ホテルステイの楽しみの1つは朝食バイキングにある、という方は少なくないでしょう。僕はもう若くはないので、朝からガンガン食べる、という感じでもないのですが、やはりホテルでの朝食というのは一大関心事のひとつです。でも、ホテル朝食というのは事業者からしてみればコストとの戦いですから、効率重視で質がよくないことも多いんですね。今日は僕が「謎たまご問題」と呼んでいる問題について書いてみます。
「謎たまご」とは僕の造語ですが、ホテルバイキングで出る卵料理には、「たまごのようであってたまごではない」ものが存在すると、僕は考えています。それは「油」の使い方の問題です。
コロナ禍や身内の不幸などで最近はちゃんと開催できていない僕の勉強会「KASAの会」では、ダイエットについて取り上げた回がありました。そこで僕は、いわゆる糖質制限についてレクチャーして、また油脂についての問題も取り上げました。
（関連記事） ゾーン・ダイエットに関しての補足です – tapestry
突っ込んだ油脂の話は今日はしませんが、僕は飽和脂肪酸を中心に摂取することが健康によいと考えていて、多価不飽和脂肪酸が主体となる植物油はできるだけ避けるようにしています（一価不飽和脂肪酸であるオリーブ油はOKとしています）。そういう生活を何年も続けているので、おかしな油、例えばマーガリンなどを摂ると、非常に気になる（要するに食べられない）ようになってしまいました。
「謎たまご」に話を戻しますが、ホテルバイキングによくある作り置きのスクランブルエッグは、おそらく業務用のものをそのまま出しているのが普通だと思います。ごく一部の最高級ホテルでは普通にバターを使った手作りのものが出るのかもしれませんが、ほとんどはバター風にアレンジした安価な植物油脂を使った冷凍食品を出していますから、時としてびっくりするほど変な味であることがあります。
業務用のスクランブルエッグとは、例えば以下のようなものです。この会社だけでも相当な種類のスクランブルエッグが用意されていますが、原材料として液卵の次に多く使われているのは植物油脂です。
今回の記事に掲載した写真は、個人的な謎たまごナンバーワンとして思い出深い、新宿プリンスホテルの「ブッフェダイニング プリンスマルシェ」でのものです。
堂々たる朝食ブッフェではありましたが、スクランブルエッグの「謎具合」は相当なもので、これ以上におかしな味のスクランブルエッグに出会ったことはそれ以前も以後もありません。というか、ここでの経験以降、用心して作り置きのスクランブルエッグを避けるようになってしまいました。
最後に、新宿プリンスホテルの名誉のために付け加えますが、ここはちゃんとしたブッフェレストランで値段もそれなりなので、その場で調理してもらえるエッグステーションはちゃんとあります。
ですから、このレストランがダメ、という話ではありません。困るのは、唯一のたまご料理がこうした業務用のスクランブルエッグだけ、というところです。ホテルを利用する前に確認するほどのことでもないので、個人的には困った問題なのです。
この謎たまごには、限りなく遭遇しています。
仕事で1泊朝食5000円（インバウンド価格2800円）とかのホテルにも
結構泊まりましたから。
変にどろどろの部分と硬い部分があって、ガイドとこれ卵じゃないよね？
とよく言っていました。でも貰ってる行程表に宿泊料金が載ってるから
2800円で、朝ごはん食べさしてくれるんだから、感謝だよね。って（笑
箱根離宮の朝食ブッフェもひどかったですね。エッグステーションに
人が居ない。焼く人が来て、頼んだら8人目ですがと言うから、もう要ら
ないって。
この謎たまご記事には驚きました。
私は鈍感な舌をしていて、味の違いがよく分かりません。
いつもホテルの朝食では無自覚的にオムレツをオーダーします。
次回からは安全策のため、目玉焼き、ゆで卵、に変えます。
ところで、最近見たテレビの「ためしてガッテン」で、「朝タン」が素晴らしかったです。朝タンとは「朝食にたんぱく質をとれ」です。以下、番組のポイント。
寝ている間に筋肉は減少する。
朝食でたんぱく質を補充する必要がある。
体内のアミノ酸は余ってもストックできず、
毎食に2０グラムのタンパク質は必要。
卵１個でたんぱく質6グラムある。
等でした。
今まで私は毎朝卵２個は食べていますので、これで12グラム確保、
これにカマンベールチーズ１切れとハム２枚程度を加えれば2０グラムいきそうです。
朝食の卵料理は非常に意味あるメニューだったのですね。
これに変なものが混入していたら大事件です。
resortboyさん、貴重な分析ありがとうございました。
makunoutibentouさん、funasan、コメントありがとうございます。
実演調理の卵液にはさすがに変な油脂は入っていないと信じたいところですね。一番安全なのはゆで卵だと思います。
ところで、エクシブのコンチネンタル朝食ではゆで卵が出ますが、2カ月くらい前にエクシブ軽井沢で出たゆで卵は、殻をむく人のためのケア（穴を開けるとかヒビを入れるとか）がゼロで、10人くらいで行きましたがみんな皮がむけずに苦労していました。ビジホの無料朝食のゆでたまごに負けないでほしいです。
funasanご提供の「朝たん」の情報を補足しておきますね。
筋肉増強☆魔法の言葉 今こそ“朝たん”だっ！！！！！SP – NHK ガッテン！
エクシブの朝食、まだスクランブルエッグ以外の卵料理に出会った事がありません。
焼きたてのオムレツが最高の朝食メニューと考えている私にとって、これは深刻。
朝食バイキングの会場でフレンチトーストを焼いているコックさんに、なぜオムレツを焼かないのか尋ねました。
すると「生卵は菌の問題があって、出せない事になっています。スクランブルエッグは殺菌済みの液卵を使っています」との事でした。
謎たまご問題も、案外根っこは衛生管理だったりして。
他のホテルでは、特に問題無く生卵を使っている所もたくさんあります。
エクシブのレストランは他と比べて遜色ない、高いレベルの料理を提供していると思います。
だから食中毒対策は各ホテル独自の判断で十分実施可能なのでは？生卵使用禁止は行き過ぎた本部主導・マニュアル化による弊害なのでは？と感じました。
belairさん、コメントありがとうございます。エクシブではオムレツは食べられない、というお話。卵料理に自由がないのは、確かにそうですよね。僕はエクシブにあまり期待をしていないので、気にしたことがありませんでしたが、よく考えたらとんでもないことですね。
僕は単にスキルの問題なんじゃないかと考えていますが…。
アメリカンブレックファストにしても、オムレツではなくて、エッグベネディクトが多いですね。離宮もベイコートもそうでした。
朝食の値上げが話題になっていますので、卵料理が充実するといいなと思います。
ところで、先日、久しぶりにコンラッド東京に行ったら、エッグベネディクトが2玉じゃなくて1玉になっていました。おお、コンラッドよお前もか（いろいろ劣化していて悲しかった）。
関連して、以下はエッグベネディクトについての雑感記事です（もう5年も前だ）。冒頭のエッグステーションで生卵が山積みになっていますが、これはヒルトン東京お台場ですね。
エッグベネディクトに思うこと｜番外編 – resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究
それから、過去最高にオムレツ調理技術が高くて感動したときの記事（横浜の古い方のインターコンチネンタル）はこちらです。
横浜インターコンチネンタルの朝食ブッフェ｜横浜みなとみらい – resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究
先々週、八瀬離宮に連泊をして、２日とも朝食は洋食のセットメニューにしました。
初日の卵料理はエッグベネディクトでしたが、２日目はオムレツのトマトソース添えでした。とてもおいしかった。
また、有馬離宮の朝食で卵料理が選べた頃も、オムレツが選択肢に合ったような気がします。
選択肢にないポーチドエッグでお願いしたら、快く引き受けてくれました。
どちらも目の前で調理された訳ではありませんが、まさか「謎たまご」ではないと思いますが。
blueroseさん、コメントありがとうございます。連泊メニューでオムレツになることがあるんですね。
僕も機会があったら、事前に「連泊メニュー扱いでオムレツにしてもらえますか？」とか頼んでみよう（会員なんだからそれくらいのわがままは許される気がします）。
あ、値上げするんだっけ、朝食…。