オーナーズステイとステイ・バケーション

正直、今のエクシブの料金体系はまさに魑魅魍魎という感じで、わけがわからないです。儲からないホテレス部門をなんとかしたい本社側の思惑と、利用者に寄り添う姿勢を大事にするホテル現場との、いい意味での対立が、今日のようなわかりにくい料金体系を生んでいると推測します。今日はそのわかりにくさの象徴であるところの「オーナーズステイ」と新制度である「ステイ・バケーション」を取り上げます。

オーナーズステイというのは、簡単に言うと「2連泊プラン」で、2泊目の室料がタダになったり半額になったりするものです。

この宿泊優遇制度には2つあって、「ブルー&ホワイトステイ」というシーズン区分カレンダー(今後はリゾートトラストの流儀に従ってこの表現を使いますね)の青と白の組み合わせで使えるものと、「レッド&ホワイトステイ」という、同様に赤と白の組み合わせで使えるものの2種類があります。要するに土曜日が絡む2連泊が「レッド&ホワイト」で、土曜日が絡まないのが「ブルー&ホワイト」と考えれば、繁忙期を除けば間違いありません。

今日は話を単純化するために、「ブルー&ホワイト」の方を取り上げます。典型的には、日曜日にインして火曜日アウトというようなパターンですから、ワーケーションにも使いやすいです。土曜日に必死に家事をこなして日曜日にホテルに出かけ、月曜日はZoomでリモートワークをこなして、火曜日は適当にごまかして帰宅して、水曜日に何とかする。こんなストーリーなら、ワンオペ父さんの自分にもできそうな気がします。まぁ誰と行くのよっていう話はありますけど。

その「ブルー&ホワイト」は、すべてのエクシブで使えます。優遇の内容としては、朝夕の2食付きを前提として、2泊目が無料になるというものです(それに加えてエステの4割引優待があります)。以下、冒頭の写真にあるエクシブ軽井沢パセオのラージグレード和洋室を東京在住者が1室2名で利用することを例として、この優遇措置のインパクトを検証してみます。

エクシブ軽井沢パセオのラージグレード和洋室のルームチャージは税込み22,000円です。2泊すると44,000円になります。このお部屋に2名で2泊して、9月末までの運命ですが5,000円++の夕食を採ると仮定しましょう。

「ブルー&ホワイト」の1泊目はプランが使えますので、定番の「ディナーチョイスプラン」を使ってみましょう。エクシブ軽井沢パセオのラージグレードの場合1名7,500円ですから、2人で15,000円。2泊目のお部屋代は無料なので、これで2泊3日の客室料金がカバーされます。

ディナーチョイスプランは夕食が付いていない朝食付きの宿泊プランです。エクシブ会員もしくは家族(両親か子ども)であれば「プレミアムステイ」という夕食1名無料優遇が利用できます。つまり、夕食は半額になります。10月から値上げになりますが、今のローエンドコースは5,000円++ですので、これを半額で2泊分いただくとします。夕食料金はのべ4人分で12,100円です。

最後に朝食です。エクシブ軽井沢にはまだコンチネンタル朝食がありますが、ここでは普通に2,000円++の朝食で計算します。1泊目の朝食はプランに付いているので、2泊目の朝食2名分の代金、4,840円が加算になります。

これらを合算すると、15,000円+12,100円+4,840円で合計31,940円となりました。1人分の1泊2食に割り戻すと、7,985円となります。これはコロナ禍と関わりのないプランの組み合わせですから、いかにエクシブの平日利用にお得感があるかを示すひとつの例であると思います。

なお、この内容で各種のプラン利用がなかったとすると、金額総計は77,880円となり、1人1泊2食は19,470円です。これはいわゆる「普通の1泊2食付きのエクシブ利用」の料金として納得できる金額だと思います(2021年3月期のエクシブの消費単価は、実績値で20,716円です)。それがオーナーの平日利用になると、一例ではありますが、6割引になって上記の料金になるわけです。

最後に、新設された「ステイ・バケーション」プランについて触れておきます。これは、同じホテルで3泊以上すると、3泊目以降の室料が半額になる、というものです。利用条件は、3泊目以降も同じホテルの利用で、朝夕食をホテルのレストランで採るということです(アラカルト不可)。

上記の流れで計算してみると、このケースにおいては、まったく意味のない制度であることがわかりました。上記の延長で3泊目に半額の室料を支払って滞在延長すると(同様に5K++のローエンドコースと2K++の通常朝食を採るとします)、3泊目に再度ディナーチョイスプランを使うよりも高くなりました。興味のある方はご自身で計算してみてください。

最後に雑感です。僕には、このように複雑怪奇なシステムを考案してコストをかけて実践する意味合いがよくわかりません。この例では1泊2食が約8,000円となりました。十分安いと思いますし、逆に、そんなに安いのかと思いました。

それよりも、1人2食付き1万円、というような1本値で快適に利用できるように、ユーザー目線で商品を組み立てたほうがいいのではないでしょうか。今のままでは、何が一番有利なのかわからないし、その判断を忙しいホテル現場に委ねるのは無理だと思います。利用者側としても、「これが一番有利なのか?」といちいち疑心暗鬼に思わずに済むような、スッキリとした利用システムが望まれていると思います。複雑怪奇なシステムのせいで、いやな思いをされている方もきっといることでしょう。

皆さんはどうお感じになりますか? まぁこのような複雑なものも面白いと言えば面白いけれど…。

(公式)オーナーズステイ|SERVICE INFORMATION 会員の皆様へ|リゾートトラスト株式会社

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