2010年3月期の利益、配当を上方修正

リゾートトラストが本日、2010年3月期の9カ月連結決算(2009年4月~12月)を発表した。第2四半期終了時には留保していた利益面についても上方修正が発表され、年30円予想の配当も5円増配して年35円となることが明らかになった。

昨年の9カ月連結決算と比較すると当期利益は8.4倍の32.49億円、10年3月の通年でも当初予測の34億から40億円へと修正された。もともと、エクシブ箱根離宮の開業が予定されていて今期はV字回復が見込まれていたが、さらなる上方修正である。

もちろん、このブログの読者の方ならお分かりのように、利益の積み上げをドライブしたのは東京ベイコート倶楽部である(写真は東京ベイコート倶楽部のオーナーズレセプション)。ベイコートを「スーパーエクシブ」に軌道修正して売りまくった結果、4~12月の契約高でベイコートだけで145億円を売り上げたのだ。

そのうちの122億が10~12月期であり、いかに急激な軌道修正だったかがわかる。当初、この9カ月におけるベイコートの売上計画は38億に過ぎず、計画比で実に100億以上を積み増したことになる。

これほどの経営判断を「ここだけの話ですが」的に済ませてしまった会社の態度はおおいに批判されるべきだが、販売不振にあえいでいたベイコートを65%まで売ったかと思うと、なんだか感慨深い。この調子で行けば、売り切ることも夢ではなくなってきた。絶望的だった稼働率も、3割台に乗ってきている。

しかし、これは劇薬でもあったのだろう。逆にエクシブは同期計画比でマイナス73億と、前年同期比でマイナス97億の売上実績だった。見事なV字回復のように見えるが、大部分はエクシブの顧客がベイコートに流れたに過ぎないようにも見える。その上、このエクシブの売上減には、もう1つ重要な要因が垣間見える。

それは以前も指摘したが、ベイコートの売上の中に、既存の顧客の会員権を下取りした「アップグレード」が、かなりの割合で含まれているのではないか、という点である。事実、今日付けの発表資料には、この10~12月期で「その他のエクシブ」の売上は、マイナス41億円となっている。

この辺りの数値を読み解くのは僕の能力ではムリがあるが、ともあれ、不良資産化する前に東京ベイコート倶楽部の「持ち主の割り当て」が進んでいることは、リゾートトラストの存続を考える上ではよかったのかな、なんて思ったりしています。生煮えの分析ですみませんが、取り急ぎ。

2 comments

  1. resortboyさん、皆さんこんにちは。

    昨日、自宅に帰ると、リゾートトラスト社からアンケート冊子が来ていました。対象者を無作為に抽出しましたとのことで、無記名式ですが、会員番号や施設担当者名がすでに印字されていて、実質は記名式か思います。
    会社や施設について、かなり細かな設問があります。こういうのは、初めてです。

  2. 上のコメントを訂正させていただきます。
    氏名も印字されていました。完全な記名式でした。
    申し訳ございません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

😂 😍 🤣 😊 🙏 💕 😭 😘 👍 😅 👏 😁 🔥 💔 💖 😢 🤔 😆 🙄 💪 😉 👌 😔 😎 😇 🎉 😱 🌸 😋 💯 🙈 😒 🤭 👊 😊