健康長寿に向け、筋肉と血管を鍛えよ! – 1

「がん患者よ、旅に出よう!」は、トラベルライターの舟橋栄二さんによる連載です。早期退職でリゾートライフを満喫する日々の裏には、2度の手術を含めた「がん」との闘いがありました。「旅は生きる喜び。その喜びをがんに奪われたくない」
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)

最近、物忘れが多くなってきました。会話でも、今まで普通に使っていた言葉が出てきません。頭の中で思っていた言葉と違った言葉を発する時もあります。ちょっと不安になりますね。これって、認知症のはじまり?

認知症を避けるには?

老化とともに認知症がはじまり、認知症は今や介護原因の第1位となっています。認知症を避ければ介護は遠ざかります。

実は「認知症」は病名ではなく、認知機能の低下によって同じような症状が出る病気のグループの名称(症候群)です。アルツハイマー型認知症が圧倒的に多く67.6%、次に脳血管性認知症が19.5%となっています。

データ出典:「認知症初期集中支援チームに必要な若年性認知症の知識」(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 平成30年度研修会資料)

アルツハイマー型認知症は、脳の中に異常たんぱく質(アミロイドβ)の蓄積が見られ、神経細胞が徐々に障害されていく病気です。

原因はまだ完全には解明されていませんが、加齢などによりタンパク質の分解や排出がうまくいかないことから始まり、毒性の強いアミロイドβが脳内で蓄積します。認知症を発症する20年も前から脳に溜まり始めていると言われています。

素人の単純な考えですが、脳内の老廃物をきちっと排出し、脳内の神経細胞を健全に保てば、アミロイドβの蓄積と脳細胞の委縮を避けられるのではないでしょうか?

実は脳内で神経活動が生じると、周辺領域の脳血管を流れる血液(脳血流)が局所的に増加し、神経活動が収まると脳血流も低下することが分かっています。これを「神経・血管カップリング」と言います。

脳神経と脳血管が密接な関係があるとすると、まずは脳血管を健康に保ち、脳神経に活発な刺激を与えればアルツハイマー型認知症は避けられるかもしれません。

認知症2番手の「脳血管性認知症」は、脳梗塞や脳出血が原因で生じる認知症なので、まさしく脳血管の問題です。このアルツハイマー型と脳血管性で認知症の87%を占めますので、脳血管を鍛えれば認知症を遠ざける可能性が出てきます。

前回の日記で記したfunasan流「介護原因」をご覧ください。

・1位 身体的問題 37%
・2位 血管の問題 20%
・3位 認知症 18%
・その他 25%

少し荒っぽいですが3位の「認知症」も2位の「血管の問題」に含めれば、上記の介護原因は次のように集約されます。

・1位 血管の問題 38%
・2位 身体的問題 37%
・その他 25%

この割合をグラフにもしてみました。

ここから介護を遠ざける2つ目の戦略が出てきます(1つ目の戦略については前回の記事をご覧ください)。

結論:血管を鍛えれば介護は遠ざかる

(続く)

【前回】第2-18回・ホテル暮らしで考えた「介護を遠ざける策」 – 4

本連載は、本サイトに掲載した舟橋栄二さんの記事から、がん闘病に関する回を再配信したものです。時期に関する記載は2023年現在のものです。

(本連載記事一覧)がん患者よ、旅に出よう!
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」

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