長かったゴールデンウィーク休みも終わりましたので、今日からまた更新再開します。今日は、僕の住んでいる街の近況からいってみます。世間では、間近に迫った東京五輪について、果たして行うのか行わないのか、また、行うとすればどのようなやり方が考えられるのかなど、さまざまな立場で、さまざまな報道やそれに対する意見が渦巻いていますね。
世論調査では「五輪中止」を支持する流れができているようにも見えますが、五輪会場の中に住んでいる立場からすると、なかなかそのようには考えることができません。
お台場海浜公園はオープンウォータースイミングとトライアスロンの会場です。昨年は3月の段階で五輪の開催延期が決まったので、準備の最終段階に至ることはなかったのですが、ことしは違います。今日5月10日から、ついにお台場海浜公園はほぼ全面クローズとなりました。
「ほぼ」全面というのは、水上バスの桟橋にだけはアクセス可能であるからです。冒頭の写真はアクアシティお台場の前からヒルトン東京お台場を見たところですが、シーサイド全体がこのようなTOKYO 2020のロゴで彩られたフェンスで覆われていて、中に入ることができなくなりました。
これは今日いきなりこうなったわけではなく、2年も前の五輪テスト大会の頃から部分的クローズが続いてきた、その最終局面です。フェンスの内側には仮設の観客席や関係者が使う仮設の事務所棟も完成しつつあり、後はオリンピックを迎えるだけ、というような状況に着実に近づいています。
(画像出典:東京都港湾局)
こちらは東京都港湾局が発表している図面です。黄色い部分が今日からのクローズエリアで、ヒルトン前の磯場なども使えなくなりました。公園部分はほぼ全部使えなくなっていることが分かると思います。
こちらの写真は、ヒルトン東京お台場とアクアシティお台場の間にある、お台場のメイン広場と言ってよいエリアです。ここも今日から五輪明けまでクローズとなりました。ここから自由の女神(レプリカ)を見たり、東京タワーやレインボーブリッジをバックに写真を撮った人も多いと思いますが、今日は重機が入って何やら工事を行っていました。
最後に紹介するのは、唯一、海辺まで出ることができる、水上バスの桟橋部分です。ここはそれなりに広くて開放感があるので、何か間違ってこの時期のお台場に来てしまった方は、頑張ってここまで行ってみてください。記念写真ニーズであれば十分だと思います。
ともあれ、住民としては、東京五輪にはそれなりの結果を残してほしいと素直に思います。しかし、結果というのがなんなのか、ということに関しては、あまりよい考えが浮かびません。いずれにしても、時代の変わり目として記憶に残るものになるのは確かだと思います。利権と政治と人心の変化、本音と建前、過去と未来。これまで信じられてきたいろいろなものが、コロナ禍での五輪というレンズを通して、その本質を見透かされることとなるのでしょう。