレストラン利用に誘導したいのでしょうが、ちょっと玄関部分のこののぼりはどうかなぁ、と思ったりしました。
それでも、かつての高級ホテルが居場所を見つけて生き残っているのはよいことであると思います。
本連載の他の記事同様に、トリップアドバイザーで約1カ月後のゴールデンウイーク明けの平日の参考客室価格を調べてみると、1室7,000円ほどと(なぜか価格の高いJTBが大きく表示されていますが)一般的なビジネスホテルと同程度です(ただし、アコーは現在30%オフのセールを行っているので、アコーで直接予約するのが一番安いです)。
(画像出典:トリップアドバイザー。2021年4月11日調べ)
(公式)ザ サイプレス メルキュールホテル名古屋|アコーホテルズ
イビススタイルズ名古屋
イビススタイルズ名古屋はアコーが2020年の11⽉に開業した新しいホテルです。イビススタイルズは、アコーが世界展開しているスタイリッシュなデザインに特徴を持たせたエコノミーホテルのブランドです。
こちらがロビーの様子です。配管が露出していたり、コンクリートが打ちっぱなしであったりと、かなりカジュアルなデザインとなっています。
ホテルは、名古屋駅から徒歩8分の「西柳町」交差点に面して建っています。高層階からだと高速道路が眼下に見えて開放感がありそうです。
客室は19平米のダブルルームと20平米のツインルームの2タイプで、全284室。バスタブはなくシャワーブース(レインシャワー)にする一方で49型の大型テレビを備えるなど、イマドキっぽくメリハリの付いたコンセプトのホテルです。
近くに「柳橋中央市場」があることから、「MARKET St.(マーケットストリート)」と名付けられたカフェレストランが1階にあります。テーブルには電源やUSB端子が付いていて、コワーキングスペース的な利用も視野に入れています。
上記のメルキュールと同条件での参考価格は4,200円と、宿泊特化型ホテルの中でもかなり安めに設定されています。ホテルの新しさや立地などを考えると、かなりお得なのではないでしょうか。
(画像出典:トリップアドバイザー。2021年4月11日調べ)