前回は、ビジネスホテルが見事なコンセプトオリエンテッドなリニューアルによって札幌有数の人気ホテルとなったという、アンワインド ホテル&バー(ホテルアンワインド札幌)の概要についてレポートしました。今回はそれを受けて、実際のお部屋の様子をご紹介していきます。
(第1回の記事はこちら)冴えないビジホが札幌ナンバーワンに – アンワインド ホテル&バー(1) | resortboy's blog – ホテルの会員制度を楽しむサイト
なにしろ元はビジネスホテルでしたから、正直、大したグレード感を実現しているわけではありません。しかし、ホテルのグレードとはラグジュアリー感、つまりはどれだけ贅沢か、という単一の基準を覆して、「物語」をゲストとシェアすることによって新たな価値を創造したこの事例は、ホテルとしてだけでなく、私たちの日常の暮らしに対しても、大きなヒントを与えてくれるように思います。
お部屋は25平米で、もともとビジネスホテルだったことから考えるとお部屋は広めですが、シティホテルとして考えると少し狭く感じると思います。ただ、コンセプトがキャンプやロッジですから、その狭さはあまり気にならないというところが面白い。
このお部屋はツインルームで、このホテルでは最も一般的なタイプです。同じ広さでベッドがクイーンサイズのダブルルームもあります。ダブルルームにはソファに加えてデスクが備えられていて、1人でのビジネス利用も意図したものになっています。
話を今回のツインルームに戻すと、セミダブルのベッドが2台と、革張り(風)ソファに簡素なテーブル、それにミニバーと壁掛けテレビ、というシンプルな構成です。
前室との間はウッディな吊り引き戸で仕切られています。これはいいですね。コストも安そうです。自分はアパート経営もしているので、こうしたテイストは参考になります。
ミニバーは下に冷蔵庫、上はこのようにバルミューダのトースターやケトルが置かれ、キャンプ風のマグカップが壁に吊られています。
それほど費用をかけずにうまく世界観を出していると思います。実際には、この金属製のカップは口当たりが熱いばかりで実用的ではありませんが、そうした仕掛けを楽しむということであれば、あまり気になりません。
カーテンを開くと、通りを挟んで向かいの札幌エクセルホテル東急が見えます。
というわけで、東急ホテルズのサイトからアクセスマップを引用させていただきました。この地図の道を挟んて反対側がアンワインド札幌になります。
(画像出典:東急ホテルズ)
次に、水回りを見ていきます。お部屋の入り口を入った左右に、トイレとバスルームが別々にあります。
これもかつての「ホテルクレール札幌」の美点でした。お部屋がビジネスホテルとしては広かったことと、トイレとバスが別々だったことが、このホテルが買収された要であったように思います。入口わきにハンガーが見えますが、このホテルはクローゼットがないので、コートなどをかけるスペースはここしかありません。
この水回りは、以前のホテルのままであまり手が入っていないようでした。トイレの便器くらい今どきのタンクレスにすればよかったのに、と思いますが、旧型でした。
バスルームもまさにビジネスホテルのそれで、あまり褒められたものではありません。パネリングがリニューアルされていますが、水回りにあまり投資をしても効果が限定的ということで、この辺りは割り切ったのだと思います。
アメニティは簡素です。シャンプー類はペリカン石鹸のホテル向けブランド、PROVINSCIA(プロバンシア)のボトル。
コップは使い捨ての紙コップで、歯ブラシ類はノンブランドの汎用品。
ホテルではTシャツなどの様々なグッズがロゴ入りで販売されているほど、「アンワインド」というブランドを大事にしていることが伺える一方で、こうしたランニングコストのかかる部分には徹底してお金がかけられておらず、メリハリを感じます。
ナイトウェアはインディゴ染めの洗いざらし風のものが用意されています。使い捨てスリッパはごく普通ですが、色がブラウンでお部屋にマッチしていました。
というわけで、いろいろとメリハリが効いていて、正直、水回りやアメニティ類を考えるとコスパはむしろ悪いホテルだと思います。しかし、それを上回るストーリーメイキングのうまさがあるわけで、そこをどう評価するかだと思います。
次回はそのストーリーづくりのメインとなる、「お部屋でのキャンプ食」や「フリーフローのワインが楽しめる最上階のバー」を紹介します。
(エクスペディア)アンワインドホテル&バー(公式サイト)HOTEL UNWIND SAPPORO | ホテルアンワインド札幌
主人の会社の出展する展示会をネットで見ていた時に併設されていろんな展示会が同時開催されるんですが、その中の展示会で、ナイトタイムエコノミーという展示会があっておもしろそうだから(共通招待状で入れる)見てきたらといったんですけど…(きっと主人は見に行かない)https://www.jma.or.jp/hcj/visit/service_tech.php
その中で、行燈旅館のオーナーさんが、国際ホテルレストランショーの委員になっていて。(委員長は帝国ホテルさんだったりそうそうなるメンバー)行燈旅館ってなんなんだろうって興味が出てネットで検索してみました。
日本人でも行ってみたくなるような知らない世界がたくさんあってちょっと行ってみたくなりました…日本って結構楽しい!!