マカオ交通の要諦、シャトルバスの研究 – 2

前回に引き続いて、マカオにおける無料シャトルバスについてまとめます。マカオにおいてカジノ・ホテルが運行するシャトルバスはポイント・ツー・ポイントの輸送で効率もよく、なにしろ無料ですからできるだけ活用したいところです。前回は、タイパのフェリーターミナルに着いて、マカオ半島に行くまでを検討しました。

(前回の記事はこちら)
resortboy's blog – マカオ交通の要諦、シャトルバスの研究 – 1

そのマカオ半島ですが、コタイと違って古い街並みが基本にありますから、比較的最近できた海沿いの埋立地を除いては、バスターミナルを作る場所がありません。一例を挙げます。

マカオでいま最も人気のあるエンターテインメント・ショーは、シティ・オブ・ドリームスで上演されている「The House of Dancing Water(水舞間)」というショーですが、観客を輸送するマカオ半島とのシャトルバスは、特になんてことのない(ホテルではない)路上に停まります(グランドエンペラーホテルの近くです)。

これに対してコタイ側のカジノ・ホテルには、冒頭の写真のような立派なバスターミナルがあって、そこから各ポイントにシャトルバスが出ています。冒頭の写真はスタジオ・シティです。マカオ半島の中心にあるリスボアがシャトルバスに力を入れられないのも、立地がよいゆえ、という理由があるのでしょう。

しかし、マカオ半島側にもシャトルバスのターミナル的な場所はあります。マカオ・フェリー・ターミナルがもちろんそうですし、ホテルとしては「サンズ・マカオ」がそうです。

こちらはサンズ・マカオにあるバスターミナルです。

行き先リストはこちら。これらすべてが無料のシャトルバスです。

このリストの1、2、6はサンズの施設ですが、ここでは6のサンズ・コタイ・セントラル(以下SCC)に注目しましょう。

SCCはコタイの中心にありますから、ここまで行ってしまえばどこへでもスムーズに行けます。シャトルバスを乗り継いでもいいですし、サンズ系のホテルはすべて渡り廊下(っていう規模じゃありませんが)でつながっていますから、観光っぽく歩いてもOKです。

こちらがSCCのシャトルバス路線図です(前回同様、MAGPLAYSから引用しました)。

公式情報はこちら。

(公式)GETTING HERE|Sands Cotai Central

このイラストは模式図で地図としては場所がめちゃくちゃなので、改めて現地の地図を載せておきます(出典はStudio Cityの商業施設を担当しているTaubman Asia社です)。この図をよく見ると、将来的にできる「マカオ版ゆりかもめ」の路線と駅も記載されています。

コタイでは3つの循環バスがぐるぐる回っていて、それを使うのが便利です。ただし循環なので隣に行きたいのに向きによってはぐるっと一周、なんていうこともあります。

上記はベネチアンのサイトから引用した巡回バスの表です。いずれも15分~20分おきの運行です。公式情報は以下。

(公式)GETTING HERE|The Venetian® Macao

表記が不親切なので説明します。

最初の「コタイ・コネクション」の路線は以下です。
 ベネチアン(VMRH : Venetian Macao Resort Hotel)
→スタジオ・シティ
→サンズ・コタイ・セントラル(SCC)
→シティ・オブ・ドリームス(COD)
→ウィン・パレス
→ギャラクシー
→ベネチアン
(以下繰り返し)

続いて「コタイ・エクスプレス」は以下。
 ベネチアン
→ギャラクシー
→スタジオ・シティ
→ベネチアン
(以下繰り返し)

最後の「SCLコネクション」はこんなふう。
 ベネチアン
→サンズ・コタイ・セントラル
→パリジャン
→ベネチアン
(以下繰り返し)

ちなみにSCLはSands China Limitedの略ですが、現地でのバスの名称は統一されていません( Cotai Strip Connectionと書かれていることもありました)。

というわけでまとめます。

・マカオ半島のシャトルバスの拠点はフェリーターミナルかサンズ・マカオ
・サンズ・マカオからはベネチアン、パリジャン、SCCに直接行ける(系列の強み)
・コタイには資本系列を超えた循環バスがある
・循環バスは運行の向きに注意

ってなところでしょうか。

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