今日はリゾートトラストの2007年度9カ月決算（2007年4月1日～2007年12月31日）の発表があった。業績は、表面的には極めて見た目が悪い。売上高は前年度同期比△9.4％の681億8200万、当期利益は△35.1％の47億3900万。
前年度はエクシブ京都八瀬離宮の開業が11月にあったため、繰り延べされていた不動産代金がそこで一気に計上された。今期は開業案件がまだないために対前年比で業績が非常に悪いように見えるわけだ。ただ、リゾートトラストでは通期の業績見通しを変更していない。
同社の業績予測では、売上高1083億円（前年比11.6％増）、当期利益85億円（同26.9％増）。9カ月でまだ47億の利益だから、残り1四半期で利益を倍近くに跳ね上げるということになる。いささか強気に思えるがどうだろうか。
その根拠となっているのが、来月に迫った東京ベイコート倶楽部の開業。開業日の３月29日、ベイコートについて売上が繰り延べられていた不動産部分が計上されるからである。また、エクシブ箱根離宮とエクシブ有馬離宮の販売が好調であることから、通期見通しに変更はないとリゾートトラストは説明している。
では会員権は計画通りに売れているのだろうか。
東京ベイコート倶楽部は12月末現在で累計32.5％と計画をかなり下回っている。当初の営業方針を翻し、レッドの権利さえあればエクシブ会員の予約もスムーズに可能な現状は、こうした販売状況を鑑みたものなのかもしれない。一方、箱根離宮は今期の計画を7割も上回って絶好調。既に43.9％を売っている。
ベイコートは不調だが、箱根が絶好調なため、会員権売上高は計画をわずかながら上回っている。しかしベイコート倶楽部は販売計画を下回っているから、3月に計上される繰延利益は同社資料によれば計画比△27.2％とマイナス要因であり、その埋め合わせをどうするのか、資料を斜め読みしただけではよくわからなかった。
さらに言えば、箱根離宮が開業するのはまだ2年先であり、今のところ大型開業案件がないように思える来年度の見通しが、いささか不安に感じる。株式市場では、常に対前年度比の数字で評価されるから、そこのメイクアップをどうするつもりなのだろうか。
こうした背景からか、リゾートトラストに対する市場の評価は芳しくない。この1年で4割ほどの下落と、いくら優待目当てと割り切っていても、僕も含めてホルダーには頭が痛い。
TOPIXと比較しても下落幅は大きく、現在のPERは10.4倍。これを割安と見るか、業績悪化を織り込んでいると見るかは人それぞれだが、これから優待目当てで100株仕込もう、という向きには、市場の地合が悪く、決算の見た目が悪い現在の状況は、チャンスと言えるかもしれない。
ちなみに僕は最近買い増した（ナンピンを入れた）曲がり屋のアホルダーなので、くれぐれも投資は自己責任ということでよろしくお願いします。
resortboyさん、こんばんは。
私も下がってきたので買い増ししました。ベイコートの売上げがよくないのが関係するかわかりませんが、まだまだ下がるのではと思います。もうちょっと様子見です。箱根、有馬開業まで長い目でみれば上向きになる事でしょう。
resortboyさんこんばんは。
先月の世界同時株安の時にホルダーになりました（笑）
応援している会社の保有株が下がるのは・・・気分も下げ気味に
なりますが優待目当ての株なので長期保有で大事にしていきたいと
思っています。
株主ではありませんが、資料ざっと読みました。
resortboyさんの不安なところもよく分かりました。
昨年暮れからの大々的なTBCCの販売攻勢はうまく行かなかったようで、今年に
入っての最上階の急遽売り出しとか出て来ていますが、やはり客室稼働率を高める
ためエクシブ会員の大幅な受け入れをせざるを得ない状況かと思料します。
今年３月末の決算はなんとかメイクアップしても、来年度の平成２０年4月〜平成２１
年３月までの１年間が苦難の時期になりそうなのは容易に予想されますね。
山中湖SVを一気に完成させて売り切れば良いですがもう時間がないかも？？
売れ残っている他の施設の客室は高い部屋から売り切れていて魅力あるものが残っていません。やはりこの地区にライバル不在の箱根離宮勝負ですね。有馬はハーベストが
ぶつかって来るリスク有り予断を許しませんので。
リゾート関連株全体としては、リゾートソリューションもリロホールディングスも
大幅に下げて来ているのでリゾートトラスト特有の動きではないので気にしなくても
良さそうですが、関係ないとはいえ、パルなどの騒ぎが広がるとリゾート会員権業界
そのものを見る目が変わり不安要素としてはありますので、来期はよほど腰を入れて
取り組まなければならない年になりそうですね。会員としては値上げやサービスの
低下を招かないようウォッチを続けて行く必要がありそうです。
みなさん こんにちは
やはりTBCCの販売不振は大きいのでしょうね。XIVとは違うクラブだからと独自性を強調していたはずなのに、結果的には誰でも泊まれるみたいだし、これでは会員権が売れるはずないですものね。
山中湖SVは販売開始は6月くらいまで遅れるそうですが、オープン予定日には変更なく来年3月との話でした。でもまだ肝心の温泉が出ていないようですのでどうなることやらですね。
メンバーさんが誇れるような倶楽部じゃないと人にすすめられませんよね。フォーシーズンズのスパ会員も行きたい時にはいつでも無料でしょって営業くんに言ったら知らないみたいで他のところと足並みそろえたような事いってましたが。まだ、「お金持ちいませんか？」って電話してくるからお金持ちはいるけど紹介したらお金より大事な信用がなくなります。高いお金だしてストレスや不平、不満を買う人なんていません。メンバーさんに満足してもらえなくてはなりたたないですね。
エクシブにもオーナーズパーティーがあるようにＴＢＣＣもあると思いますが、メンバーさんががっかりされているのが手にとるようにわかるのがちょっとつらく感じます。
山中湖、今日もスタッフと話しました。学校に埋めたタイムカプセル探したりする超能力者ってテレビで見た事があります。そういう方にみてもらったらどうかしらねって。
明るい話題がほしいですね。
皆さん時期を逃さずにホルダーになったり買い増したり、さすがですねぇ。状況を総合すると、株価は当分弱含みと見るのが自然でしょうか。それを好機と見て買い増すのなら、ご家族の別の方の名義で買い足すと有利ですよ。株主優待券が別々にもらえますからね。
ずきさんすさんのご指摘はそのとおりだなぁと思いました。パルアクティブの影響、それに値上げやサービスの低下懸念については、ある程度心の準備をしておかないとな、という気がしています。
しょうちゃん、チョコたんの山中湖情報もちょっと驚きです。SV4号として昨年5月の決算発表会資料に登場していた山中湖SVですが、大幅に発表が遅れているのはまさか温泉問題だったりするのでしょうか。これまた心配…
resortboyさんの取り上げられる話題はこれまでもそうですが、非常にタイミングを
図ったかのような優れた記事となっていますので、感心します。この記事が出て
わずか一週間での値上げ電撃発表です。RTの中で何が起こっているのか分かりませんが、６／１からの値上げとすると今年の３末の決算が悪くて株主総会でさらに苦しい来年度についての言い訳が必要とかあるのかも知れません。TBCCの不振もあるでしょうが、山中湖の開発も想定外に遅れているのかもです。