カハラ横浜と鬼怒川渓翠が1ミシュランキーに

2024年7月4日にミシュランガイドが、「ミシュランキー」と呼ばれる「鍵の数」で宿泊施設を評価したセレクションを発表しました。その中にリゾートトラストの「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」と、東急不動産(東急リゾーツ&ステイ)の「鬼怒川渓翠」が「1ミシュランキー」として選出されました。

ミシュランキーには1~3までのレベルがあり、すべてのリストは以下で見ることができます

最高レベルの3ミシュランキーホテルには6軒が、2ミシュランキーに17軒、1ミシュランキーには85軒が選出されました。数えてみたら、僕はこのうち15のホテルに行ったことがありました。9割近くには行ったことすらないわけですが、字面を見る限り、それなりに権威のある団体が選出した、日本の高級ホテルの最新リスト、と言ってよいのだろうと思います。

その中に「ガラ権由来」のホテルが2つ、それも日本のリゾート会員権産業で生き残った2社のホテルが1つずつラインナップされたということは、ガラ権史的には、かなり意義があることだろうと感じました。

カハラ横浜も鬼怒川渓翠も、このサイトを見ている読者の方はよくご存知のことだと思うので説明は省略しますが、いずれも会員制ホテルの建設をベースとして運営されている一般ホテルです。それぞれ、どんな点が評価されたのかは、ミシュランのページをご覧になってください。

この2つのホテルが選出されたことは、ガラ権は高級化することによって、高価格化に成功した2社だけが生き残ったということを、別の形で示しているのだと思います。

バブル崩壊後のリゾート会員権は、リゾートライフを合理的に、かつリーズナブルに楽しむためのツールであったように感じますが、いつからか高級路線を邁進してしまい、そうしたもともとのコンセプトは失われつつあります。

もちろん会員権は契約ごとですから、もともとの方針自体がまったく失われるということはありえないのですが、いつの間にか違うベクトルを目指して運営されているようなところが、特にリゾートトラストのホテルでは色濃く感じられます。

もう1つ注目したいことは、ミシュランの覆面調査に堪えうるだけのサービス品質をこの2つのホテルが満たした、ということです。高級化は伊達ではなく、きちんと内容を伴ったものであったことが、部分的ながら証明されたと言えるでしょう。

別に会員として喜ばしいニュースだとは思わないのですが、ガラ権が生き残るために行ってきた選択の末に、このようなことも生じた、ということを、記録しておきたいと思います。

FANBOXでは別の切り口からこの話題を取り上げていますので、よかったらご覧になってみてください。

2 comments

  1. ミシェランキーホテル、たいへん興味深く拝見しました。

    >最高レベルの3ミシュランキーホテルには6軒が、2ミシュランキーに17軒、1ミシュランキーには85軒が選出されました。数えてみたら、僕はこのうち15のホテルに行ったことがありました。

    一度は行ってみたいと切望しているホテルに旅館、名前さえ初耳の宿泊施設、数えてみたら私は5軒しか泊まったことがありません。
    15のホテルに「行ったことがある」というのはもしかして「泊まったことがある」とは違うのでしょうか。

    THE HIRAMATSU と「ふふ」が目につきますね。詳しく調べてはいませんが、ほぼ全施設では?
    印象に残ったのは、京都「柊家」は1ミシェランキーなのに、「炭屋旅館」はランク外、同じく由布院は「亀の井別荘」は2ミシェランキーで「玉の湯」はランク外、伊豆では新しい宿泊施設が数多くオープンしている中で、どちらも湯ヶ島の「アルカナイズ」と「おちあいろう」以前から評判の高い宿が揃ってランクイン、考えさせられました。

    ところで、名古屋の 「TIAD, オートグラフコレクション」、TIADは、「Tomorrow Is Another Day」ということらしい。「風と共に去りぬ」のスカーレットオハラの名セリフで私の座右の銘。小説の題名も初めはこちらにする予定だったそうです。
    気に入りました。今度行ってみます。

  2. blueroseさん、コメントありがとうございます。

    行ったことがある、というのは文字通りで、泊まったという意味ではありません。写真の鬼怒川渓翠には隣のハーヴェスト鬼怒川に泊まって訪れましたし、カハラ横浜にはもう行かないですが、できたてのころは向かいのスクエアホテルに泊まってそこからカハラを眺めながら食事をしたりしていました。

    スクエアホテル横浜みなとみらい – 2 | 今日もビジホにいます – resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究

    僕は旅館には興味がなく、最近流行りの旅館ホテルにも利用者としては関心を持っていません。ただ、都会のおひとりさまとしては、食事やお茶をする場所としていわゆる高級ホテルは重宝していて、そうしたホテルもミシュランキーにはかなり入っていました。

    最高級ホテル「ペニンシュラ」で気軽なディナー | TOKYO Staycation – resortboy's blog – リゾートホテルとホテル会員制度の研究

    One Harmonyのプレミアムセレクションに僕はオークラ東京を付けていますけれど、お茶をしたり花屋を使うだけで、泊まったりはしないですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

😂 😍 🤣 😊 🙏 💕 😭 😘 👍 😅 👏 😁 🔥 💔 💖 😢 🤔 😆 🙄 💪 😉 👌 😔 😎 😇 🎉 😱 🌸 😋 💯 🙈 😒 🤭 👊 😊