アルバムを捨てる

実家の片付けで、写真を捨てて、捨てて、捨てて、また捨てています。もう何枚捨てたかわかりません。万の単位に達しているのは確かです。

あまりよく知らない親戚の写真や、両親が仲人をした誰かの結婚式の記念写真、それに昔ながらのスライド(1枚ずつマウントしてるなんて信じられない!)などは捨てるのが簡単です。メンタル的には気分のいいものではありませんが、心を鬼にしてばしばし捨てていきます。

慣れるまでは、少し捨てると疲れてしまって作業が続きませんでしたが、もう何時間でもできるようになりました。

最初は、ファミリーヒストリー的な視点で、大事そうなトピックに関わるものは残そうと思ったのです。でも、あまりに数が多く、途中から割り切って、自分が写っているもの以外は捨てることに。その方針で一気にはかどるようになりました。

両親だけが写っているものも、片っ端から無条件で捨てていきます。たまに旅行先のホテルのパンフレットなんかが出てきたりすると、ちょっと面白いです。ああ、仲のいい夫婦だったんだな。お二人は自分の永遠の憧れですよ。

兄弟の小さなころの写真や、おいめいの生まれた頃の幸せそうな家族写真。焼き増しした写真は本人たちに渡されていますから、オリジナルの使命は終わったと、心を無にして捨てていきます。

しかしそれでも、自分の写真は生まれたその日から、父が写真撮影をしなくなる10年ほど前まで、たっぷりとありました。やはり僕がブロガーになったのは宿命だったのね…。この親にしてこの子ありだわ。

90年代以降の写真は軽装なポケット式の写真帳でしたが、80年代以前は立派な表紙が付いた、台紙に写真を貼り込んでいく、いわゆるアルバム然としたものです。これがまた非常にかさばる…。自分の写真ながら、次々と出てくるアルバムに閉口しました。愛情を注いでくれてありがとうね。

段ボール箱に詰めながら途中で気がついたのは、これらのアルバムは表紙を切り落として台紙部分だけにすれば、かなり容量がスリムになるということです。それで一度詰めた箱をまた開けて、大型カッターで大手術です。

この箱を次はいつ開けるのかな、なんて思いますけれど、無駄なものに囲まれて暮らすのは、幸せなことだったと思いますよ。僕もそんな幸せを、もう少しだけ味わっていたいです。いつかは捨てなければならないものだから。

2 comments

  1. 夫が脳卒中で入院中、納戸を一つ潰し、そこに昇降機を設置しました。
    ウチは義家族の実家にあたるため、私が嫁に来る前に他界した義姉の大量の楽譜と書籍類、
    そして夫の姉弟達の大量のアルバム、他界してる家族の遺影4人分が入った額などが納戸にどっさりあり、書籍類は資源回収している業者に持って行ったけど、アルバムには困ってしまい夫に聞いたら、取っといてと…
    30年近く見ていないものが今更必要になるとは思えず、元納戸の片隅にある古タンスにぎっしり入ってて、聞かずに処分すればよかったと後悔しています。
    私にとって要らないものは、娘達にはただのゴミでしかありませんから汗

  2. hiroeさん、コメントありがとうございました。

    写真関係はその後もいろいろ捨てましたが、8mmフィルムが奥の方から大量に出てきてまいりました。祖父が戦前に海外赴任していた当時のものとか、まぁ貴重なのかもしれないけど、もはやどうにもならないということで、缶に入ったままどっさり処分。

    8mmの映写機やら編集機とかもいろいろあって、もしかしてマニアな引き取り手がいるかも、と思って自宅マンションに持ってきましたが、無駄だったかなぁ…。

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