東急リゾートタウン蓼科のホームページに、今年はタウン内のスキー場を差し置いて「富士見パノラマリゾート」のバナーが貼ってある。それに東急系列のスキー場を掲載したパンフレットにも、富士見パノラマが掲載されている。まさか東急傘下に入ったのか?と調べてみるとそうではなかった。

富士見パノラマスキー場の苦難の歴史を語ると長くなるのでここでは省略するが、要するに、経営改善のために富士見町が東急リゾートサービス(東急ハーヴェストクラブなどの運営を行っている)と業務提携し、運営主体はそのままに、東急側が運営業務のマネージメントを行っているのである。そんなわけで今シーズンは、東急リゾートタウン蓼科から富士見パノラマまでの無料送迎バスが週末に出ている。

富士見パノラマはヘンなレイアウトのスキー場で、メインのゴンドラに乗ると途中に急斜面が2カ所あったりして子どもにはちょっと難しい。そのためこれまでは敬遠してきたが、ここのところ中央道エリアはピラタス蓼科ばかりで飽きてきたし、子どもも上達してきたので行ってみることにした。東急リゾートタウン蓼科からの送迎バスは1時間ほどかかるのだが、これはエクシブ那須白河と羽鳥湖のようなものだな、とヘンな納得の仕方をしてみたり。

東急リゾートタウン蓼科から利用しなくても、諏訪南ICから10分以内で到着するというきわめてアクセスのいい立地なので、エクシブ蓼科への行き帰りに利用するにも適したスキー場としてお薦めしたい。「降雪日以外ほぼノーチェーン」をうたい文句にしていて、ノーマルタイヤしか履いていないクルマでも利用しやすいのも見逃せないところだ。

ヘンなレイアウト、と書いたが、このスキー場は要するに未完成のまま運営されているのである。富士見パノラマスキー場は1987年12月の開業。当初はスキーブームで事業は順調に立ち上がったのだが、1992年に第3ゲレンデを900メートルから一気に3,000メートルとする大規模なゲレンデ拡張を行い、ゴンドラリフトを増設したのが裏目に出た。

巨額の借入金でこの拡張を行ったものの、計画通りに来場者数が伸びず大幅な債務超過となり、経営不振に陥ったのである。そのため、それ以降のゲレンデ拡張を行うことができなかったわけだ。

ゲレンデは大きく分けて3つあるのだが、どれも連係しておらず、特にファミリーゲレンデとゴンドラ乗り場は遠く離れていて不便である。お父さんチームとお母さんチームで離れ離れの1日となるご家庭もありそうだ。

そうは言っても3,000mのロングダウンヒルは魅力的だ。ゴンドラとふもとのリフト、という構成はピラタスとよく似ているが、富士見パノラマの方が格段に歯ごたえがあるゲレンデである。スペックで比較してみると、その違いがよく分かる。

ピラタスのロープウェイは2,215mで標高差は466m。それに対して富士見パノラマのゴンドラは2,489mとピラタスより少し長い程度だが、標高差は1.5倍以上の732mもある。

ピラタスの4,000mのロングコースは一息で滑ってもなんてことのない「快適な」ものだが、富士見パノラマの3,000mコースは斜度がそれなりにあり、かなり足に来るので一息ではかなりキツい。僕なんか、3本も続けて滑ったらもう足が持たない。久しぶりにスキーがスポーツであることを実感した(現在も筋肉痛)。

眺望の面ではピラタスには劣る。「パノラマ」の名前どおり、八ヶ岳がばーんと目の前に広がっているのだが、ふもとの町並みまでもが見渡せてしまうこともあって、リゾート感はもう1つ。もちろん、「富士見」だから富士山も見える。

「リゾート感」を大事にしたい僕としては、ここはやや商業的雰囲気が過ぎるので、ピラタスとどちらを取るか、と言われたらピラタスなのだが、ここ富士見パノラマには他のスキー場にはない、大変優れたシステムがあるのである。その点が受けて、現在、我が家では富士見パノラマは一番人気のスキー場となっている。明日はそれについて書くことにしましょう。

3 コメント

  1. resortboyさん こんにちは
    またまた偶然同じものに興味がいっていて本当に面白いです。というのはエクシブ山中湖に宿泊して富士テンではちょっと物足りないので10年以上前に良く職場の同僚と楽しんだこのスキー場を思い出して先週行くつもりだったからです。

    でも流石に何事にもお詳しい、感心しました。こんなに都心に近いのに3kmも連続で滑ることが出来る人工スキー場には苦難の歴史があったのですね。また急斜面も伴うすべり応えのあるコースと他のコースが繋がっていない変なところも説明で納得がいきました。今回大雪で中央道が通行止めになったため断念しましたが今シーズンは是非行きたいと思っています。
    明日からの記事も楽しみです!

  2. しょうちゃん、こんばんは。富士見パノラマはとにかくアクセスがいいのが魅力ですね。土曜日はノーチェーンで楽勝でした。翌日はドカ雪で中央道が通行止めとなり、帰れないかと思いました(苦笑)。

    ここは午後から行くのはあまりお薦めではないと思います。駐車する場所によっては、センターハウスまでがかなり遠いので、できるだけ早く着いて、いい場所を確保するのがコツかと。ゲレンデも北斜面ですし。

    個人的には、8時のリフト開始に間に合うように出かけて、12時までの午前券で切り上げて、エクシブ蓼科に14時イン、みたいなのがベストかなぁ、なんて思っています。

  3. BWの会員としては、東急蓼科からシャトルバスが出ているこちらは気になります。
    子どもが小さいときは東急リゾート内の小ぶりなスキー場で安全に遊んで(危ないボーダーとかあまりいそうにないですし)、大きくなって物足りなくなったらこちらを利用!!!

    今から楽しみ!

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here