会員制リゾートホテル第3位*のセラヴィリゾート泉郷が経営破たんした。親会社のセラヴィホールディングスが経営する商業施設「名古屋港イタリア村」が経営難に陥り、7日、株式会社名古屋港イタリア村の自己破産が東京地裁に申請された。
飲食事業のセラヴィリゾート(リストラの過程で大半を営業譲渡済み)とリゾートホテル事業のセラヴィリゾート泉郷の子会社2社についても、6日に会社更生法の適用を申請。グループ全体が事実上の経営破たんとなった。負債はイタリア村が約170億円、セラヴィリゾートが約220億円、セラヴィリゾート泉郷が約140億円**。
実は僕はこの冬、セラヴィリゾートの主要施設、八ヶ岳の「花ホテル」、女神湖の「ホテルアンビエント蓼科」、清里の「清里高原ホテル」にそれぞれ宿泊し、エクシブとは違った同社施設のよさを体験してきた。僕の今後のリゾートライフの核となる可能性をも秘めていただけに、今回の経営破たんは非常に残念だ。
ただ、リゾートホテルとして見るべき資産を持っているのは事実。イタリア村は清算を目的とする破産だが、セラヴィリゾート泉郷は再建を目的とする会社更生法の申請だ。
同社では「リゾートホテル事業につきましては、これまでと変わりなく続けてまいります。弊社が発行している各種会員権につきましても、会員の皆様は従前通りクーポン券・金券をご利用できます」としている(同社の公式発表)。更生管財人のもとで経営を立て直し、この苦境を乗り切ってほしいものだ。
* 日経流通新聞2007年11月の調査による売上規模。1位はリゾートトラスト、2位は東急不動産。
** 負債額は帝国データバンクによる推定。
こんにちは。
破綻ですか、良いスポンサーが付くと良いですね。
RT社の株価が上がったのはこの件と関係があるのでしょうかね?
1,100円台まで急落してから、健康の為にあまり見ないようにしておりましたが、最近は回復基調にあるみたいで一安心です。
RTの株価が上がったことはセラヴィリゾート泉郷の問題とはほとんど関係がないと思います。僕もよいスポンサーが現れることを期待しています。
本件に関しては、レンタルビデオ大手のゲオ(2681)が7日付けで特別損失として泉郷の会員権を処理することを発表しています。以下にIRの発表から引用します。
ゲオはセラヴィリゾートのホテルの1つ、「アルティア鳥羽」の以前のオーナーでした。その関係でリゾート会員権相当のものを大量に保有していたのでしょう。