「温泉離宮」の開業前販売進捗率を見てみる

昨日、リゾートトラストの2017年3月期の第3四半期決算が発表され、その内容を好感してか、株価は今日の前場大引けで240円高(11.81%高)と急騰しています。ちょっと気になったので、「温泉離宮」の販売進捗率を調べてみることにしました。

「温泉離宮」とは、僕が勝手に作った言葉で、箱根、有馬、湯河原の3つの離宮タイプのエクシブの総称です。いずれも古くからの名湯と名高いことで、利用者の施設への期待が温泉に集まるホテル群であると思います。

ますは開業間近のエクシブ湯河原離宮ですが、2016年末現在での販売進捗率は53.7%でした。

これに対して、2010年3月開業のエクシブ箱根離宮の場合、その前年の2009年末時点の販売進捗率は80.0%です。2008年のリーマンショックなどものともしない数字に迫力を感じます。

むしろリーマンショックの影響を受けたのは、2011年3月開業のエクシブ有馬離宮であったかもしれません(販売開始がリーマンショックの前年)。エクシブ有馬離宮の場合、その前年の2010年末時点の販売進捗率は51.5%でした。

景気を無視すれば湯河原と有馬はほぼ同等の進捗ですから、これを水準と考えると、エクシブ箱根離宮には突出した人気があったことがわかります。箱根離宮以上に立地条件のよいエクシブはなかなか考えづらいですから、この差には納得がいきます。

しかし、その内容のよさが物件オーナーの資産価値(実勢価格)に反映されているかというと、そうではないところに、エクシブの難しさであったり、面白さであったり、なかなかに深みのある世界があるように思います。

なお、冒頭の写真は、やはり温泉が魅力のエクシブ鳥羽別邸です(2016年3月開業)。鳥羽別邸は開業前年の2015年末時点で、販売進捗率は68.9%でした。これまた前評判の高い施設であったことがわかりますね。

2 comments

  1. ご無沙汰してます!
    私もリゾートトラストの第3四半期決算の報告を拝見しました。売り上げ、利用者数の減少が気になっています。
    写真にある別邸は本当に素晴らしいですよね!開始当初はなかなか取れなかったのですが、今年1月に初めて宿泊しました。エクシブ鳥羽には素晴らしいスパがありますが、別邸のスパだけで十分楽しめるため、寒いこの時期には別邸だけで温泉が入れるのは本当によかったデス。
    以前こちらの書き込みにも書かせていただきましたが、4月からのルームチャージ料の値上げ、それに伴う宿泊プランのお得感がなくなるのは、今後のリゾトラの業績にどう影響するのか気になるところです。
    別邸だけでなく素晴らしい施設が多いので、息の長い会員制ホテルを続けてほしいと心から思います。

  2. あれから2W、束の間の急騰を喜んでたら、連日の下げですっかり元の水準。3月末の権利確定まで我慢、我慢。うっとけばいいのにね~、今頃買い戻せばね~、わかってたら苦労はしないって。RTさん業績アップがんばってください。会員権は買い増しできませんが。

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