がんセンターでの検査の日々
巨大病院での診察・精密検査は面倒なものです。予約時間にがんセンターに行き、尿と血液の採取を済ませた後、泌尿器科の専門医の診察がはじまりました。先生から簡単な問診を受け、その後、すぐに「膀胱鏡検査」に移行しました。
尿道から内視鏡を挿入し、尿道・膀胱・前立腺を観察する検査です。麻酔なしで非常に痛くて、もう二度と受けたくない検査でしたが、幸い異常は見つかりませんでした。ひとまず安心です。
1週間後にCT検査を受けました。首から下半身まで、造影剤入りCTで、この日はCT検査だけでした。
3度目の通院が恐怖でした。首の超音波(エコー)検査です。超音波を首の表面に当てて臓器から返ってくる音波の変化を画像にする検査です。甲状腺の内部にあるしこりの性質やリンパ節への転移の有無などを調べます。
さらに、がんの可能性がある場合には「穿刺(せんし)吸引細胞診」をします。これは、甲状腺腫瘍や首のリンパ節転移をエコーで位置を確認しながら、細い注射針を刺して直接細胞を吸い出し、顕微鏡で観察するというものです。この細胞診でがんの確定診断ができます。私は以前、超音波と細胞診で首のリンパ節転移が発見されました。だから、怖いのです。
かつての私は、リンパ節へのがん転移の数が非常に多かったのです。2回目の手術をしてはや8年、そのがんが左の甲状腺やリンパ節、さらに肺にまで転移していても不思議ではありません。この検査で、私のがん細胞がどこまで転移しているのか、真実が明らかになります。
私はあきらめの心境で、がんは転移しているだろうなと「まな板の鯉」の状態で診察台の上に横たわりました。検査の先生はモニターを見ながら慎重に私の首周りにエコーをあてていきます。所々、止まったり、行ったり来たりしながら無言で検査が進んでいきます。何とも長い時間です。
ひと通り検査が終わった段階で、先生が言いました。
「特に異常はありませんね」
うそ~、本当? 私は先生の言葉が信じられませんでした。左の甲状腺や首のリンパ節への転移はありませんでした。
最後に奥様のお話…とてもホッとしました。
実際存じ上げてるだけに…
納得しました。素晴らしい✖️10(笑)
私も闘病中の夫を抱えています。しかし奥様の様に…明るく普段通りに生活をしてるからです。一見心配顔をたくさん見せて2人で落ち込んだり…泣いたりした方が愛がありそうに見えますが…
私はそうは思いません。
もちろん心配ですよ
さらにずっと生きていて欲しいです。
それにはどうしたらいいか…ある日思ってしまったんです。私が変わらない事‼️明るく普段通りにしている事。にこやかにできる限りのお世話を明るく元気にする事でした(今もそうしてます)運命に逆らわず生きていきたいです。ふなさんさんの記事をみて胸がすっーとしました。ありがとうございました。
血尿からの一連の記事を、ドキドキしながら読ませていただきました。
検査結果異常なし、本当に良かったです!
もしもこの先自分がガン診断されても、
落ち込むことなく前向きにいられる気がします。
そして、なんと素晴らしい奥様でしょう!
私は夫が脳出血で倒れた時は、毎日泣いてばかりいました。
奥様を見習って、私も精神的に自立しなければ…
余談すが、私には娘が二人いて、二人とも妊娠中に
重度のつわりで入院し点滴治療していました。
ケトン体が3+あり、看護師さんからは脱水症状と言われましたが
funasanさんの記事を読ませていただき
糖が不足していた状態だったんだと
今更ながら理解しました(^-^;
Kさん、hiroeさん、コメントありがとうございます。
何気なく、蛇足で妻のことを書いたのですが、実は「素晴らしい奥様」だったのですね。今まで気が付きませんでした。(笑)
家族ががんになった時、また、病で倒れて介護が必要になった時、普段通りの「明るく健康的な家庭生活」を維持するのが大事なのでしょうね。何しろ長丁場ですから、家庭が暗くなっては本人がますます落ち込んでいきます。
極論ですが、がん患者になった時、自分のがんが「絶対治る!」と思う人は治り「ダメかもしれない」と思う人は治らない、とも言われます。
私はがん治療や健康関係の本を沢山読んで、「人間の心が体に与える影響力の大きさ」に気が付きました。心に思ったことが、すぐに神経やホルモンに影響を与えて体に変化がおきます。
この分野はまだ科学的・医学的に研究途上でしょうが我々シニアの患者は研究結果を待っておれません。患者の意思と家族のサポートが大きな力になりそうです。だだ、がむしゃらに努力しても無駄があるし逆効果になる場合もあります。そこで学習が必要になります。
がんをはじめ自分の病気の本質に迫り、どうしたら病気を抑えて「延命」できるか?我々シニアは完治を目指さず、病気と仲良く共存できればいいですね。余生はQOL(生活の質)こそ一番大事で、そのための「学習と実践」です。
予告ですが、次回(第19回)でfunasan日記を一旦終了します。
はじめて投稿します。
いつもfunasanのアンチエイジング日記を拝読しています。
先日の「がん未検査8年目の異常と再検査の日々」に心打たれました。
感動的な内容で知識は医学博士の領域だと思いました。
糖質制限で空腹の大切さが良くわかりました。
1日2食は無理ですが、お菓子は買わず、間食は控え、朝食の食パンは全粒粉に替えたりして、スーパーに行った時の買い物の内容が変わりました。
funasanの生活の一部を真似して試してみた結果、健康診断の数値結果が昨年に比較して格段に良くなっていました。お手本を示してくれているfunasanに感謝しています。
<私の健診結果・左は昨年、右は今回>
体重66㎏⇒64㎏、腹囲88㎝⇒83㎝、血圧130/70⇒120/80、中性脂肪131㎎/dl⇒101㎎/dl、
HDLコレステロール59 ㎎/dl⇒54 ㎎/dl、LDLコレステロール124 ㎎/dl⇒97 ㎎/dl
禁酒は私にはできず、ビール大瓶1本と赤ワイン1杯を毎晩飲んでいるのでγ-GTPは57U/L⇒64U/Lに増えましたが、数日間、休肝すればγ-GTPの数値は必ず改善すると思っています。
医師のコメントは「食事・運動・休養と生活習慣のバランスが取れている。休肝日を設けましょう」でした。
貴重なfunasan日記の連載ありがとうございました。
Mr.Sさん、貴重な体験コメントありがとうございました。私の日記が「医学博士の領域」とは超過大評価で恐縮です。医学素人のがん患者より重ねてお礼です。
Mr.Sさんの糖質制限の成果がはっきり出ていますね。体重は2㎏しか減っていませんが、腹囲の5㎝減少が素晴らしいです。おそらく、ケトン体が起動し、内臓脂肪がメラメラ燃えていったのでしょう。「メタボ」卒業(男性腹囲85㎝)です。関連して血圧減少、中性脂肪減少、悪玉コレストロール(LDL)減少といいことばかりです。その結果、L/H比は1.64とピカピカの綺麗な血液になっています。おめでとうございます。
人間、あまり完璧を目指すと無理がくるので、お好きな「お酒」は許しましょう!私はアルコールダメ人間なので、お酒には迷いませんが、「甘党」から抜けられません。時々、無性に「どらやき、まんじゅう」が食べたくなります。勿論、買って食べます。適当にガス抜き(欲望満足)しています。
このような体験報告が続々と出てくると「糖質制限」の真実性が出てきますね。単なるダイエットでも、メタボ対策でも、そしてがん対策でも、これらが「糖質制限」というテーマに集約します。ここが凄い!皆様の報告をお待ちしています。
funasan 私の健診結果に対する寸評ありがとうございました。
お蔭様で数値に関する理解が深まりました。
2週間後にヨーロッパへ海外クルーズに出掛けます。
上げ膳据え膳の豪華客船に乗ったら、空腹の大切さや糖質制限の認識がどっかへ行ってしまい、元の木阿弥状態になるかもしれません。
クルーズ中は船内を動き回り運動を怠らず、しっかり栄養補給し大自然を満喫してきます。
クルーズから帰ってきたら、体重はきっと増えていますが、funasanの生活を真似すれば元通りの数値になると確信しています。
Mr.Sさん、「ヨーロッパへの豪華客船の旅」素晴らしいですね。よだれが垂れます。私が最後に客船に乗ったのが2016年8月ですから、もう6年も経っています。その時の旅行記を見てみると「夢の世界」でしたね。しかも、安かった!
成田からパリ経由でバルセロナまでエ―ルフランスのビジネスクラスを利用しましたが、往復で総額36万円でした。その時の喜びにあふれた旅行記が下記にあります。
◎エールフランス・ビジネスクラス搭乗記
(成田→パリ→バルセロナ)
https://4travel.jp/travelogue/11169961
クルーズはバルセロナ発着の「地中海クルーズ」1週間でした。クルーズは出航する時が一番盛り上がりますね。以下、喜びにあふれたバルセロナ出航の旅行記です。
◎MSCファンタジアによる地中海クルーズ7泊8日
(1日目:バルセロナ出港)
https://4travel.jp/travelogue/11318244
ユーミンさんのコメントにも書きましたが、世界のインフレと止まらない円安で日本人は貧乏になりましたね。もう「安くて豪華な海外旅行」は無理になりました。ますます旅行の知恵(裏技)が必要です。
旅行のことばかり書きましたが、クルーズ中は健康のことは忘れて、人生をおおいに楽しんで下さい。帰国したら「糖質制限」の日常にもどればいいですね。数値はすぐに良くなるでしょう。そして、また、海外クルーズに出発!旅は生きる喜びです。