台湾式の朝食 – 3(インスタ映えするブランチ店編)

台湾には日本とは違って、外食における「朝食文化」が深く根付いているように感じます。ですから、ホテルでは朝食を摂らずに街に出て、「豆漿店」に代表されるローカルな朝食を楽しむのが、台湾旅行の一つの定番の楽しみです。ですが、市場のニーズは常に変化していて、ローカルな変化というのもあるでしょう。そんな動きを自分なりにとらえたいな、と思って訪ねたお店を紹介します。

宿泊していたヒルトン台北新板(と同じ場所にある別のホテル)のある板橋区には「好初早餐」という、デザイナー夫婦が創業した朝食店があります。2009年に開業して人気化して、2011年には2号店の「好初早餐Deˇli」も開業。2号店は板橋駅から徒歩10分という立地なのでヒルトンから利用するのにもまぁまぁ便利な立地です。

(参考)好初早餐,板橋超人氣平價早午餐店,江子翠站美食(姊姊食記) | 愛吃鬼芸芸

好初早餐は台湾のローカル朝食にデザイン的センス(食事、店内ともに)を持ち込んで人気化しました。その背景にあるのはもちろん、「インスタ映え」に代表されるSNSでの画像共有です。「誰かに見せたくなる朝食」というわけです。

今回自分が訪れたのは、そうしたSNS時代における正統的な進化を感じるお店、板橋駅から公園を挟んでヒルトンの反対側にある「甜福。貳 Fuku Brunch」です。「貳」とあるので2号店みたいです(1号店には行っていません)。

このお店は完全に女子目線で作られていて、もはや台湾のローカルフード色はかなり薄いです。ですが、完全に西洋風というわけでもなく、エスニックさも感じられて、そのバランスが面白いと思いました。ともあれ見てみましょう。

お店はピンクをアクセントカラーにこざっぱりとした内装で、豆漿店のような旅情感はむしろ薄いです。

だいたい、コーヒーがillyですから、東京と同じです。ドリンクメニューはコーヒー類が90~120TWD(330円~440円くらいのレンジ)です。

ホットは上みたいな、アイスはこーんな感じで、普通にかわいいです。

次に、肝心のブランチに行きましょう。ブランチメニューはセットになっていて(ドリンクは別)、1から10までの番号で選びます。メニューは木のボードで、それにホワイトボードマーカーでチェックを入れて注文する、という仕組みになっています。

このお店、まだあまり日本人の利用はないようで、お店の方とはスマホの翻訳アプリでお話(筆談?)をしました。便利な時代ですよね。それに、お店の方がスマホでメニューの写真を見せてくれたので、見た目で選びました(台湾の人は基本とても親切)。

待っている間に、自分で食器をラックから持ってきてセットします(そういう半分セルフサービスのお店です)。

こちらはフレンチトーストのセット。左にスクランブルエッグが見えますが、これが甘じょっぱい味付けで(ちょうどマックグリドルみたいな感じ)、ハマる人にはハマると思います。自分としてはバッチリ。

こちらはカレー味のポークフライとでも言えばいいかな、カレー味の排骨を中心にしたセット(千切りキャベツの下がそれ)。これはもう一回食べたい感じでとても美味しかったです。

価格はいずれも189TWDなので700円くらい。ドリンクと合わせて1人1,000円ちょっとなので、とてもいいんじゃないですかね(豆漿店と比べてはだめですよ)。トラディショナルな台湾フードに飽きた感じがしたら、こうしたイマ風のお店を探して、適当に行ってみるのもいいと思います。

どうやって探すかというと、これはもう、Google Mapが一気に便利になってきています。少し前だと、西洋圏ではYelp!みたいな(日本で言う食べログ)飲食に特化した口コミサイトが有力だったと思いますが、ここ数年の間にGoogleが急速にレビューを集めてキャッチアップしていて、普通に地図を検索するだけで容易に口コミを得られるようになってしまいました。旅のスキルも毎年変わるな、なんて思います。

お店の最新情報やアクセス先は、以下のFacebookのページを見てください。ブランチ屋さんなので、もちろん夕方以降はやっていません。

甜福。貳 Fuku Brunch – ホーム

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