半日断食とオートファジーの見事な融合 – 2
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
さっそく開始した朝食抜き半日断食ですが、開始してから最初の1週間くらいは、ものすごく苦しかったです。
断食体験して分かった真実
私はいつも午前5時に起きて知的生産をはじめます。断食中でもコーヒーだけは飲みます。これがないと1日が始まりません。もちろんブラックです。そしてパソコンに向かって仕事のスタートです。
ここで奇妙なことに気が付きました。お腹は減っていますが頭は冴えているのですね。朝食なしですから、早朝の5時から午前10時頃まで、パソコンに向かってエンドレスで知的生産ができます。生産性が大いにアップしたのです。
昔から広く言われていたことに…
「脳の唯一のエネルギー源は糖質なので、朝食はご飯かパンをしっかり食べなさい。そうしないと頭が働かないよ~」と。
ところが、これは間違っていました。糖質ゼロでも問題ありません。むしろ、頭が冴えます! 私の脳は糖質がなくてもケトン体をエネルギーにフル回転していたのです。しかも、このケトン体は体内脂肪を原材料に作られます。
早朝5時から机に向かってパソコンをやっているだけで脂肪が燃焼され、ダイエットになっているのです。以前、「ケトン体回路を起動せよ!」で紹介した、「糖質を取らずにケトン体回路をオンにして脂肪を燃焼させる」作戦は正しかったのです。
でも、さすがに午前10時過ぎになると疲れてきて、パソコンに向かうのが嫌になります。すると急に空腹感が出てきて、もう腹ペコが耐えられません。このまま家にいたら、絶対に何か食べてしまいます。
半日断食の困った問題
そこで一計を案じて、午前10時過ぎにスポーツクラブに行くことにしました。従来は午後4時過ぎに通っていたのですが、これを昼前に移動したのです。
スポーツクラブに行けば何も食べずトレーニングに励みます。ここでも不思議な感覚を体験しました。お腹は空いていますが、心地よい空腹感に包まれて、2時間くらいあっという間に過ぎてしまうのです。
恐らく、エネルギー回路が完全にケトン体に置き換わり、脂肪をどんどん燃やしてトレーニングしていたのでしょう。そして午後1時頃、自宅に帰ってきて、待望の食事、半日断食明けのごちそうです。
これがものすごく美味しいんですね。
ところで、この朝食抜き半日断食の継続には困った問題が生じます。それは旅に出た時です。
私はマリオットやヒルトンの上級会員の特典を生かすために、第一選択肢としてそれらのホテルに泊まります。
ホテルでは豪華な朝食ビュッフェが無料でいただけます。この食事を「朝食抜き半日断食」のために食べない?
それはいかにももったいないではありませんか。
(続く)
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