年間100万円の海外リゾート満喫術 – スペシャル対談 舟橋栄二さん(12)

funasanことトラベルライターの舟橋栄二さんをお迎えしてのスペシャル対談の第12回目をお届けします。マリオット、SPG、ヒルトンの各グループで最上位ステータスを得て、今後はそれらをどのように利用していくのかについて聞きます。海外のホテル三昧で発想の転換が起き、「ある結論」にたどり着いたようです。

(初回の記事はこちら)インパクトがあったエクシブとの出会い
(第2回の記事はこちら)エクシブの魅力は「安さ」だった
(第3回の記事はこちら)「世代交代」でエクシブを活かす
(第4回の記事はこちら)リゾート会員権の破綻がもたらしたユーザー志向
(第5回の記事はこちら)高級化とサービスカットのはざまで
(第6回の記事はこちら)リゾート会員権のいちばん得する使い方
(第7回の記事はこちら)エクシブ変化の裏でホテル国際競争が起きた
(第8回の記事はこちら)「海外修行」を経てマリオットを別荘に
(第9回の記事はこちら)激震だったマリオットとSPGの合併
(第10回の記事はこちら)ヒルトンに広がる「驚くべき」世界
(第11回の記事はこちら)「安くて豪華に」を見失わずに

resortboy(以下R):では話を海外のホテルチェーンに戻しますけれど、ヒルトンやSPGの利用については、今後どのように?

funasan(以下F):ヒルトンもダイヤモンドになってしまうと非常に待遇がよくて。でも、これも1年きりなんですよね。じゃあどうやって継続するかというと、年間30ステイいるんです。それで、私の考え方が、ガラガラとまた「革命」が起きてきまして、両方を狙ってしまおうかと。

R:「両方」というのはSPG+マリオットと、それからヒルトンの、その両方ということですね。

F:両方のトップステータスです。要するに、SPG25ステイ、ヒルトン30ステイ、合計55ステイ。1年間でそれを達成するっていうのは、無理じゃないんですよね、私にとっては。

(注:2018年8月18日のマリオットリワードとSPGの統合より前に、旧SPGの基準でプラチナを獲得してしまえば(25ステイ)、統合後の2020年初頭までの(新)プラチナプレミアの資格を獲得、となります)

しかもそれを、クアラルンプールやバンコクに行って。

R:つまり、海外でホテルの安いところを集中的に狙うと。日本でやるんではないっていうことですね。

F:そういうことです。日本じゃとてもじゃないけど金額的にも高いし、魅力がないもんだから。それでもう今年(2018年)は、実際に1月、2月、3月と、実際にバンコクやクアラルンプールに行って、ホテル三昧をやってるんです。

やってから気がついたんですが、「これは面白い」と。

なぜかというと、寒い冬の日本を脱出して、よく熟年夫婦がマレーシアにロングステイするとかありますよね。1か月とか2か月、コンドミニアムを買ったり借りたりして。まあそれはね、夫婦で意見が合ってやっていればいいんだけど、やっぱりコンドミニアムなんていろいろ契約したり面倒くさいし、行って一カ所にずっと滞在して何するの?、と。

それに比べれば、このマリオット、SPG、ヒルトンは世界中にある。行きたいときにぽ~んと行けば、すべてが最高級の待遇で、部屋もスイートで、ラウンジで飲食フリー。本当に皆さん、最高級メンバーとしてウェルカムということで、こんなに待遇のいいところはないと。

結局、今の私としては、特に東南アジアのそういうホテルグループを「別荘」にしようと。

R:その発想は、非常にユニークで面白いですね。

F:結果的には同じことなんですよね。熟年夫婦が「2~3カ月、寒い冬を脱出して、マレーシアにロングステイしませんか」と、そういう宣伝はもういっぱいあるけれど、同じことを、そういう高級ホテルの最高ステータスとしてやると、「安い」んです。

R:そういうことですよね。所有しているのとは違って、1年間を通してコストがかかるわけでもないし。そういう所に行って楽しいのは、日本も寒い時期に限られるわけですよね。

F:夏は夏で、ヨーロッパに行くんです。だって、マリオット、SPG、ヒルトンのグループであれば、どこでも泊まれますので。

R:今思い出したんですけれども、昔、大橋巨泉さんがね、寒い時期はオーストラリアで過ごして、暑い時はカナダのようなところで、っていう、そういうライフスタイルを、20年くらい前ですかね、提唱されていました。

(関連)後半生への九戒 – 「巨泉 人生の選択」から | resortboy's blog – ホテルの会員制度を楽しむサイト

舟橋さんもそういったものに大変影響を受けた世代でいらっしゃるんじゃないかと思いますけれども、今は時代が進化したというか、そんなふうにホテルそのものを別荘として使ってしまえばいいじゃないかと。

F:例えば、コストを考えた時に、日本のホテルは高いですけど、東南アジアに行けば、ヒルトンでもマリオットでもSPGでも、まあ1万5000円くらい出せば、1泊泊まれちゃうんですよね。60泊くらいすれば両方のステータスを維持できますので(注:2018年までの話)、するとざっと90万円。

R:別荘という観点からすると、食事も酒もジムもそこに入っているわけで…

F:アルコールに掃除付き(笑)。

R:ほとんどタダみたいなもんですね。ちょっとそれは言い過ぎかも知れませんが。

F:だから、要するに100万円。

R:年間100万円だ。

F:年間ご夫婦で、(海外の豪華リゾートに)100万円で60泊まれますよ、と。

R:これで新しい本を書けばいいじゃないですか。「年間100万円の海外リゾート満喫術」みたいな。(この対談の内容)そのままでいけますよね。

F:いやホントはね、これ、秘密にしたいんです。

R:秘密。じゃぁここを読んでいる人だけの特典で。

F:でもね、やりながら本当に思うんですよ。こんなのが知れたら困るなと。

R:先ほど、マリオットのラウンジが、クレジットカードの影響でお客さんが増えて、という話がありましたけれども、フリーランチというのはどこにもあるものではないから、黙っておきたいっていう、そういうことはありますよね。

F:例えばね、私の友だち。元教員ですので、自然に憧れて八ヶ岳なんかに別荘を作った人が何人もいるんですよね。「山小屋暮らし」ですね。スキーやテニスが好きで、山小屋ってことでまぁ2,000万円、3,000万円かかってるんですよ。

でも、もし私のこの方法でいけば、年間100万円、20年間遊んでも2,000万円です。

R:そういうことになりますね。まぁ飛行機代がかかりますけど。

F:でもそれは、別荘を買っても移動するのは一緒のことなんで。(20年に渡って)使い切っちゃっても、それだけなんですよね。

R:山小屋の初期投資と、ホテル暮らしのランニングコストの合計が、イーブンくらいな感じです。もちろん、別荘を持てば管理費も払うし、場合によっては温泉の維持費みたいなものとか、それから冬になったら(凍結防止の)ヒーターを巻いて電気を通していないといけないとか、そういうコストもかなりかかりますよね。そういったものも当然、ホテルだったらないと。

F:だからまあ結局、発想を変えて。今まで、世界の高級ホテルを自分の別荘にするなんていう発想はなかったんですけれども、年間何十泊も遊びながら、転々とすることでわかってきた。年間60泊ぐらいを、東南アジア中心に、日本も泊まりますけど、別荘にしてしまえば、全然問題ないと。

これはもう本当に、(年間)100万円出せば、すべてうまくいくという。

(続き:私のリゾートライフの全体マップ – スペシャル対談 舟橋栄二さん(終) | resortboy's blog – ホテルの会員制度を楽しむサイト

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