今日は、この6月からの夕食のローエンドコースの設定を使って、エクシブを分類してみようと思います。それは、運営会社側からのメッセージであるように思われるからです。つまり、人気ホテルは高くしてもいいだろうと運営側は考えていて、そうでないホテルはそうではないと。
施設ごとに差を付けてきた
エクシブは東急ハーヴェストクラブのように「ホーム主義」を取っていないリゾート会員権で、予約に関してホーム施設だから優先されるということがあまりありません。だから、軽井沢をもっぱら使いたいけれど蓼科を買う、ということも普通にあると思います。
この2ホテルは高原イメージのある同県のホテルとしてたまたまピックアップしたもので、特段の意味はありませんが、この2ホテルを会員制リゾートとして、普通に「安く」利用しようとしたら、価格の差が出てきてしまった、というのが2025年の風景です。
エクシブは上位互換の会員権として、ベイコート倶楽部やサンクチュアリコートを開発して、現在はもっぱら法人の保養所システムとして販売しています。ぜんぜんホーム主義ではない、「大エクシブ主義」とでも言うべきものが、チェーン運営の考え方の基本にあります。
いままでは均一料金だったので、同じ価格なら、ということで人気にばらつきが出てきたけれど、今後は食事料金によって価格差を付けて、入り込み具合を調整したい、ということなのかなと受け取っています。
以下では、そんな視点で、エクシブを分類します。
離宮上位 ローエンドコースが9,800円++(11,858円)
離宮はどの施設も稼働率が高く、大した問題はないと思いますが、会員増に対応してか、2つのグループに分類されるようになりました。
箱根と有馬がツートップですが、ローエンドの選択肢の少ない箱根離宮がエースというかセンターに位置付けられました。
・箱根離宮(日本、中国)
・有馬離宮(日本、中国、イタリア)
参考までに、2020年度の有馬離宮の価格表を張っておきます。
離宮下位 ローエンドコースが8,800円++(10,648円)
便宜上、下位と書きましたが、1,210円の差なので、大した差ではないかもしれません。離宮でのお食事は最低でも1万円以上となりました。
・湯河原離宮(日本、中国、イタリア)
・京都八瀬離宮(日本、中国、イタリア)
エクシブスタメン ローエンドコースが7,500円++(9,075円)
以下の4つが定食メニュー非導入施設です。どれもゴルフリゾートですね。同社が大事にしたいと考えていることがわかるような気がします。
・那須白河(日本、フランス)
・軽井沢(日本、中国、イタリア)
・浜名湖(日本、中国、イタリア)
・鳴門(日本、中国、イタリア)
参考までに、2020年度の浜名湖の価格表を張っておきます。
エクシブ控え1 定食3,500円++(4,427円)のお部屋出し
ルームサービスを導入する施設は以下の5つです。これは運営の合理化として好ましいことだと思います。セラヴィリゾート泉郷がファンドの元で経営改革を行った上で売却されましたが、ファンドがやったことはレストランをやめてブッフェにすることでした。
エクシブの場合、ブッフェは1万円超え連発で繁忙期のドル箱としてむしろ力を入れ、平日には開催しませんから、この文脈では、合理化はルームサービスという形で現れているのかな、と感じました。
・初島クラブ(日本)
・山中湖(日本)
・伊豆(日本)
・淡路島(日本)
・琵琶湖(日本、南欧)
なお、冒頭の写真はかつてエクシブ琵琶湖で行われていた朝食ルームサービスの注文シートです。時間までにドアノブに掛けておくと朝食が届くという、優雅な時代がありました。
エクシブ控え2 定食3,500円++(4,235円)のレストラン出し
施設が大きすぎて、ルームサービスが不可能であるのが以下の3施設です。アネックスのある白浜と鳥羽は、現実的には片翼飛行にして本館を閉めることで合理化しています。蓼科はあのように平面的に広大に展開した施設であったことが、時代が変わって運営の重荷となりました。
・白浜&アネックス(日本)
・蓼科(日本、イタリア)
・鳥羽&アネックス(日本、中国、イタリア)
軽井沢に4000円夕食がないのは寂しいなと思っていましたが、5月までスマイルプランが続行されるようです。Smile Plan Forestと称して、和食は鰻重、イタリアンはショートコースがレストランで提供されます。今のベストスマイルプランと同等です。1月にルッチコーレでこのショートコースをいただきました。一品品数が少ない分量はたっぷりでお腹が苦しいくらい。朝食はブッフェをいただき二人で一泊二食22000円程度でしたからとてもコスパの良い滞在でした。山中湖、蓼科、初島、伊豆、鳥羽、白浜などでも継続されますが終了日が施設によって異なっています。
ノラさん、情報ありがとうございます。
オーシャンとフォレストとは、なかなかうまく分けたものです。直感的にわかります(僕だけ?)。
土曜日にも使える日があるし、大事なプランのような気がします。やらない施設はなぜやらないのか。軽井沢のスタンダードだと、ディナーチョイスプランと2,000円しか違わないぞ。そういえばゲートウェイプランってあったな。などなど。
手が空いたら一応記事にするかな…。急ぐ方は以下をご覧ください。
会員制リゾートホテルだから実現できる、この料金<Web予約限定>Smile Plan Ocean/Smile Plan Forest |おすすめ情報|ホテル|リゾートトラストグループ サービスサイト
resortboyさん、皆さんこんにちは。
現在、私が得ている情報では、レストランを3月中に予約すれば、5月までの価格で対応可能。一方、6月以降のディナーチョイスプランは、4月以降予約可能とのこと。何かうなずけないのは、私の理解力不足でしょうか。
mikuroさん、ナイスなポイントをご指摘ありがとうございました。これって、なんだか非対称ですよね。
普通に考えると、プラン適用なしで先々までの予約をしておくと朝食が値上げ前の料金で提供できるのであれば、ディナーチョイスプランも同じ扱いとして、値上げ前の料金で予約できるようにすればいいだけですよね。
なぜ細かな規制を加えたのでしょうね?