2023年お正月のエクシブ伊豆「黒潮」で提供されていた「御正月 朝食膳」を紹介します。1月1日から4日までは通常の「和朝食膳」ではなく、特別メニューとしてこちらが提供されました。
エクシブのディナーは特別営業期間中(年末年始は12月30日から1月5日)、500円++のサーチャージが追加になるのですが、朝食にはそのようなことがありません。
すなわち、エクシブで朝食をとるならお正月が一番おトクです。昨年の7月に朝食料金は2,400円++に値上げになったのですが(支払価格2,904円)、お正月であればこの金額にも納得がいきます。
まずはおめざのオレンジジュースと、サービスの日本酒です。日本酒が全員に出たのかはわかりません。過去にはお屠蘇が出たこともありましたが、今年の伊豆では普通の樽酒でした。
続いてどーんとお膳が運ばれてきます。伊豆の黒潮は昨年、いろいろあったので期待していませんでしたが、いい意味で期待を裏切られました。エクシブらしいお正月の朝食と言ってと思います。
お正月らしい箱盛りは、黒豆、田作り、紅白かまぼこ、かんもと隠元、三島甘藷の栂尾煮、錦なます、小松菜とぶなしめじのお浸し、しらすおろし、山椒昆布と沢庵。
庶民的な材料で豪華さはありませんが、おせち料理の雰囲気が味わえます。
そしてメインはお雑煮。かしわ、焼目餅、亀大根、梅人参、椎茸、水菜、油揚げ、柚子。
細かなことを言うと、当初、配膳ミスがあって、お膳の全体写真ではお餅が入っていないのがわかると思います。
お料理としてのメインは鯵フライに鮭柚庵焼。朝食にフライを持ってくるところには賛否両論あると思いますが、僕はありだと思います。
鯵フライの味付けは右に見えるタルタルソースとウスターソースなのですが、写真にあるようにウスターソースがお皿に載っておらず、お餅の入れ忘れと合わせてダブルの配膳ミスでした(上記お雑煮の件と合わせて、お詫びがありました)。
なお、飾りであるかいしきはビニールに印刷されたものが使われていました。これはちょっとコンビニ弁当みたいな感じがしますので、むしろない方がよさそうです。
小鉢は温泉玉子で、その下に見えるのが温野菜用の味噌マヨネーズソースです。
温野菜はお膳とは別に蒸したてが運ばれてきます。きたあかり、ブロッコリー、ヤングコーン、人参です(写真は2人分)。
最後にデザートのアロエヨーグルトでした。
全体としては、ボリュームもあるし、離宮っぽいプレゼンテーションもあって満足でした。食材に高級感はありませんが、コストに関する経営上の指示のもとにいろいろ工夫してこのフォーマットにたどり着いたのではないかという、現場の努力が見えた印象です。
一方で、複数の配膳ミスがあったことは、現場の疲弊を象徴しているようにも感じました。