老化による体調不良は病気でしょうか?

「funasanのアンチエイジング日記」は、トラベルライターの舟橋栄二さんによる連載企画です。舟橋さんが取り組まれている健康にまつわる学習と実践について、同時進行でご報告いただきます。舟橋さんは2022年に70歳を迎えられ、いかに健康寿命を延ばすかが、目下、最大のテーマだと言います。この連載では、皆さんとともに「旅と健康」について考えていきます。(編集担当:resortboy)

歳をとってくるとさまざまな体調不良が出てきますね。夜の眠りが浅くなり夜間に何度も目が覚める。トイレが近くなり、漏らしてしまう。

さらに、歯が抜け、目も耳も悪くなる。足腰が弱り疲れやすくなる。何事もやる気がなくなり、もう嫌になっちゃいます。よくある老化現象です。

70歳くらいになれば、残りの健康寿命は頑張っても10年くらいでしょうか? 最後の元気な10年を幸せに過ごすためには、老化による体調不良とどう向き合うのか? 老人の哲学が必要です。

以前から私は疑問に思っていました。「老化による体調不良は病気か?」と。

病気なら積極的に治療して治す必要があります。でも、これが老化現象であれば(恐らく)治らないでしょう。

治らないどころか、手術や投薬などの積極的な医療介入によって、老人のQOL(Quality of Life:生活の質)が下がり、逆に老後が不幸になる可能性があります。若い人ならともかく、余命10年(?)くらいになった私が病院通いをしてQOLが下がったら一大事です。もう旅に出られません。これは避けたい。

病気でないとすると、積極的に治療しなくてもいい。放置してもいいので、これはものすごく気が楽になります。病院に行かず、検査もせず、治療せず、QOLを高めることに専念する。

この方法ならギリギリまで旅に出て、最後の10年を幸せに生きられそうだ。老後が一気に明るくなり、俄然、やる気になります。私はこちらを選択したい。でも、もし、突然、ひどい症状が出て、手遅れ、ダメだった時はどうする?

その時はあきらめるのか?
いさぎよく死ぬ覚悟はあるのか?

残念ながら今の私にはその覚悟はありません(涙)。では、どうする?

これらのモヤモヤを私なりに整理して「最後の元気な10年」をまっとうしたい。そのために新たに「funasanのアンチエイジング日記」をはじめたわけです。

「100年ライフのサイエンス」を紹介してくれた友人からのメールです。

「老化は制御できて、治療できる時代は必ず来ると、科学者や未来学者が断言しています。安全性と確信ができるまで待つか、それとも、我々はもう待ったなしの状態なので、運動、食事、空腹、瞑想、若返り薬と何でも試していくか。そのどちらかであると考えます。私は後者の方を実践したいと思っています」

私も全く同感です。座して死を待つより、未知の世界に飛び出して最先端の老人科学を学び、そして人体実験する。結果は「Nobody knows.」です。

五木寛之の名著「青年は荒野をめざす」(1967年初版)には、20歳の若者がジャズ音楽と女と酒を求めてヨーロッパへ渡航する冒険の旅が書かれています。

実は、私も20歳の時、人生に悩んで大学を1年間休学しました。そして、自転車に乗って全国放浪の旅に出たのです。自分探しの20歳の旅でした。

あれから何と50年も経ってしまいました。今、私は70歳、月日の流れは誠に早い! 何も知らず、未知の世界に挑戦した20歳の時を想い出し、詩を作ってみました(自分を鼓舞する詩です)。

舟橋栄二 作「さあ、旅立とう、老人よ!」

老人よ、今まで長く生きてきたんだ、もう死んでもいいじゃあないか?
老人よ、迫りくる病と死を恐れず、最後の10年を生き生きと生き抜こう。
老人よ、最先端の老人科学を学び、人類未到の世界に突き進もう。
それは死ぬまで若い「不老長寿の道」
老人よ、荒野を目指せ!

(続き)第3回・現代医療への疑問(ファミリーヒストリー 1)
(前回)第1回・いつまで元気に旅ができるのでしょうか?

2 comments

  1. 人生の中で健康ほど大事なものはありません。その健康も老いる事さえ…深く考える事はありませんでした。
    ぴんぴんころり…なんて言葉がありますが、ピンとこない言葉でした。
    夫が病に倒れ…介護真っ只中、今は旅行も一緒には出来ませんが、毎日少しずつ回復している夫と向き合って…自分の健康について考えるきっかけを得たのだと思う事にしました。昨晩は外に出る為…軽量の車椅子を手配し、2人で喜んだものです。
    funaさんの文を読むたび、ただ命を長らえているだけで無く、人生を楽しむ(旅)為にどうするのかを自らに問いかけていらっしゃる姿に感動し勇気を戴いてます。ありがとうございます K

  2. Kさんはご主人の介護真っ只中なんですね、さぞかし大変でしょうね。ご苦労様です、としか言えません(涙)

    幸い私の両親も妻の両親も既に他界し、親の介護はありません。今のところ夫婦共に元気で自由に旅に出られます。しかし、次に倒れるのは我々自身ですね。

    今、とても幸せです。でも近い将来?必ずやってくる自分自身の病気・入院・介護etc、これらを何とか後回して老後の人生を長く長く楽しみたい。

    そのための秘策は?ありません。それを見つけるための「funasanのアンチエイジング日記」です。今週の土曜日(6月4日)の予告ですが、私の父の悲惨な死を取り上げます。リアルに私の体験談を語ります。ご覧下さい。

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