日曜日の渋滞ポイントでETC割引

高速道路の話題をもう1つ。リゾート会員権活用においては、交通費がかなりの資金ウェートを占めるために、本サイトでもたびたびETC利用による割引制度について解説してきた。また1つ、とても魅力的な制度が追加になったのでご紹介しよう。

東名、中央、関越、中国の各高速道路で、特定のポイントにおける渋滞を緩和するために、時間帯割引を設けることで通行量を調整しようという「社会実験」が2007年6月24日(日)の20時から開始される。

具体的には、東名高速道路上り線大和トンネル付近、中央自動車道上り線小仏トンネル付近、関越自動車道上り線花園インターチェンジ付近、それに中国自動車道上り線宝塚西トンネル付近の渋滞を緩和させようという試みだ。

割引対象となるのは、ETCによる走行で、次の条件を満たす必要がある。割引率は実に50%と半額だ。

割引条件
・対象となる下記の入口IC及び出口ICを利用すること
・入口ICまたは出口ICのいずれかの料金所を、日曜日及び祝日の20時から22時までに通過すること

では、順番に対照となる区間を紹介していこう。

東名高速道路(上り線):渋滞ポイント=大和トンネル付近
入口 : 東名高速道路-厚木IC~静岡IC間の各IC(料金所)
出口 : 東名高速道路-東京IC~横浜町田IC間の各IC(料金所)

例えば、エクシブ伊豆やエクシブ初島クラブ、リゾーピア熱海やリゾーピア箱根の帰りに、厚木IC~東京ICを利用するときにこの制度が使える。従来から早朝夜間割引でこの区間は5割引だが、22時以降のETCゲート通過が条件となっている。これが20時の東京通過でOKになったので、2時間早く行動できることになる。エクシブ山中湖から御殿場~東京のルートで帰るときにも使えそうだ。

中央自動車道等(上り線):渋滞ポイント=小仏トンネル付近
入口 : 中央自動車道-相模湖IC~河口湖IC間、勝沼IC~諏訪IC間、中部横断自動車道-白根IC~増穂IC(南アルプス本線料金所)間の各IC(料金所)
出口 : 中央自動車道-八王子IC、八王子本線料金所、圏央道-八王子西IC(料金所)

中央自動車道では、エクシブ山中湖やエクシブ蓼科の帰路に有効だろう。ただし、八王子~高井戸の均一料金区間はこの制度ではカバーされないのが僕にとっては難点だ。八王子で下りてしまえるのなら利用価値大と言える。

関越自動車道等(上り線):渋滞ポイント=花園IC付近
入口 : 関越自動車道-東松山IC~湯沢IC間、上信越自動車道-藤岡IC~佐久IC間、北関東自動車道-前橋南IC~伊勢崎IC間の各IC(料金所)
出口 : 関越自動車道-鶴ヶ島IC~練馬IC(新座料金所)間、圏央道-あきる野IC~圏央鶴ヶ島IC間の各IC(料金所)

関越では、エクシブ軽井沢からの帰路に有効だ。佐久ICから入って練馬ICで出るのにそのまま素直に使える。

この制度のイケているところは、通勤割引や早朝夜間割引と違って、100kmという距離の制限がないことだ。これまで、これらの併用のために一度高速を下りて乗りなおす、というトリッキーな方法を使ってきたが、少なくとも帰路に関して、この裏技の必要性は低下したといえるだろう。

発表資料によれば、これは平成19年度の社会実験とのことだが、終了時期に関しては明示されていない。少なくとも僕にとっては非常に魅力的な制度であるので、ぜひとも恒常的な制度としていただきたいものである。

さて、ちょっと高度な話だったでしょうか。みなさん付いてきています? ご質問があればわかる範囲でお答えします。文字だけだとイマイチよくわからないと思うので、下記の公式資料をご覧くださいね。

(国土交通省発表PDF)休日渋滞ポイントにおける時間帯料金割引の社会実験の料金の例

5 comments

  1. おはようございます。

    割引対象の出入り口を覚えておかないといけないってのがちょっと面倒ですね。

    割引条件に
    「対象となる下記の入口IC及び出口ICを利用すること」
    とあるので、
    入口ICだけ出口ICだけの利用ではダメって事ですね。
    例えば佐久ICからのって本庄児玉ICでおりるのならどちらも入口ICの対象なので、割引にはならないって事で理解していいのですよね?

  2. さーちゃんこんばんは。ご指摘の点はその通りです。ETC利用はこれに限らず割引を効かせるには条件を守らなければならないので、出発前にちゃんと行動予定表を作っておく、という感じですね。

    ところで、本文で書き忘れましたが、東名を使う場合には、エクシブ浜名湖からの帰路にも活用できそうです。エクシブ浜名湖の最寄り、浜松西ICから東京ICまでは240.5km。上記の制度は静岡ICから使えますから、浜松西IC – 静岡ICの78.7kmを通勤割引でカバーして、一度下りて乗りなおし、残りの161.8kmを上記の制度でカバーすればよいわけです。この方法だとETCカードの2枚使いも不要になります(…難しい?)。

  3. ややこしいけどしっかりチェックしておかないと、知ってるのと知らないのでは5割の差は大きいですね。
    週末は軽井沢なので、丁度使えたらよかったのですが出口が。。。(>_

  4. あら?前も一度あったけど、また途中できれちゃいました。何故だろ?

    通常、碓井軽井沢-花園間は2,100円 本庄児玉なら1,750円
    なのに、さらに走って鶴ヶ島でこの割引対象にすると1,400円。
    何となく悔しいので、必ず通勤割引適用時間に乗ることにします。(苦笑)

  5. 出かける前にちゃんと高速料金を調べているなんて、さーちゃんはとてもしっかりされていますね。僕も下記のサイトで必ず調べてから乗っていますよ~。みなさんもぜひ!

    ドラなび・お出かけ情報

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