台北のスモールラグジュアリーホテル、MADISON TAIPEI(マディソン台北ホテル)について紹介するシリーズ。今日は客室についてくわしく見ていきます。このホテルはスイートなどの特別室を別にすると、「クラシックルーム」「デラックスルーム」「オアシスルーム」「マディソンルーム」の4つのカテゴリーで予約を受けています。
お部屋の雰囲気や調度品は共通だと思います。違うのは景色と広さ。一番安いのがクラシックルーム、少し広いのがデラックスルーム。お部屋代金のことをシビアに考えないのであれば、爽やかな並木の大通りに面した「オアシスルーム」か角部屋の「マディソンルーム」がおすすめです。
ラックレートによれば、これらのお部屋の正規料金は、下からTWD14,800、TWD16,800、TWD18,800、TWD20,800となっています。実際にはそんなに高くはなくて、いまお盆の時期で検索してみると、TWD5,100~TWD6,800の間で販売されていました(税サ別)。要するに、2万円くらいで泊まれると思います。
今回自分はクラシックルームで予約をしましたが、当日は少し広めのデラックスルームにアップグレードされました(広さは約35平米)。やはり景色のよいお部屋は指名買いで先に埋まっている感じです。
こちらが宿泊した7階の平面図。この図で言うと、左側が通りに面したお部屋になります。通りに面して広いのがマディソンルーム、狭いのがオアシスルーム、景色のない狭い方がクラシックルーム、広い方がデラックスルームです。
さて、このホテルは前回にも説明しましたが、オシャレ系ビジネスホテルで成功したホテル運営会社が、上位ラインとして開発したホテルです。ですから、インテリアはセンスの良いラグジュアリー感のあるものですが、お部屋のレイアウトにはビジネスホテルに見られるような合理性があって驚かされます。
この写真の一番奥がお部屋の入口ドアなのですが、お部屋を入ると前室も何もなしに、いきなりベッドルームが現れます。普通こういうことはしないよな、と思いながらも、約35平米というそれほど広くないお部屋が、この大胆なレイアウトのおかげで広々と機能的に使えていることに感心しました。
入口を入った手前側にはバスルームなどの水回り、そして真ん中にベッドルームを挟んで、奥にはデイベッドを備えたリビングエリアがあります。
デラックスルームにはキングのお部屋とツインの部屋があります、ツインのベッドはそれなりにくっついていますけれど、ハリウッドタイプのようにぴったりくっついてる訳ではないので汎用的だと思います。今どきのホテルらしく、コンセントもそれぞれのベッドの枕元に備わっていました。
リビングエリアの一番奥には大きめのデスクがあって、パソコンを広げたりするのに十分な執務スペースがあります。
机の上には、最近よくあるレンタルスマホのHandyや、ソニー製のBluetoothスピーカーなどが備えてありました。
コーヒーはインスタントではなく、ドリップ式のマシンが備えてあります。ただし、2杯分しか粉がありませんが。また、冷蔵庫の中のソフトドリンクやミネラルウォーターは無料です。加えてスナック菓子も2袋あって、これも自由に食べてよいことになっています。
水周りを見てみましょう。それほど広くはないのですが、石造りでセンス良い作りです。トイレは独立していて、新しいウォシュレットタイプ。
お風呂も広々としていて、写真には写っていませんが、天井にはレインシャワーが備わっています。シャンプーなどのアメニティはACCA KAPPAでした。
クローゼットにはバスローブも用意されていました。使い捨てスリッパはバスローブとデザインがそろっていて、よくあるタオル地のぺたっとしたものではなくて、かなり毛足の長い、いい感じのスリッパで関心しました。
ただし、以前このホテルで提供されていた無料のエコバッグやウェルカムフルーツなどは省略されていました。台湾のホテルはそれなりに価格競争にさらされているので、こうした多少のサービスカットは、価格の低下とともに仕方ないだろうな、と思います。
次回はレストランやジムなどのパブリックスペースについて紹介します。
(続きます)