本題に入る前に、バックグラウンドとなる考え方について書きます。まず、少し長いですが、引用します。
それで、中学でプレスリーに狂う。レコード全部集めてね。歌詞覚えて、飽きたから、作曲家別リスト作ったの。(中略)で、リーバー&ストーラー、こいつら「監獄ロック」「ハウンド・ドッグ」「冷たい女」――いい曲作るわけ。と、63年、新曲「ボサノバ・ベイビー」出たでしょ? レコード屋行く……シングルを見る……リーバー&ストーラーって書いてある。これはぜったいいい曲だ!(笑)ハズレなかったよ。一挙にそっちの世界へ言っちゃったんだね。
あと、なんといってもニール・セダカだね。あのとき、いい曲――「悲しき慕情」とか「かわいいあの娘」なんか見ると、作者”セダカ/グリーンフィールド”のあとに”アルドン”って書いてあるのよ。出版会社の名前。で、「ロコモーション」見ると”ゴーフィン/キング、アルドン”。「恋はボサノバ」見ると”マン/ウェイル、アルドン”。なーんかあるぞ、と思ったの。で、今度は出版社!(笑)出版社で曲を見る。アルドン系――あ、これはいい曲だってね。これもハズレなかった。
引用元:宝島1981年7月号、大滝詠一ロングインタビュー「ポップスは天然色」
出版社と執筆者がkeyって事ですね。
それで、それで!
失礼しました。