ヒルトン東京ベイの「セレブリオ」ルームを紹介します。ヒルトン東京ベイは2016年現在、823室を擁する巨大ホテルですが、そのうちの374室がセレブリオと呼ばれるコンセプトルームとなっています。
セレブリオには、スタンダード、セレクト、スイートの3グレードがあり、前回紹介したセレブリオラウンジを利用するにはセレクトかスイートに宿泊することが必要です(この他にHオナーズのダイヤモンド会員が利用できます)。
このホテルには3階から11階まで客室があり、高層階の8~11階がセレブリオフロアとなっています。その下の6~7階が一般的なヒルトンルーム、そして3~5階がより夢の国風味の「ハッピーマジックルーム」です。7~8割はコンセプトタイプのお部屋となっているところに、このホテルの特殊性が現れています。
セレブリオルームは2010年から2013年の改装によって順次提供がはじまっており、今回紹介する11階のお部屋は、最も初期からあると思われるスタンダードタイプのセレブリオルームです。
海側の40平米のお部屋で、とても広々としています(このホテルは海側が40平米、パーク側が35平米です)。残念ながら当日は雨でこのような景色でしたが、晴れていれば海原を見下ろして爽快でしょう。
白を基調としたお部屋には、ソーダの泡をモチーフに曲線のデザインが多用されていて、ドットを散りばめたカーペットをはじめ、ベッドボードに泡を表現した照明が埋め込まれていたり、サイドテーブルにはクリスタルがはめ込まれていたり、キラキラ感にあふれています。
実はこの世界観はエレベーターを降りた時からはじまっていて、エレベーターホールには人が座るとランプの色が変わるアートな椅子が置かれていたり、お部屋に向かう廊下も室内と同じコンセプトで装飾されています。
しかしまぁ、時の流れは残酷というか、わずか数年前にデザインされたこのコンセプトルームも、すでに時代遅れになっていたり、劣化している部分が見受けられました。
例えばお部屋に用意されていたスピーカーはiPhone 4Sまでのドックコネクタ対応のもので、表面にはサビが多く見られました。また、お風呂はコンセプトに添って照明をソーダ色に切り替えられるのですが、そのスイッチにはガタが来ていました。
ちなみに、セレブリオに宿泊すると、冷蔵庫の飲み物はすべて無料です。ホームページにはビタミンウォーターの写真が掲載されていましたが、実際にはコカコーラ系のショート缶でした(いろはすはHオナーズ特典)。
というわけで、このホテルで現在もっとも新しいのはホテル6~7階に位置するヒルトンルームなので(2015年~2016年に全室を改装)、高層階にこだわらずにヒルトンルームをチョイスするのもよい選択だと思います。