高級リゾートホテル暮らしの夢を実現 – 3
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
高級リゾートホテル暮らしも2週目に入り、ホテル生活がマンネリ化してくると、感動の連続だったラウンジ、レストラン、そして、温泉までが日常になり飽きてきました。そして、まだ3週間もあるのか?1カ月は長すぎたかな?と反省の気分が沸いてきました。これは予想外の気分変化でした。
1カ月の滞在と心境の変化
「夢は無限、しかし、現実は有限で、達成された夢はすぐに陳腐化する」
日頃から私が感じていることが奇しくも私の身に起こってきたのです。
でも、3週間目に入るとホテル住まいにリズムができてきて、時間が加速していきました。
そして、気が付くと4週目に入っていました。
不思議なものですね、残りの滞在日数が少なくなってくると、今度は何だか寂しくなり、もう終わり?という惜別の気持ちさえ沸いてきました。いやはや、人間の感情とは奇妙で不安定なものです。
老婆心ながら付け加えておきますが、1泊の値段が安いからと言って、安易に30泊もすることはおすすめしません。普通の人にとっては、6連泊が一番いいですね。長くて13連泊でしょうか?
長期滞在プランはチェックイン後のキャンセルはできません。30泊の途中で飽きてきてチェックアウトしても、お金は全額没収です。1カ月の滞在を実りあるものにするためには、明確な滞在目的が必要です。
私の場合、それはアマゾン本の執筆・出版準備でした。
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私のリゾートワーケーション・ルーティーン
シーガイアでの長期滞在は、私の「リゾートワーケーション」の場になりました。このホテルは、パソコンで仕事する環境が整っています。館内どこでもネット接続可能で、ホテル内であれば客室でなくてもWiFiに接続して仕事ができます。
しかし、実際にホテルに長期滞在して仕事をしていると客室だけでは飽きてきます。そんな時、気分転換が必要です。幸いこのホテルは規模が大きく、場所を色々移動して仕事が継続できます。
以下、午前中の私のルーティーンを、旅行記風に紹介します。
朝5時、起床。冬の日の出は遅く、外は真っ暗です。感動の第1ステージ、起きても寒くない!
室内のエアコンは24℃に設定してありますから部屋の中が寒くないのです。
実は私の自宅は築40年近くたつ木造住宅で、冷たいすきま風がどんどん入ってきます。真冬の朝は寝室の温度が10度以下になり、寒くて布団から起きるのが辛いのです。その厳寒の自宅から脱出できました。
私はパジャマ姿のままベッドから起き出し、500mlのボトルの水を飲みながらストレッチ体操を15分くらいします。心身がほぐれてきて自律神経が整ってきます。
ここで、スターバックスのドリップコーヒーを淹れます。コーヒーの香りが部屋に漂い、静寂な中、パソコンを開きます。気分が盛り上がり仕事のスタンバイです。
感動の第2ステージ、朝7時過ぎになると窓の外ではドラマがはじまります。太平洋から昇る日の出です。
嬉しいことに、このホテルの全客室が海側なので、どの部屋からでも朝のドラマが見られます。眼下には広大な松林が広がり、美しいゴルフコースが見えます。
気分が盛り上がり、もう1杯コーヒーを淹れます。そしてパソコンに向かって仕事に集中です。この早朝の5時から7時頃までが一番頭が冴えている時間帯で仕事が進みます。しかし、長時間パソコンに向かっていると疲れてきますね。休憩と気分転換が必要です。
そんな時、感動の第3ステージがはじまります。私はホテル棟から少し離れた露天風呂付き大浴場に行きます。内湯にゆっくり浸かり、松林に囲まれた露天風呂を楽しみ、屋外に併設されたサウナにも入ります。そして、最後に水風呂に入って身体をきゅっと引き締めます。
恐らく、全身の隅々の毛細血管まで、新鮮な酸素を含んだ血液が届いていることでしょう。老化で古びた血管が拡張と収縮を繰り返し、鍛えられます。温浴と水風呂で、自律神経も鍛えられます。これが寒い寒い冬の朝のルーティーン(日課)なので健康効果抜群です。
(続く)
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(本連載記事一覧)がん患者よ、旅に出よう!
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
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