今回の香港旅はあまり観光に時間を避けなかったので、「香港だな~」とベタに感じられるような場所を選んで行動しました。というわけで「倍速で満喫する香港」シリーズを何本かいってみます。初回はトラムで香港の街を走ります。
トラムは香港島のビクトリア・ハーバーに沿って走る昔ながらの路面電車です。2階建ての独特なフォルムと、色とりどりのラッピング広告で、香港を代表する景観の一つではないでしょうか。
そのトラムで目指すのは「北角」です。このルートには有名な「市場の中を突っ切る」ルートがあるのです。
まずはルートの紹介。路線図は下記のアプリからの引用です。
このアプリは路線図が見やすいのでおススメです。
(iOS)香港路線図 – 九龍・新界・香港島を App Store で
(Android)香港路線図 – 九龍・新界・香港島の地下鉄・空港鉄道 – Google Play の Android アプリ
乗車したのはこの路線図の左下「百徳新街」から「北角総站」までのルートです。
乗車した百徳新街は、MTRの銅鑼湾の繁華街に近い場所で、前回の記事で紹介したヌードルショップ「南記粉麵」がこの写真の右に見えています(ビルの2階の黄色いラッピング部分)。
乗車するのは「北角(North Point)」行きです。2階に上って街の風を感じながら香港の街を走り抜けていきます。街と一体となった感覚が味わえて、気分がアガります。ふと、ワイキキのトロリーバスを思い出しました。
さて、ハイライトはルートの最後にやってきます。路線図の最後の部分、「春秧街(Chun Yeung Street)」という駅から終点までの部分です。
ここは線路のすぐ脇にさまざまな露店や生鮮食品店などが立ち並ぶ市場になっています。しかも見上げると普通に人々が住んでいる住宅が。そして線路があることなどおかまいなしに、トラムの前を人が横切っていきます。
距離感がわかるように、車内からカメラを飛び出させて、赤い車体といっしょに景色を写してみました。この「近接感」がわかるでしょうか。トラムに乗っているだけですが、なんというか「旅感」がすごいです。
市場を抜けると北角総站に到着です。これはすぐ前にいたトラムなので色が違っています。なにしろ市場ではノロノロ運転になるので、トラムが「詰まって」しまうんです。
というわけで、わずか2.3香港ドル(約33円=トラムの乗車料金)で楽しめる、香港満喫の第一弾でした。
トラムも良いですが、ちょっと遅いのが難点です。
オープントップトラムもありますが、これは観光用で、別料金がかかります。
このオープントップトラムは、パーティーをしながら乗れるツアーもあるようです。
コーズウェイからノースポイントなら、ひっきりなしに来る、23,38,116番の
2階建てバスの最前席に乗るという手もあります。
ノースポイントに着いたら、北角の渣華道街市の近くにあるフェリーターミナルから、
紅磡、九龍城、観塘へ行くフェリーが出ています。
フェリーターミナルは古くてローカルな感じで、いきなり魚市場になっていたりして面白いです。
それ以外にも、香港の路線バスはくまなくありますので、
2階建てバスの最前席に陣取って、香港の風景を眺めるのが、一番楽しい香港観光ですよ。
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