
高級リゾートホテル暮らしの夢を実現 – 1
本連載は「旅を通して転移がんを克服した全記録」です。(編集担当:resortboy)
宮崎に「シェラトン・グランドオーシャン・リゾート」があります。日向灘に面した超高層ビルの素晴らしいリゾートホテルで、コロナ禍で海外に行けなかった代案として、ここが私の長期滞在の拠点となりました。
シーガイアって何?
本題に入る前に、このホテルがある「シーガイア」について、歴史を紐解いてみます。
シーガイア、それは未来に向かう日本人の壮大な夢でした。1988年7月に「リゾート法」適用第1号として認定され、総事業費2,000億円という巨額な投資をして「宮崎シーガイア」は開業しました。1994年10月のことです。
シーガイア(SEAGAIA)という名前は、英語で海を意味する「Sea」と、地球を意味する「Gaia」を組み合わせた造語です。
宮崎県は観光の復興を目指して、官民一体の巨大プロジェクト「宮崎シーガイア」を立ち上げました。運営はフェニックスリゾートで、宮崎県や宮崎市が出資する第三セクターとして設立されました。
世界最大級の室内プール「オーシャンドーム」、松林に囲まれた広大なゴルフコース、ホテル棟、国際コンベンションセンター、アミューズメントなど多彩な施設を有する総合リゾートとして華々しくデビューしました。
このシーガイアの中核施設が「ホテル・オーシャン45」(現シェラトン・グランドオーシャン・リゾート)です。高さ154m、地下2階、地上43階、全45フロアの超高層ホテルで、スイートルームを含む全744室がオーシャンビューという、堂々たる高級ホテルです。
しかし、早くも2001年2月、宮崎シーガイアは3,261億円という巨額の負債を抱えて会社更生法の適用を申請し、同年6月には外資に買収されました。買収金額は投資金額の10分の1にも満たない162億円でした。バブルの夢はあっけなく消えたのです。
その後2012年3月、セガサミーホールディングスがフェニックスリゾートの全株式を取得し、完全子会社化しました。新会社は2015年に総工費100億円の大規模改修工事を開始し、2016年8月、リニューアルオープンしました。
このリノベーションで、「シェラトン・クラブ」「風待ちテラス」「ザ・リビングガーデン」といった、私にとって非常に魅力的な施設ができました。
では、ここから私のシーガイア物語をはじめましょう。
(続く)
【次回】第2-12回・高級リゾートホテル暮らしの夢を実現 – 2
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(スペシャル対談)私のリゾートライフの全体マップ
(筆者ホームページ)舟橋栄二「第二の人生を豊かに」