私の余命はあと何年? – 2

「がん患者よ、旅に出よう!」は、トラベルライターの舟橋栄二さんによる連載です。早期退職でリゾートライフを満喫する日々の裏には、2度の手術を含めた「がん」との闘いがありました。「旅は生きる喜び。その喜びをがんに奪われたくない」
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)

人間は老いて病気になり、病院や介護が必要になり、やがて死んでいきます。病院はともかく、介護の状況を調べれば、「死への道筋」が少しは見えてきます。

そこで、日本の年代別人口に占める総人口と要支援・要介護認定者の割合を調べてみることにしました。

出典は総務省「人口推計月報」(総人口の確定値)と、厚生労働省「介護給付費等実態統計月報」で、データは両方とも2022年10月のものです。

未来は意外と明るい?

下記の表の40~64歳までは各年代を合算した総数で、65歳以降は5歳刻みの合計数です。数字は1万人単位で端数を四捨五入してあります。表の最後の認定者割合は、各年代の総人口に対する認定者総数の割合です。

介護のデータからは、意外と「明るい未来」が見えてきます。先の表をグラフにするとイメージがわきます。下記の棒グラフをご覧ください。

介護が必要になる割合は、70代前半で4.1%、70代後半で8.5%です。70代の我々の世代にとって介護はまだまだ遠い存在で、あまり心配する必要はなさそうです。

80代前半になってようやく5人に1人程度が介護のお世話になります。本格的に介護時代になるのは80代後半(37.1%)からでしょうか?

現在の日本の元気な高齢者たちの姿が、データから浮かび上がってきます。明るい未来です。これなら、当分元気に遊べそうです。

私の希望の星

実際、私の通っている街のスポーツクラブには、見るからにご高齢な男性が来ています。ある時、彼が懸垂を何回もしているので、私はびっくりして声をかけました。

失礼ですが、おいくつですか?と。彼はニコニコとして答えてくれました。「91歳ですよ」と。

その時以来、私はジムでお会いするたびにお話しさせていただいています。驚いたことに、彼は60代の時、がんの手術を3度もしたそうです。

今は毎朝、自宅の周囲を1時間散歩し、毎日スポーツクラブに来て筋トレをしています。そんな彼が、私の生きる希望の星です。

(続く)

【次回】第2-8回・私の将来が「生命表」から見えてきた – 1

【前回】第2-6回・私の余命はあと何年? – 1

本連載は、本サイトに掲載した舟橋栄二さんの記事から、がん闘病に関する回を再配信したものです。時期に関する記載は2023年現在のものです。

(本連載記事一覧)がん患者よ、旅に出よう!
(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」

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